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ポリフェノールたっぷりのヤーコン芋 [ヤーコンの特性]

(2010年12月29日)
 ヤーコン芋をサラダにし、しばらく放置して置くと、黒ずんできます。
 これは、ヤーコン芋に含まれるポリフェノールのいたずらです。
 通常、これを「アク」と言います。
 果物や野菜に、こうしたものが結構あり、嫌われものです。
 リンゴが良い例で、私が子供の頃、国光というリンゴ・・・リンゴと言えば国光がほとんど・・・は、皮をむけば、直ぐに食べないと黒ずんでしまい、汚くなって食欲を削がれたものです。今では、品種改良されて、こうした黒ずみが少なくなりました。
 ヤーコン芋には、このアク、つまりポリフェノールがたくさん含まれていますので、黒ずみがひどいです。
 特に、表皮部分に多く含んでいます。芯に近いほど少なくなります。
 したがって、厚めに皮をむけば、黒ずみは少ないです。
 また、酢やレモンなど酸性の強いものをかけてやれば、黒ずみをかなり防ぐことができます。

 ポリフェノールは、酸素を捕まえる力、つまり「抗酸化力」が強く、それ自身が酸化されて変色するのですが、これが近年では高く評価されるようになりました。
 世はストレス社会です。ストレスで体内に活性酸素が大発生し、これが体内の細胞を傷つけ、様々な生活習慣病を引き起こす元凶になるからです。
 この活性酸素を速やかに消去してくれる物質の一つがポリフェノールで、ヤーコン芋のポリフェノール含有量は、果物や野菜の中で横綱クラスです。
 ブドウに負けません。白ワインに少なく赤ワインにポリフェノールが多いのは、ご存知のことでしょうが、ブドウの皮にポリフェノールが多く含まれているからです。
 ポリフェノールを十分に摂取しようと思ったら、赤ワインをガブガブ飲まねばなりませんが、これではアルコールの害が勝って、かえって体に悪いです。
 でも、ヤーコン芋をある程度の量食べれば、かなりのポリフェノールが摂取可能で、過剰な活性酸素をしっかり消去してくれることでしょう。

 このように、ヤーコン芋は、健康に良い食品ですから、多くの方に食べていただきたいものです。
 なお、煮たり、炒めたり、揚げたりすると、黒ずみが防げますが、ポリフェノールは十分に残っていますから、ご安心ください。
 ところで、ポリフェノールの果たす「抗酸化力」は、ヒトの体内においては、ほんの脇役にしか過ぎず、過大評価されているきらいがあります。
 その辺りのことについては、私の別立てブログ「銀杏葉α(アルファ)に含まれる活性酸素を消す3成分」で詳述していますので、ご覧ください。

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