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ヤーコン栽培の経験:「獲得形質は遺伝する」 [ヤーコンの特性]

(2015年10月13日)
 今、別立てブログで小生が立てた進化論の補強記事を書いているのですが、その中で最も重点を置いている項目は、ラマルクが唱えた「獲得形質遺伝説」です。
 この説は正統進化論学者によって否定されているのですが、この説は正しいと主張される学者が何人かおられ、小生もこれを支持しています。
 その一つの根拠となるのが、ヤーコン栽培から小生が感じ取ったヤーコンの環境適応力のすごさで、このことについては、このブログの「年間スケジュール」の文末で、次のように書きました。
 「ヤーコンはまだまだ原種の力を持っていますから、環境適応力が強く、1年目が失敗に終わっても、その地域の気候と土壌を学習し、2年目、3年目と収穫量が上がってきますから、種芋を保存し、あきらめずに栽培を続けてください。」
 うちのヤーコンの環境適応をもう少し詳しく言いますと、次のようです。
・濃尾平野の奥地という全国有数の夏の猛暑地帯にあり、種芋や苗を購入した初年度は暑さで枯れてしまうものがかなり出るものの、2年、3年経つと、枯れないばかりか、真夏までの生長を自ら鈍らせ、夏が過ぎてからグーンと生長するように変化したこと。(当然に収穫量も2年目は大上昇。3年目以降は3品種とも横ばい)
・店頭に観葉植物として置く鉢植を、畑で作ったヤーコンの種芋で栽培すると、真夏には地温が上がりすぎてしおれてしまうが、この鉢植から採取した種芋で翌年以降も鉢植にすると、しおれにくくなり、耐熱性を獲得すること。
 この環境適応力は、何らかの形で種芋に記憶されている、としか言いようがなく、つまり「獲得形質は遺伝する」と言えるのではなかろうか、と考えられるのです。

 これと同様なことが、繰り返し種取りして栽培する「固定種」についても言えることが、「野口のタネ・野口種苗研究所」のホームページに次のようにあります。
 「地域外から固定種のタネを取り寄せ、栽培開始した初年度はあまりうまく育たないものが多くても、栽培した中でいちばん良くできた野菜から自家採種して、そのタネを翌年まくと、どんどんその土地に適応して、無農薬でも、時には無肥料でも、病気にかからず大きく育つ野菜に変化していきます。固定種のタネは、選抜と自家採種によって、土地に合ったタネを産み、土地がそれをまた新たに育んでくれるのです。」

 小生の経験と野口のタネHPで言っている環境適応力は、進化論に関する学術論文においては、ルイセンコ学説で謳われています。その学説が次のものです。
 「小麦の秋播種に一定の温度処理をして春播すると出穂結実する。これを数年繰り返すと、あとは温度処理をしなくても、春播で出穂結実する。この実験の意味するところは品種の作り替えであり、つまり獲得性遺伝を実証したものである。」

 しかし、ルイセンコ学説は、現在、否定されています。
 その根拠は、幾つかあって「遺伝は生殖細胞のDNAの変異によるしかない」とか、「実験は捏造だ」とか、はたまた「ルイセンコはスターリンの庇護を受けて異論を唱える学者を大粛清した輩だから認められない」といったものですが、これは、ちゃんとした肩書きを持った学者から示されたものです。
 え、え、えっ、???
 どれも的はずれもいいとこです。現実にルイセンコの実証実験に基づき、ロシアそして中国でヤロビ農法が採られた時期があったのですから、なおさらです。
 何だか分かりませんが、ラマルクが唱えた「獲得形質遺伝説」を全否定し、「DNA突然変異説」を絶対視したがるのが正統進化論学者のようです。

 遺伝というものは、DNAだけでは語れない、何か別の仕組みが働いているのであって、間違いなく獲得形質は遺伝する、そうとしか考えられないのですが…。
 小生の進化論の補強記事が壁にぶち当たってなかなか完成せず、コーヒーブレイク的に、このブログで愚痴ってしまいました。読者の皆様、お許しください。

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