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ヤーコン芋で糖尿病が奇跡的に完治 [ヤーコンの特性]

(2011年2月3日)
 ヤーコン芋に関して私の師匠である渡辺最昭さん(三井ヘルプ㈱社長)がブログ「ヤーコン社長の人生日記」の中で、次のように書いておられます。

 新年早々、鹿児島の男性の方から、ヤーコンについての質問の電話をもらいました。「ヤーコンをバリバリ食べたら、奇跡が起こった。」と、喜びの長電話です。
 「これまで、血糖値500、体重90キロで、失明していたが、ヤーコンを常食にしたら、体重60キロ、血糖値は正常に。目も見えるようになり、医者も驚いている。ヤーコンの何が良かったのだろうか。」との問い合わせでした。
 「ヤーコンを一年中食べたいので、供給して欲しい。」との注文の電話でもありました。私は快くお引き受けをし、それに応えることにしました。
 ヤーコン生芋が万一なくなっても、私たちは、ヤーコンジュース100%「毎日野菜」を販売しており、対応できるからです。
 (この商品は、三井ヘルプ㈱HP http://www.ya-con.com/ をご覧ください。)
 話を聞くうちに、ヤーコンで腸の大掃除が出来、体質が変わったのだと思いました。それにしても、見えなかった目が見えるようになったとは、確かに奇跡でしょう。
 新年から、不思議な話をもらいましたが、このような話は、多くの方から受けています。私は、ヤーコンジュース「毎日野菜」を、お客様にお送りする度にお祈りしています。「どうか、このジュースが、飲まれる方々の腸を元気にしてあげてください。」と。
 必ずしも、味や色調に満足しておりませんが、「続けてお飲みくださる方が増えている」ことに、逆に元気をもらっている私です。これ以上の喜びが、他にあるはずはありません。
(引用ここまで)

 ということですが、これは、ヤーコン芋を常食することによって、肥満が解消されると同時に重い糖尿病が治ってしまった、という好事例の紹介です。
 渡辺最昭さんは、その原因は、「腸内環境の改善によって体質が改善された」ことしか、書いておられません。
 そこで、弟子の小生から、医学的に補足することにします。多分、その多くをご当人に説明されたとは存じますが。

 まず、糖尿病とは何か、ということですが、高血糖状態が長く続いていること、そのものが糖尿病です。そして、高血糖は、血流を悪くするとともに活性酸素を過剰に作り出し、体中の臓器、器官の機能を低下させます。
 これが高ずると、合併症が出てきます。例えば、腎症となって人工透析せざるを得なくなったり、壊疽が進んで足を切断せざるを得なくなったりします。また、膵臓の機能が失われてインスリン注射するしかなくなります。これらは、個人差があって、人によっては、真っ先に「網膜症」になって、やがて「失明」へと向かうことがあります。
 ここに紹介された事例の方は、まだ膵臓などの他の機能が失われることなく、単に網膜症が先行しただけのことでしょう。
 この方がヤーコン芋を常食し、きっと、ご飯などの炭水化物の摂取を大幅に制限されたことにより、消化吸収されて血液に入るブドウ糖はわずかになってしまい、よって、膵臓に掛かる負担が大幅に軽減されて、インスリンを出す力が回復し、血糖値が順次、正常値へ向かったに違いありません。
 こうなれば、血流が良くなり、活性酸素が過剰になることもなく、体中の臓器、器官の機能が回復に向かいます。なお、ヤーコン芋はポリフェノールを多く含んでいますから、即効的に活性酸素を抑える力があります。
 そして、大幅に機能を失っていた網膜(それに繋がる視神経のこともあるでしょう)が機能を回復し、目が見えるようになったと考えられるのです。

 さらに付け加えると、ヤーコン芋を常食すると、渡辺さんがおっしゃるように、腸内環境が改善されます。すると、第1に、有害物質が体内にばら撒かれることが少なくなり、体中の臓器、器官にダメージを与えることがなくなります。第2に、ミネラルの吸収が良くなり、細胞が活性化し、新陳代謝を向上させ、痛んだ器官の修復がはかどります。第3に、腸内善玉菌がヒトに有用なビタミンや有機酸を大量に作り出し、これが吸収され、臓器、器官の代謝機能をアップさせます。
 体重が30キロも減ったのは、単に、低カロリー食品であるヤーコン芋の常食というカロリー・ダイエットだけではなく、代謝アップという「燃やす」効果で減量したと考えられます。「健康に痩せる」ための最善の方法が、これです。
 もっとも、野菜ぎらいで、野菜をあまり食べない方は、ヤーコン芋だけでは不足するミネラルやビタミンが摂取できず、効果は小さいでしょう。また、和食に切り替えたり、腹八分にしたり、適度な運動をしたりと、いろいろと健康に留意する必要もあります。

 ところで、ここが凄いのですが、驚くことに、ヤーコン芋には澱粉が含まれていません。カロリー源になる炭水化物は、ほんのわずか含まれるブドウ糖やしょ糖だけで、大半は「オリゴ糖」です。(ただし、収穫後、日にちが経つと、オリゴ糖が順次分解されて、ブドウ糖やしょ糖に変換されます。甘みが増えてくるのは、これによります。)
 この「オリゴ糖」は、ヒトの消化酵素では分解されず、腸内細菌によって分解されます。そして、ブドウ糖にされるのではなく、酪酸、乳酸、酢酸などの短鎖脂肪酸(有機酸)に変換されます。酸っぱい臭いのするウンチになり、一部は排出されますが、体内にも吸収されます。つまり、大腸で作られた天然醸造の酢の類を体内に取り入れているのです。(ウシは、胃に住まわせている細菌によって、食物繊維を発酵させ、出来た短鎖脂肪酸を吸収して、主要なカロリー源としています。)
 ですから、この短鎖脂肪酸は、ヒトのカロリー源にもなります。(澱粉などと比べると、約半分のカロリーになるようです)。そして、酢の類を燃やして、生命活動をすることになります。初耳かもしれませんが、アルコールにカロリーがあるのと同じことです。なお、アルコールは体に毒ですが、酢の類は、そのまま使われたりもして、体に有用で、酸性の血液をアルカリ側へ戻す働きもあり、何かと都合の良いものです。(ただし、黒酢などに含まれる短鎖脂肪酸が体にいいからといって、それを、口から大量に補給すると、胃の酸度が高まりすぎて、胃を荒らしますから、要注意。)

 高血糖にならないようにと、ブドウ糖に変換されるご飯を止めて、たんぱく質(肉)を多く取ると良いと言われたりしますが、これでは腸内環境を悪化させてしまい、差し引きマイナスの効果になってしまうのに対して、ヤーコン芋を常食すると、ブドウ糖の吸収が非常に少なくなり、かつ、カロリー不足になることもなく、いいこと尽くめです。
 糖尿病の方に、お勧めの治療法です。
 もっとも、インスリン注射するまでに膵臓がやられてしまっている方は、膵臓の機能回復が困難で、完治しないでしょうが、体調が良くなることは確かです。
 なお、いきなりヤーコン芋を多食すると、腸内環境が激変し、下痢することが多いですが、少しずつ食べる量を増やしていけば、順次、腸内環境が改善されていって、下痢しなくなります。

 本事例については、以上のように理解されるのですが、いかがなものでしょうか。 
 いずれにしましても、ヤーコンは「健康野菜の王様」です。糖尿病の方、糖尿病が心配な方は、少しでも畑があれば、ない方は家庭菜園を借りて、今年こそヤーコン栽培に取り組んでください。栽培法も当ブログで紹介させていただいております。
 なお、糖尿病に関しては、小生の別立てブログ「薬屋のおやじのボヤキ」のカテゴリー「メタボ・糖尿病」の記事をご覧いただけると幸いです。
 また、オリゴ糖の詳細は、同ブログのカテゴリー「整腸&オリゴ糖の働き」を参照ください。

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