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ヤーコン畑の畝作り [ヤーコンの栽培]

 約100㎡のヤーコン専用畑(2019年からは約70㎡)。約10mの畝を5畝(2018年まで6畝、2015年までは7畝)立て、毎年ここで連作しだして、もう15年目になります。近年、体力が落ち、労力を要しない作物への切り替えで、規模縮小しています。
 専用畑にする前は、畑全体を使っての夏野菜との輪作でしたが、ヤーコンの跡に翌年トマトを植えたら全滅し、ナスもだいぶダメージを受けました。ヤーコンの根の毒がトマトやナスに悪影響したと考えられます。そして、トマトが順調に育つようになるのに2、3年かかりましたし、ナスが従前に戻るのに数年かかりました。
 よって、ヤーコンは専用の畑で連作することにした次第です。

 5月半ばに行うヤーコン苗の定植のための畝立ては、例年4月になって行っていましたが、2016年からは、ヤーコン芋の収穫(11月下旬から毎月下旬に、3月まで)の直後に、来季の畝作りを順次行うことにしました。
 前年の畝間に、翌年の畝立て、というやり方です。
 畝間には前年に繁茂した雑草の枯草があり、刈り取ったヤーコンの地上部の枯れた残骸、そして他から持ち込んだナスなど夏野菜の残骸を入れ込んでいます。
 ヤーコン芋の収獲時に掘り起こした畝の土や枯草を畝間に動かし、これで概ねフラットな状態になりますが、1畝の収穫が終わったところで、ビッチュウや鍬で土移動をさせて畝間に盛土し、来季の畝とするというやり方です。残骸がけっこうかさばり、思いのほか高畝になってしまいます。
(下の写真は2018年4月2日撮影)
DSCN0555.JPG

 ただし、2022年からは、畝づくりがかなりの重労働となるため、省力化優先で、前年の畝をそのまま使うことにしました。
 なお、畝幅は、若干みっともないですが、南側165cm、北側150cm(2021年から、南側158cm、北側145cmに変更。さらに2023年から南側148cm、北側130cmに変更。)で、少しばかり扇型にしています。これは畑が若干変形した形になっているからです。
 さて、施肥ですが、以前は畝づくりのときに各種有機肥料をすき込み、定植穴にはたっぷりの牛糞堆肥(1株当たり2リットル程度)を入れ込み、追肥なしでけっこうな収穫量が得られていました。

 ところで、近年、自然農法を極力取り入れるべく、先ずは福岡正信氏が提唱する自然農法を参考に、2015、6年(従前どおり施肥栽培)は「雑草との共生」を図り、ヤーコンが雑草に負けそうになったら、草刈機でざっと草刈するだけにしています。そうしたところ、2年連続してヤーコン芋を高収穫することができました。2017年もそうしたのですが、1畝以外は不作で、天候不順が原因のようですが、はっきりしたことは不明です。
 福岡正信氏の基本路線は「不起耕」なのですが、ヤーコンの場合は、芋を掘らねばならず、畑全体が「起耕」状態になってしまいます。ですから、イマイチぴったりいきません。
 そうしたところ、2017年に、ある方から「炭素循環農法=たんじゅん農」というものがあることを教わりました。窒素分を多く含むものは禁忌で、炭素分が多いものを入れ込み、土壌が改善したら、ほとんど不起耕でいけるというものです。
 →「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い
 初期には高炭素素材をすき込むと良いとのことで、1に廃菌床、2にトウモロコシの残骸、3に刻み藁という順番になるようで、入手が容易な刻み藁を入れたかったのですが、在庫不足で入れることができませんでした。
 敷き込んだ雑草の枯草、ヤーコンの地上部の残骸、ナスなど野菜の残骸が、どの程度効果を発揮するかわかりませんが、これでもって「たんじゅん農」1年目の試験栽培を2018年に実施しました。
 そうしたところ、この年は史上最大の猛暑となり、暑さに弱いヤーコンは大ダメージを受け、20年を超える栽培歴の中で、最悪の収穫量となってしまい、無肥料栽培での収穫減がどの程度のものかは分かりませんでした。
 2019年は、さほどの猛暑ではなかったですが、やはり無肥料栽培がたたったのでしょう、不作となり、20年、21年も不作で、これはやはり無肥料栽培の影響でしょう。
 そうしたことから、2022年は定植時に牛糞堆肥を1株当たり1.3リットル入れ込む(肥料はこれだけ)ことにしました。しかし、前年より不作で終わりました。原因不明。
 2023年は、ヤーコン区画の東側(夏野菜輪作)の畝幅が小さすぎるので、これを通常幅に広げ、ヤーコン畝の畝幅を少々狭くすることとし、全体に畝移動することに。
 2024年は、ここのところ続けていた前年の畝をそのまま使うのではなく、2016年からしばらく続けていた半畝ずらし(前年の畝間を畝の峰にもっていく)に戻しました。というのは、西隣のグラジオラスの畝を1畝廃止したので、畝間に入れ込んである刈り取ったヤーコンの地上部の枯れた残骸、他から持ち込んだナスなど夏野菜の残骸、そして畝間に繁茂した雑草の枯草を埋め込んで堆肥化させたほいうが何かと都合がいいからです。

<2024年産>
2.12西から第1畝の畝立てを行った。
 まず、第1畝となる場所に、肥料(石灰、鶏糞、牛糞)を適当量ばら撒き、次に西隣のグラジオラス畝との畝間をビッチュウで起こす。
 畝の峰となる場所の土を小型ビッチュウで両側に退け、枯草とヤーコンの残骸を敷き込み、土戻しをしながら畝の整形。
 北のほうは貸畑にしているから、6mほどの畝にしかならなかった。
2.17西から第2、3畝の畝立てを行った。
 第1畝とは畝立て法に若干の違いあり。まず、肥料(石灰、牛糞)を適当量ばら撒き、両側の畝からビッチュウで畝間に軽く土移動。再度肥料(石灰、鶏糞)を適当量ばら撒き、テンワで軽く土移動。第1畝と同程度の大きさの畝にする。こうして2畝を完成させた。
 なお、畝間隔が均一になるよう、昨季の各畝間(今季の峰になる位置)に短い棒を挿してから畝立てを行った。
3.16西から第4、5畝を収穫後すぐに前回と同様にして畝立てを行った。
4.15雑草が生えだしているので、全面草叩き
4.20今日再度施肥(苦土石灰、鶏糞、種粕、牛糞堆肥)し、小型ビッチュウではつり込み。
 鶏糞、種粕は畝立て時にも適量撒いたが、今日も同様にしたから、けっこうな施肥となったと思われる。また、牛糞堆肥は畝立て時にもどれだけか入れたが、今回は1畝30リットルとたっぷり入れた。これで、十分な施肥となったことは間違いなかろう。

<2023年産>
3.27ヤーコン区画の東側(夏野菜輪作)の畝幅が小さすぎるので、ヤーコン畝の土を削り、土寄せして通常幅に広げる。ヤーコン最東端の畝が半分弱になったので、隣のヤーコン畝から土移動。なお、このとき、畝間に置かれた夏野菜残渣や枯れ草を畝の法面に埋め込み。
 ここで、寸法を取って、各畝の峰が等間隔になるよう、印をつける。南側148cm、北側130cmとした。
 法面を掘って、夏野菜残渣や枯れ草を埋め込みつつ、若干の畝移動を行う。これの繰り返しで、全部で5畝を整形。最東端の畝が気持ち小さくなってしまった。
 例年、少々高畝になりすぎるが、今年はさほど目立たない高畝となった。
 なお、肥料は入れ込まず。苗の植え付け時に昨年と同様に微肥料で行く予定。

<2022年産>
 今季は、昨季の畝をそのまま使いますので、昨季の収穫時にあまり土を動かさないようにしました。でも、けっこう凸凹し、また、一部の土が法面に移動したりしています。定植作業が少々やりにくいですが、今季は定植穴に牛糞堆肥を混ぜ込むことにしていますから、問題ないでしょう。
 ということで、今年は、事前の畝づくりは完全省略。

<2021年産>
(3月1日)
 今年の畝は昨年の畝間となる形で半畝ずれ、一昨年と同じ位置に戻ります。収穫時に順次、畝づくりをしてきており、3月中旬に掘る第5畝の収穫時に畝全部が完成しています。既に4畝が完成していますが、畝間に入れ込んだ夏野菜の残骸や畝間に生えた雑草の枯れたものが意外に多く、かなりの高畝となってしまいました。
 一昨年ほどではないですが、昨年も畝幅が若干不ぞろいでしたので、今年立てた畝も不ぞろい。よって、定植位置はメジャーで測って、均等間隔になるよう目印の棒を差しておきました。
 今年も無肥料栽培とし、例年は5月中頃にポット苗を定植していますが、今年の植え付けは種芋の直植えとし、3月2日に「アンデスの乙女」、3月中旬に第5畝の「アンデスの雪」収穫時に直ぐに種芋の植え付けをすることとします。
(3月14日)
 今日、第5畝の「アンデスの雪」収穫し、併せて今季ヤーコンの第5畝も作る。いったん自宅に持ち帰り、種芋を切り分け、切り分けにくい大きな塊だけを再び畑に持っていき、早速直植え。今年の3月は冷え込みがないから、こんなにも早い時期に植え付けができ、助かります。

<2020年産>
(4月29日)
 今年の畝は昨年の畝間となる形で半畝ずれています。収穫時に順次、畝づくりをしてきており、最後に掘った3月下旬に畝は完成しています。
 ただし、昨年は畝幅が不ぞろいでしたし、東隣の野菜区画と整合性を持たせるため、若干畝の位置をずらし、東のほうは北端がほぼ昨年の畝と同じ位置に。
 今日、雑草がけっこう生えてきたので草叩き。そして、スギナ除去。
 今年も無肥料栽培とし、5月中頃にポット苗を定植しようと思っています。

<2019年産>
(2019年4月11日)
 上述したようにヤーコン畑の畝作りは3月末には完成しています。随分と広幅で、かつ高畝となっています。
 今年も無肥料栽培とし、5月中頃にポット苗を定植しようと思っています。

(付記:慣行農法で行われる皆さんの畝立てに参考になりそうな事項を以下に挙げておきます。)
・湿り気がある土壌では高畝にするといいようです。畝が低いと、梅雨明け時の高温と相まって、根腐れして全滅の恐れもあります。また、秋に畝が乾くと、食用部の芋が大きくなり、種芋となる根塊の生長が抑えられるとのことです。
・幾畝も栽培する場合は、畝幅は150cm以上、株間70cm以上にするとよいと思われます。その昔、畝幅を120cmにしていましたが、うっそうと生い茂るヤーコンですから、お盆過ぎにアブラムシが大発生し、ヤーコンの成育にけっこうダメージがありました。また、隣の畝とゴッツンコしてしまい、十分に日光が当たらなくて1株当たりの収量が上がらず、畝幅は広くても狭くても単位面積当たりの収量は変わらないと思われます。株間も以前は60cmでしたが、今は70~80cmにしています。株間が狭いと1株当たりの収量は落ちますし、豊作のときには掘るときに芋が折れやすくなります。
 そうしたことから、100㎡に100株までを基本にした方がいいと思います。うちの場合は100㎡に約80株程度です。
・連作するには、牛糞堆肥をたっぷりすき込むと良いとのことで、例年1株当たり2リットル程度の牛糞を入れ込んでいましたが、多ければ多いほど連作障害も減り、多収穫となるのは間違いないようです。なお、他の堆肥でも同様な効果があると思われます。
・鉄分が十分ある土壌でヤーコンを栽培すると、収穫した芋が長持ちするとのことで、2012、3年頃に、使い捨てカイロ(自治会の金属類収集日にもらい受け)から取り出した酸化鉄をけっこうな量、入れ込みました。
 して、その効果はというと、残念ながらはっきりしません。引き続き酸化鉄の入れ込みを行うといいのでしょうが、使い捨てカイロを叩いて粉末にする作業にけっこう労力を要しますから、2014年以降はやっていません。
・真夏に35℃以上の猛暑が続く地域では、地熱も上がりヤーコンの根にもダメージがいきますから、その頃には雑草を繁茂させておくと、かなりダメージを減ずることができます。また、これは保水にもなり、旱魃の害も小さくします。よって、追肥は梅雨入り頃までに完了させる必要があります。雑草が繁茂した後では追肥作業は大変ですからね。
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ヤーコン苗(あるいは種芋)を畑に定植、その後の管理 [ヤーコンの栽培]

 ヤーコンの栽培を始めて、もう25年以上経ち、約100㎡の作付けをしてきたが、ここ3、4年、寄る年波に勝てず、だんだん規模を縮小し、2019年からは約70㎡(7畝→5畝)の栽培とした。
 今後は、当面この規模でいくことになろう。なお、栽培品種は、近年は「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」の登録2品種と在来種を少々。
 ところで、2018年からは無肥料栽培(その詳細→「チャレンジ自然農法」、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培)でいくこととした。その結果はどうかというと、2018年はまれにみる猛暑がたたってヤーコンの生育不良や一部が枯れ、そのダメージが大きかったようで、無肥料による収穫減は分からずじまい。2019年、20年はどうかというと、さほどの猛暑ではなく、例年なら十分に生育し、高収穫になっていいところ、かなりの不作。やはり無肥料がたたったのだろう。
 そこで、2022年は、定植時に定植穴に牛糞堆肥を1株当たり1.3リットル入れ込む(施肥はこれだけ)こととした。

 ヤーコンの苗づくりは、うちで必要とする数の10倍以上を毎年取り組んでいる。ヤーコンに惚れ込んだ小生ゆえ、苗をヤーコンの普及活動に使うためで、育苗規模は本格的な大がかりなもの。これについては下記ページで記録。
 2019年産ヤーコンの苗作り
 栽培畝づくりは、近年は収穫時にほとんど完成させている。これについては下記ページで記録。ただし、2022年からは、前年の畝をそのまま使い、何もせずにいく。
 ヤーコン畑の畝作り
 ところで、2021年産は、うちの畑で栽培する分については、今年初めて苗づくりせずに種芋の直植え栽培にすることにした。大いなる手抜きというか、毎年、九州で中規模栽培しておられる方の栽培法を真似することにした次第。しかし、「アンデスの雪」も「アンデスの乙女」もともに、こぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えしたところ、「アンデスの雪」は問題なかったものの、「アンデスの乙女」は種芋ばかりが巨大に生育し、食用部芋が貧弱になったので、2022年産は、「アンデスの雪」は昨年同様にこぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えするも、「アンデスの乙女」は小さく切り分けた種芋を育苗してから定植することとした。

<2023年産>
 無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は昨年同様、微肥料(植え付け時に1株あたり2リットル弱の牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
5.1ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
 畝の峰を中心に苦土石灰を振り、畝の峰あたりの土を鍬で両側に退け、牛糞堆肥を1畝(約10m)に20リットルばら撒く。小型ビッチュウではつり込み。
 畝の南端を少し残して(ほとんど日が当たらないから、ここにショウガを植える)1畝に14株を植え付け。
 5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。保存性が良く、調理しやすいことから「アンデスの雪」を主とした。
5.8ネキリムシ被害2株植え直し、予備苗を北端に植え付け
5.28順調に生育中だが、その後に生じたネキリムシ被害1株を植え直し
6.7雑草がかなり繁茂し、ここ3日間早朝仕事で5畝を順次、株周りの草叩き
 生育の悪い株2株、予備苗で植え直し
6.20株周りの草叩きを6月初めに行ったが、土が湿っていて雑草が根付いたものがあり、今日、これをほぐしながら株元に土寄せし、雑草は畝の峰に草抑えで置く。
6.25雑草が繁茂しだしたので、法面と畝間を草刈機でざっと草刈り。
8.21雑草に負けそうになったヤーコン。草刈機でざっと草刈り。
 暑さに弱いヤーコンゆえ、今年の猛暑で3株ほどが枯れたり枯れそう。
 (草刈前)
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 (草刈後)
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<2022年産>
 無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は微肥料(植え付け時に1株あたり約2リットルの牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
(3月25日)
 4日前に種芋を切り分け、「アンデスの雪」の種芋は、切り分けにくいものはこぶし大の固まりのままにしてある。その数は約50個。
 こぶし大の固まりで問題のなかった「アンデスの雪」を今日、直植え。
 1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、こぶし大の固まりを置き、土を被せる。深さは約5cmと、少々深めに。数日先にけっこう冷え込みそうなので、そうした。
 畝の凸凹や法面に動いた土は、手やテボを使って、きれいなかまぼこ型の畝に整形。
 これで、5畝中、3畝に「アンデスの雪」の直植えが終了。なお、余った6個は予備苗とし、畝尻に埋め込んでおいた。生育不良株の箇所に植え直す予定。
 残り2畝「アンデスの乙女」はポット苗の育苗が終わった5月中旬に定植する予定。
(5月2日)
 こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」、なかなか芽吹きが見られなかったが、やっと所々で芽吹き始めた。
(5月8日)
 まだまだ芽吹きは少ない。昨年と同様だ。雑草が繁茂し出したので「アンデスの雪」の芽を切らないよう注意しながら、5畝全体の草叩き。
(5月9日)
 「アンデスの乙女」のポット苗で随分と大きくなったものがあり、本日定植。
 「アンデスの雪」と同様に、1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、苗を植え行け。2畝を植え付け、これにてヤーコン計5畝の定植が終了。
(6月8日)
 アンデスの雪で1株、アンデスの乙女で2株が不発芽ないし生育不良につき、予備苗を移植したが、アンデスの乙女は予備苗を残さなかったので、アンデスの雪とした。
(6月20日)
 アンデスの雪は、大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)はなく、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。一方、アンデスの乙女は主軸1本のポット苗を用いたから、主軸に脇芽が幾つか出た株が大半だ。今のところアンデスの雪のほうが若干生育がいい。
 株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年は昨年と同様にけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。
 なお、畝の法面に置いておいた枯草やヤーコンの残骸は、株周りに草抑えにするため、敷き詰め、その上に引いた雑草を乗せることにした。
 ところで、一番西の畝の南半分には、法尻にネギを植え、ネギとヤーコンの間にカボチャ(4株)を植え、所々に山芋のむかごが発芽して大きく伸びて5本ほど支柱を立てておいた。このどれもがうまく生育するだろうか。
(7月18日)
 雑草の勢いが凄まじく、ヤーコンが負けそうになった。草刈機でざっと草刈りし、株周りや畝の峰は鎌で草刈りし、刈った草を敷き雑草抑えと梅雨明け後の日射防止。
 なお、法尻に植えたネギとの境辺りは雑草は少なく、鎌でざっと刈り取り。
 カボチャのツルが縦横無尽に伸びていっており、これは西第1畝と第2畝の畝間を這わせることとし、その辺りは鎌でざっと草刈り。
(9月25日)
 1株に牛糞堆肥を約2リットル入れたのだから、もう少し生育が良くてもいいのだが、昨年と大して変わらず。草ぼうぼうであるが、ヤーコンが勝っているので、そのままいく。
 なお、畝間には各種野菜の残骸を放り込んである。
 例年、アンデスの雪のほうが生育がいいのだが、今年はアンデスの乙女のほうが生育がいい。施肥したせいで、こうなったのだろう。
 下の写真(今日撮影)で一番手前がアンデスの乙女、その向こうがアンデスの雪、交互に植え付け、残部で5畝。畝の長さは約10m。
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(11月27日)
 西第1畝(こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」)を今日掘ったが、チョウ不作。クズ芋も含めて12.3kgしかなかった。
 施肥効果もなく、こぶし大の固まりを植え付けたのも良くなかったようだ。

<2021年産>
 今年も無肥料連作栽培で行く。
(3月1日)
 昨日、5畝中第4畝(冬越しのためビニールシートを被せてある)を収穫。この畝は「アンデスの乙女」で、種芋となる塊茎の半分は、福岡県でヤーコン栽培を「布教(普及活動)」しておられる方に送付した。その方の栽培法は、塊茎はあまりにも余るから、こぶし大の大きさで直植えされておられ、気候が温暖だから3月上中旬に植え付けとのこと。
 今年は当地(岐阜:濃尾平野)も暖かい3月となりそうな陽気であり、3月早々に直植えしても冷え込みで種芋が凍みる恐れはほとんどない。今季の畝は5畝中4畝は、収穫時に既に立ててあるから、直ぐにでも植えられるので、早速それに取り掛かった。
 送付した「アンデスの乙女」の残りの塊茎が半分ほどあったから、それを大きな塊に切り分け(大半は手で割れる)、30個強の種芋を作った。1つの大きさは過半が百数十gから数十gもある。ポット苗づくりをするときは、ポットに入るよう最大20g(ヤーコン大規模栽培農家の標準)で、5gほどのものも作るが、福岡県の方の直植え法に倣った次第。
 それを早速畑に持っていき、今季「アンデスの乙女」を作付け予定としている2畝に、株間60cmほどを取って並べていき、1畝各15株となった。余りが3個、これは10gほどの切れ端だが、この大きさでも十分に生育するから、予備苗として畝の端に置く。そして、手で畝の峰をかき分け、ひょっとして冷え込みがあってもいいように少々深め(5cmほど)に植え付け。
 こうして、随分と手抜きでヤーコン栽培をスタートさせることができた。
 畑にはまだ1畝「アンデスの雪」が残っている。これは3月中旬に掘り出し、その種芋は細かく切り分け、ヤーコン栽培の普及に使うのが例年のやり方だが、この種芋も「アンデスの乙女」と同様に、大きな塊のものを作り、予定している3畝に直植えしてしまおう。
 11月から1月に掘ったヤーコン畝から出た種芋は畑の一角で冬越しさせており、1月に掘った「アンデスの雪」の種芋は福岡県の方に全部差し上げたが、11月と12月に掘った2品種各1畝の種芋でヤーコン普及活動用のポット苗を作ればいい。こうなると、例年1000ポットほど作るが、今年は数百ポットになろうも、これだけあれば十分だろう。体力的にもこの程度が適量だ。
 というようなわけで、ヤーコン栽培・普及活動ともに、今年から随分と省力化したところです。だんだん楽に楽に、と、やり方を変えていこうじゃないか。
 さて、こんなにも早く、そして、こぶし大という大きな塊での直植え栽培は初めてのこと。晩秋の収穫量がどうなるか、楽しみである。
(3月14日)
 今日、最終第5畝を収穫。いったん全部自宅に持ち帰り、種芋を切り分け、切り分けにくい部分は大きな塊のままとし、直植え用とする。
 1畝15株(株間60cm)とし、アンデスの雪は3畝だから、大きな塊が45個必要となるも、10個強不足し、切り分けた種芋の中から大きいものを拾い出して、数を整える。
 早速、畑に持っていき、少々深め(5cmほど)に植え付け。なお、畝の両サイドにくずっぽい種芋を予備苗として植え付け。
 これで、完了。今年はめちゃ早い植え付けだが、3月中は冷え込みがなさそうで、種芋が凍みる心配はない。実に助かる今年の3月の陽気だ。
(5月3日)
 なかなか芽吹かなかったが、ここにきて半分弱が芽吹き。
 スギナがけっこう生えており、1か月前にある程度除去したが、今日、徹底的に除去。ついでに、雑草が多い箇所をざっと草引き。
(5月9日)
 その後の芽吹きもほとんどなく、2、3株掘ってみたところ、ちゃんと芽吹いていた。少々深め(5cmほど)に植え付けたから、芽がまだ地上に達していなかっただけ。
(5月23~24日)
 ほとんど全部が芽吹いた。雑草がけっこう生えているので、株周りは手で草引きし、畝の峰部分をテンワで草叩きし、株周りの凹みに土寄せ。畝間、法面もテンワで草叩き。
 今回も新たに伸びてきたスギナをテボで掘って引き抜き、除去作業。
 一番東の畝は気持ち小さいので、隣の畝を少々削って土移動させた。
 未発芽が数か所あり、掘ってみると発芽しかけていたが、これは除去し、わりと大きく育った予備苗(畝端で生育)を移植しておいた。余っている予備苗は除去。
(6月27日)
 大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)は少なく、主軸1本に細い軸が若干出たもの、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。
 例年のことだが、アンデスの乙女よりアンデスの雪のほうが生育がいい。
 株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年はけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。なお、ここのところ雨なしで土が乾いているから、作業はやりやすかった。
 まだたいして雑草は伸びていないが、法面と畝間を草刈機で草刈り。紐タイプを使ったから奇麗に刈り取れたが、紐交換は1畝ごとに1回程度と面倒であった。やはりヤーコン畝はチップソウがいい。
(8月23日)
 第2回草刈り。長雨の影響で雑草の勢いがすごい。ヤーコンは無肥料がために例年並みで、たいして生育していない。畝間と畝の法面を中心に株間も少し草刈機で草刈り。
(11月28日)
 9月以降の生育は思いのほか順調で今年は豊作になるかも。
 今日、「アンデスの雪」を1畝掘ったが、まずまずの豊作であった。種芋が大きな塊であったからだろう。
(12月20日)
 今日、2畝目の「アンデスの乙女」の一部を掘ることにした。地上部の生育は昨年よりずっと良く、豊作が期待された。ところが、掘ってみると、種芋はどでかく生育していたり、けっこうな大きさのものが2つ3つに分かれていたりし、“育苗専門農家”の方には実に好都合ではあろうが、肝腎の食用芋の生育は非常に悪く、超不作となってしまった。
 地上部の生育具合からすると1株3kg程度の食用部芋の収穫が見込まれたが、食用部芋は1株1kgほどしかなかった。
 「アンデスの雪」はこぶし大の大きな種芋の塊のほうが収穫量が上がるのに対し、「アンデスの乙女」は逆で、10g程度に切り分けた小さな種芋で栽培しなければならないことが判明した次第。

<2020年産>
(4月29日)
 収穫時に順次今年用の畝づくりをしてきており、5月半ばに定植予定。
 今日は、雑草が生えだしたので、その草叩き。
 そして、スギナがけっこう生えており、鍬を使って、ていねいに除去。
(5月4日)
 苗が小さく少々早いが、来週の店の定休日(日・月曜日)は雨模様だから、今日、定植することとした。
 5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を植え付け。 
 株間は約70cm、1畝約10mで、昨年までは13株としたが、今年も無肥料栽培で育ちが悪かろうから、1株増やして14株の植え付け。
 なお、まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがあるし、初期成育が悪いものがでたりするから、予備苗を最南端に1株ずつ植え付け。
 畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまったので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて、峰が若干くぼんだ状態にして植え付け。
 ところで、ここ2週間も雨らしい雨がなく、少々土が乾き気味であり、また、この先当分晴天が続きそうなので、ジョウロでたっぷり水やり。植え付け位置が若干くぼんでいるから、水が流れ出ることはなく、うまくいった。
 なお、定植にあたり、所々にまだまだスギナがけっこう生えていたので、テボで掘りながらスギナを抜く。
(5月5日撮影)
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(5月13日)
 3日前にアンデスの雪が2株ネキリムシにやられているのを発見し、予備苗はそのままにして進呈用の苗で植え直しておいたが、2日前にはアンデスの乙女が2株やられ、今日、同様に植え直し。(17日にアンデスの乙女1株も同様に)
 なお、ネキリムシにやられた種芋は処分したが、小さな芽が他から出ており、そのままにしておいても、成育遅れになろうが、ちゃんと育つのではないかと思われた。
(6月1日)
 この時期には今までやったことはなかったが、ついでがあったので草刈り機(紐タイプ)で、畝全体をざっと草刈り。
(6月2日撮影)
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(6月8日)
 今年は峰が若干くぼんだ状態にして植え付けしたのだが、1か月経っても、それが目立つ。よって、株周りの雑草を大雑把にテンワで叩いた後、手で株周りに土寄せ。これも、今までにやったことがない作業。なお、ずっと好天で、表層の土は乾きに乾いており、作業は容易であった。
(7月5日)
 雑草の伸びがすごく、少々ヤーコンが窮屈そうな感じになったので、今日、草刈りすることに。丈夫そうな雑草が多いので、紐タイプではなく、チップソウを取り付けた草刈機を使用。畝間と法面をざっと刈るだけとし、株周りは雑草が生えたまま。なお、1株(写真2列目の空白部分)間違って切り倒してしまった。
 草刈り後の写真だけ添付。(今回の撮影位置は前回までと真逆の方角から)
DSCN0721.JPG
(8月13日)
 今年の梅雨明けは8月1日と遅かったが、その後の雑草の勢いよりヤーコンの伸びのほうが大きく、ヤーコンが雑草に負ける様子はない。
 でも、雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになっているので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。併せて南側もざっと草刈り。
(9月27日)
 再び雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになってきたので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。これで、収穫まで何もしなくていい。
 ヤーコンが思いのほか生育が悪い。これは無肥料栽培の影響だろう。

<2019年産>
(4月27日)
 アンデスの雪のポット苗の一部が随分と大きくなり、育苗管理が大変になりますので、今日、畑に定植することにしました。
 5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を予定しており、今日は奇数畝3畝に植え付けました。 
 株間は約70cm、1畝約10mで、13株の植え付けです。
 畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまいましたので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて植え付けしました。よって、植え付け位置は若干くぼんだ形になりました。こうすると、多少は干ばつ被害を防げるでしょうし、芋が生育したとき、芋が地表に露出するのもどれだけか防げるでしょう。気休めにしかならないと思いますが。
 そして、予備苗として、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおきました。まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがありますし、初期成育が悪いものがでたりするからです。
 なお、定植前に、畝の所々にスギナがけっこう生えているので、鍬で軽く起こして丁寧にスギナを抜き、また、畝全体に雑草は生えだしているので、テンワ(手鍬)で草叩きしておきました。
(4月29日)
 アンデスの乙女は苗がまだ小さいですが、十分に定植に耐えるから、今日植え付け。要領は、2日前のアンデスの雪に同じ。
(5月2日撮影)
DSCN0652.JPG
(6月6日)
 だいぶ大きくなりました。雑草と競争していますが、まだヤーコンのほうが勝っており、当分、このままいきます。ヤーコンが負けそうになったら、(例年6月下旬)草刈り機でざっと草刈りします。
 なお、今年はネキリムシの被害で株元が食いちぎられることはなく、また、初期成育が悪いものもなく、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおいた予備苗は全部引き抜きました。
 ところで、引き抜いたヤーコン、これは食べられます。うまいものではないですが、糖尿病の方は食されるといいでしょう。
<参考記事> ヤーコン葉を食す! 
(6月23日)
 例年どおり、今年も一部のヤーコンが雑草で埋もれそうになっており、このままではヤーコンが負けそうですから、草刈りすることに。
 草刈機はチップソー。株を切らないよう注意しながら株間も刈り込み。
 ヤーコンが雑草に負けなきゃいいですから、大雑把な刈りようです。
<刈る前の姿>
DSCN0666[1].jpg
<刈った後の姿>
 手前から4畝目と5畝目の間がこんもりしていますが、4畝目の法面に枝豆を栽培しているからです。ヤーコンの背が高くなる前(お盆前)に枝豆は収穫できますので、どちらの作物も問題ないです。
DSCN0675.JPG
(7月29日)
 約1か月前に、ヤーコンが雑草で埋もれそうになりザッと草刈りしたのですが、再びヤーコンが雑草に負けそうになりました。例年なら、ここらでもう1回草刈りするところですが、今年も昨年のような猛暑が予想されますので、草刈りは中止しました。
(写真は7月30日早朝撮影)
 DSCN0681[1].jpg
 詳細は「2019年は昨年同様にすさまじい猛暑になりそうな濃尾平野」で記事にしました。

(8月18日)
 15日に台風が襲来し、競争していた雑草が傾き、ヤーコンが優勢となった。これで、草刈りは不要となろう。
 ただし、北隣の畑の方に迷惑になるから、北辺を草刈機で草刈り。ついでに南辺・西辺の通路も草刈り。東辺は晩生枝豆栽培で、雑草に十分勝っているから草刈りせず。
(9月4日)
 今年は昨年ほどのことはなかったですが、けっこうな猛暑となりました。
 近所の岐阜気象台の観測記録は次のとおり。
 
     旬ごとの最高  旬の中での  猛暑日の      
      気温の平均   最高気温   日数(うち37度超)            
2019年
7月 上旬   29.3    30.8   0       収穫量
   中旬   28.4    31.8   0    139kg(7畝換算)
   下旬   33.2    37.3   4(1)  平年作の51%
8月 上旬   37.1    38.5  10(5)(不作の原因は無肥料栽培)
   中旬   35.2    37.9   6(1)
   下旬   30.8    33.9   0   
9月上旬    33.7    37.4   3(1)
                   (計23日)(計8日)

 猛暑の度合いは、過去10年間で3、4番目。これくらいなら、さほどダメージはないでしょう。なお、8月20から早々に秋雨前線が停滞し、まだ1週間はこのままですから、土が湿りすぎるほどになっており、根腐れしやしないか、少々心配です。

(9月15日)
 秋雨前線も9月6日には遠ざかり、根腐れのほうはさほど心配なさそうです。
 雑草は7月下旬以来、大繁茂し、ヤーコンと競い合っています。このまま放置しておいてもいいのですが、隣の畑の方はいつもピカピカで雑草1つなし。少々気になって、ざっとですが、草刈機で草刈りしておきました。
 なお、草刈り中に、数株のヤーコンの軸を1、2本切ってしまいました。その株の芋の収穫量は少々落ちることでしょう。
(草を刈る前:9月15日撮影)
DSCN0691[1].jpg
(草を刈った後:9月16日撮影)
DSCN0696.JPG
 なお、ヤーコンは今年の猛暑には耐えたのですが、無肥料栽培2年目の今年です。施肥栽培していたときに比べ、成育が悪いですから、少々不作になりそうな感がします。

(12月1日)
 例年11月下旬に第1畝を掘るのですが、今年は12月1日に実施。
 詳細は次の記事に。→ 2019年産ヤーコン芋の第1回(1畝)収獲
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