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猛暑でダメージを受けるヤーコンですが、猛暑日の日数と収穫量の相関の有無 [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

 ヤーコンは、赤道直下アンデス高地の生まれです。年間を通じて暑くもなく、寒くもない気候の下で育ってきました。それが日本はどうでしょう。最高気温が35度を超える猛暑に曝されることが度々です。これでは当然にヤーコンがダメージを受けます。
 そうしたことから、日本でのヤーコン栽培適地は、東北・北海道となり、関東以南では海抜500m以上の中山間地が適地となります。
 当地、岐阜市近郊(濃尾平野の一番奥・海抜10m)では、名古屋よりも気温が上がり、毎年猛暑日は10日以上になり、年によっては20日、30日以上にもなります。(うちは岐阜気象台の東3kmの所にあり、気温は気象台と同じと思われます。)
 これでは、ヤーコンはたまったものではありません。中山間地やそれに近い所で育てられた苗や種芋を購入して育てると、当地の猛暑に曝されて、初年度は枯れるものが多かったり、育ちが悪かったりして、収穫量もわずかなことが多いです。
 でも、ヤーコンは成育するそれぞれの土地の気候を学習して順応し、2年、3年経つと枯れることもなく、成育も良くなり、収穫も増えます。そして、 雑草との共生で、どれだけかの直射日光をさえぎってくれますし、何よりも地温上昇を防いでくれ、猛暑対策はこれが一番だと思っています。
 しかし、あまりの猛暑となると、ヤーコンの適応力にも限度があり、ダメージを受けて生育が止まり、収穫量も減ります。長年の栽培記録(同一場所での連作を2007年開始)から見てみますと、2018年までに3回猛暑被害を受けました。
 1回目は2010年。猛暑日は33日、うち37℃以上が8日で、平年作の56%の収量となりました。この年は、8月中旬から9月上旬にかけて、雨らしい雨は24日間なく、畑がカラッカラに乾いて枯れそうになり、1週間ほど連日水やりをしました。(この年は雑草との共生なし)
 2回目は2013年。猛暑日は24日、うち37℃以上が10日で、平年作の41%の収量となりました。この年は、8月に17日間雨らしい雨がなく、水やりせねばもう持たない状況のところでまとまった雨があり、水やりはしませんでしたが、日照りのダメージはあったことでしょう。(この年は雑草との共生なし)
 3回目は2018年。猛暑日は34日、うち37℃以上が20日という前代未聞の猛暑いや炎暑となり、平年作の26%の収量となりました。日照りは続かず、枯れるようなことはなかったですが、雑草との共生を図ったものの、2回目の大雑把な草刈りを行なって直ぐに早々の梅雨明けを生ったものですから、その効果は半減といったところでした。

 さて、夏の猛暑がヤーコンの収穫量にどう影響するか、2010年以降の気温を調べ、収穫量と比較してみました。(ヤーコンは、専用の畑、約100㎡(7畝)で連作、その後縮小したので、7畝換算で比較)

     旬ごとの最高  旬の中での  猛暑日の      収穫量
      気温の平均   最高気温   日数        153kg
2010年               (うち37度超)  (猛暑ダメージ大)
7月 上旬   30.8   34.5    -  
   中旬   30.4   35.7    1
   下旬   35.6   37.6    9(5)
8月 上旬   33.0   36.3    2
   中旬   33.5   37.0    3(1)
   下旬   35.8   37.1   11(1)
9月 上旬   34.9   37.7    6(1)
   中旬   31.0   35.8    1
                    計33日(計8日)

2011年                         収穫量
7月 上旬   32.6   35.3    2        242kg
   中旬   33.3   35.6    2
   下旬   30.9   33.3    -
8月 上旬   33.6   37.2    4(1)
   中旬   34.5   37.7    4(1)
   下旬   31.8   34.9    ー
                    計12日(計2日)

2012年                          収穫量
7月 上旬   28.9   32.7    ー        259kg
   中旬   32.2   36.7    2
   下旬   32.2   37.1    5(2)
8月 上旬   34.6   36.6    4
   中旬   33.1   36.0    1
   下旬   33.5   34.5    ー
                    計12日(計2日)

2013年                          収穫量
7月 上旬   31.6   37.1    3(1)     113kg
   中旬   33.4   37.5    2(1)    (猛暑ダメージ大)
   下旬   33.2   36.3    3
8月 上旬   35.0   38.4    4(2)
   中旬   36.6   38.1   10(4)
   下旬   32.5   38.1    2(2)
                    計24日(計10日)

2014年
7月 上旬   29.3   33.4    ー        収穫量
   中旬   32.2   34.5    ー        203kg
   下旬   34.7   38.2    4(2)    (肥料が悪かった)
8月 上旬   31.4   36.5    3
   中旬   32.0   35.7    1 
   下旬   30.6   34.7    - 
                     計8日(計2日)

2015年
7月 上旬   26・9   30.7    ー        収穫量
   中旬   32.2   35.1    2        328kg
   下旬   33.5   37.4    4(1)    雑草との共生が
8月 上旬   37.0   38.7    9(6)    功を奏し大収穫
   中旬   32.7   36.2    1 
   下旬   30.2   34.1    -
                    計16日(計7日)

2016年   
7月 上旬   32.0    35.7    1       収穫量
   中旬   31.8    35.1    1    303kg(7畝換算)
   下旬   31.4    35.8    1      雑草との共生が
8月 上旬   35.8    38.5    8(1)    功を奏し大収穫
   中旬   34.5    36.5    4
   下旬   32.7    37.4    3(1)
                     計18日(計2日)

2017年 
7月 上旬   32.2    35.5   1        収穫量
   中旬   33.3    35.5   1     178kg(7畝換算)
   下旬   32.1    35.6   1       豊作になっていい
8月 上旬   33.5    35.3   2       はずが、原因不明で
   中旬   31.8    34.1   0       思わぬ不作。
   下旬   33.4    36.5   1       どうやら夏の天候
                     計6日(計0日) 不順が原因のよう
                    

2018年
7月 上旬   30.2    33.8   0        収穫量
   中旬   36.9    39.6   9(6)   71kg(7畝換算)
   下旬   36.0    39.1   7(4)    平年作の26%
8月 上旬   37.9    39.3   9(9)    とんでもない猛暑で
   中旬   33.0    37.7   4(1)    チョウ不作
   下旬   34.6    36.8   5     
                     計34日(計20日)

2019年
7月 上旬   29.3    30.8   0        収穫量
   中旬   28.4    31.8   0     139kg(7畝換算)
   下旬   33.2    37.3   4(1)    平年作の51%
8月 上旬   37.1    38.5  10(5)  さほどの猛暑でもなく
   中旬   35.2    37.9   6(1)  無肥料栽培の影響か
   下旬   30.8    33.9   0
9月上旬    33.7    37.4   3(1)
  中旬    31.8    35.0   1
                    計24日(計8日)

2020年
7月 上旬   27.8    30.4   0        収穫量
   中旬   29.5    35.5   0     148kg(7畝換算)
   下旬   30.7    35.0   1      平年作の54%
8月 上旬   34.7    36.9   4     さほどの猛暑でもなく
   中旬   37.2    39.2   9(7)  無肥料栽培の影響か
   下旬   36.0    38.1   8(3)
9月上旬    32.2    35.7   1
                    計23日(計10日)

2021年
7月 上旬   28.7    33.2   0        収穫量
   中旬   33.2    35.5   1     141kg(7畝換算)
   下旬   34.9    37.2   4(1)    平年作の52%
8月 上旬   34.7    39.0   5(1)  猛暑日が少なかったが
   中旬   28.2    32.5   0     種芋を大きな塊にした
   下旬   33.5    36.4   5     その影響が不作の原因
                    計15日(計2日)

2022年
7月 上旬   31.5    38.4   3(1)     収穫量
   中旬   30.6    33.8   0      88kg(7畝換算)
   下旬   34.3    36.8   6       平年作の32%
8月 上旬   34.4    37.9   4(3)  施肥栽培(減肥料)で
   中旬   32.6    36.4   0     猛暑日が少なかったが
   下旬   32.1    34.2   0     原因不明の大幅な不作
                   計13日(計4日)

2023年
7月 上旬   32.2    35.4   1        収穫量
   中旬   33.7    33.8   0        kg(7畝換算)
   下旬   36.4    36.8   8(5)     平年作の  %
8月 上旬   35.7    37.2   7(1)  施肥栽培(減肥料)するも
   中旬   35.3    38.7   6(3)  猛暑日が多かったために
   下旬   33.7    36.6   3     大幅な不作
9月上旬    33.4    36.0   2
  中旬    32.8    35.7   1
                   計28日(計9日)

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2019年は昨年同様にすさまじい猛暑になりそうな濃尾平野 [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

(2019年7月29日)
 昨年(2018年)は梅雨明けが早く、7月中旬からすさまじい猛暑にさらされた濃尾平野です。よって、暑さに弱いヤーコンは大ダメージを受け、一部は枯れ、収穫量は平年作の4分の1しかありませんでした。
 その前の猛暑は2013年で、2018年ほどには高温が続かなかったものの、日照りが長く続いたこととのダブルパンチで、収穫量は平年作の3分の1近くまで落ちました。
 さて、今年2019年、5月頃まではエルニーニョ現象が起きており、猛暑にならず、ぐずついた夏になるとの予報でしたが、6月頃にはエルニーニョ現象が消え、7月にはチベット高気圧が勢力を高めそうとの予測が出て、今年もすさまじい猛暑が2波に分かれて日本列島を襲う恐れがあるとの予報が出ました。
 その第1波は8月に入って暫らくしてからとのこと。東海地方は28日に梅雨が明け、35℃超えの猛暑日の連続となったものの、これはまだ序の口。10日間予報では、8月6日から8日までの3日間の岐阜の最高気温は40℃、40℃、39℃と昨年並み。
 これではヤーコンに与えるダメージはすさまじいものとなりましょう。
 
 そこで、対策を考えました。ここ数年は、ヤーコンと雑草との共生を図り、なるべく草ぼうぼうにしておき、ヤーコンの葉への熱射を弱め、地温の上昇を食い止める手立てをしてきました。でも、完全に放置しておくと、ヤーコンが雑草に負けそうになり、成育に大きな支障が出そうに感じられますから、年に1、2回は大雑把に草刈りをしていました。
 昨年は第1回目の草刈りをしたのが、7月2日で、その1週間後には梅雨明けし、ヤーコンの葉への熱射を弱めることはできませんでした。なお、草刈りはこの1回だけ。
 今年は、6月23日に大雑把に草刈りをしました。その後、ヤーコンも少しずつ生育して来ていますが、一部は雑草に埋もれそうになっており、今日7月29日に今年第2回目の草刈りを予定していたものの、先の予報からすると1週間もすればすさまじい猛暑になりそうなので、草刈りを中止したところです。
 ヤーコンと雑草との共生でもって、このすさまじい猛暑をなんとか乗り切ってくれないかと期待しているところです。
(写真は7月30日早朝撮影)
 DSCN0681[1].jpg
 今年のヤーコンは1畝約10mで5畝の作付け。手前は枝豆、支柱は山芋用。

(関連記事)
 猛暑でダメージを受けるヤーコンですが…

(9月4日追記)
 今年は昨年ほどのことはなかったですが、けっこうな猛暑となりました。
 近所の岐阜気象台の観測記録は次のとおり。
 
     旬ごとの最高  旬の中での  猛暑日の      
      気温の平均   最高気温   日数(うち37度超)            
2019年
7月 上旬   29.3    30.8   0        収穫量
   中旬   28.4    31.8   0     139kg(7畝換算)
   下旬   33.2    37.3   4(1)    平年作の51%
8月 上旬   37.1    38.5  10(5)
   中旬   35.2    37.9   6(1)
   下旬   30.8    33.9   0   
                     (計20日)(計7日)

 猛暑の度合いは、過去10年間で4番目。これくらいなら、さほどダメージはないでしょう。なお、8月20から早々に秋雨前線が停滞し、まだ1週間はこのままですから、土が湿りすぎるほどになっており、根腐れしやしないか、少々心配です。
(後日追記)
 その後の生育は芳しくなく、無肥料栽培2年目であることが影響していよう。

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2014年8月10日の台風で、風にもまれたヤーコン [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

 8月10日、大した台風ではなかろうと思っていましたが、さにあらず。けっこう強風が吹き巻くった台風でした。
 岐阜気象台(当地の西3km)の観測では、1時間の平均風速が12~14m強が5時間にわたって続き、瞬間最大風速は26.7mを記録しました。
 風が弱まった夕方、約100㎡のヤーコン畑を見に行ったら、やはり風にもまれて、主軸が傾いたものが少しあり、脇枝が大きく曲がったものがけっこうありました。
(8月13日撮影)
DSCN0330.JPG

 幸い、葉っぱが千切れるようなことはなく、成長に全く支障はないでしょう。
 なお、畝の法面には藁や休耕田で刈り取った雑草をしっかり敷いて熱射・乾燥を防止してありますが、強風で飛ぶこともなかったです。
 8月13日現在、これから1週間の予報は小雨や曇ばかり。7月下旬の38度、37度という猛烈な暑さはもう無さそうですし、35度超の猛暑日も少ないことでしょう。
 今後は雨に恵まれ過ぎるくらいですから、枯れる心配は全くなく、昨年のような大不作には決してならず、平年並み以上の収穫が期待できそうです。
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2018年猛暑で緊急告知、暑さに弱いヤーコンの根っこ、法面の保護を [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

(2018年7月23日)
 今年は、過去に例のない猛暑が続きます。
 暑さに弱いヤーコンの根っこです。法面の保護をしましょう。
 下の写真は、年に何度か法面を削り上げて雑草が生えないようにする栽培法をとっていた時期の状況で、猛暑到来により、法面に休耕田で刈り取った雑草を被せ、反対側の法面にはイチゴに使った敷き藁でもって覆い、熱射を防いだ例です。
(2014年8月13日撮影)
DSCN0330.JPG

 その後、このような栽培法は止めて、畝間も法面も雑草を生やし、ヤーコンが雑草に負けそうになったら、草刈り機でざっと刈るだけにしています。
 下の写真が最近のうちのやり方です。
 なお、この方法ですと、追肥が行えませんから、施肥は最初の畝づくりのときだけにしています。(注:うちでは2018年から無肥料栽培)
(2018年7月2日撮影 草刈り機でざっと草刈りした後の状態)
DSCN0563.JPG
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2018年産ヤーコン芋は大幅な収穫減 [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

(2018年8月7日)
 史上最大の猛暑。連日、岐阜県各地の最高気温がニュースをにぎやかしています。当地・岐阜県羽島郡岐南町は海抜10mの濃尾平野奥地にありますが、38度、39度を何度も記録し、炎暑の日々が続いています。
 ちなみに西4kmにある岐阜気象台の観測では猛暑日は次のとおり。

           最高気温 最低気温
    7月 11日  35.1   25.3
       13日  35.0   25.9
       14日  37.3   25.5
       15日  37.4   26.8
       16日  39.0   27.1
       17日  38.1   27.9
       18日  39.6   27.7
       19日  37.5   28.6
       20日  36.0   28.3
       21日  36.7   27.2
       22日  38.8   27.1
       23日  39.1   28.2
       24日  37.4   28.1
       25日  37.2   28.3 (夕立あり、まずまずのお湿り)
       26日  35.0   27.4
      (27日から31日まで台風の影響で曇や雨で気温上がらず)
       28日  35.4   25.6
    8月 1日  37.5   26.3
        2日  39.0   27.9
        3日  38.9   27.2
        4日  38.0   26.6
        5日  39.1   27.6
        6日  39.3   28.6
       (7日は曇りがちの一日で、34.6度までしか上がらず)
        8日  37.6   25.1
        9日  37.7   26.7
       10日  37.3   28.0
       11日  37.7   27.6
       12日  36.0   26.0
       13日  36.0   26.0
       14日  35.2   27.0
      (15日は雨模様となって30度を切り、以降しばし猛暑なし)
       22日  35.4   26.9
       26日  36.2   25.9
       27日  36.8   25.9
       29日  35.9   25.7
       30日  35.1   26.0

 2018年の猛暑日の日数は2010年(過去最多で、この年は9月上旬も猛暑日が多かった)の33日より1日多かった。36度以上は2010年の19日より7日多く、37度以上は2013年の10日より10日多く、38度以上は2013年の4日より6日多く、39度以上は6回も記録したが2007年に1回記録して以来のものとなった。
 あまりの異常な酷暑、炎暑となった。こんなことは観測史上初めてのことではなかろうか。なお。岐阜気象台の極値更新速報によると、8月の平均気温は観測史上2位(29.8度)、1位は1995年(30.3度)で、3位以降は1994年、2010年、2013年と続く。

 ヤーコンは南米赤道直下の生まれとは言え、海抜2000m前後に自生し、涼しい気候で生まれ育っていますから、日本の猛暑に耐えるのは非常に難しいです。
 そうしたことから、ここ何年かは雑草を生い茂らせ、雑草に地上・地下とも守ってもらい、難をしのいできたのですが、今年はそれも限界を超えたようです。
 昨日現在、部分的に雑草に埋もれそうになっており、例年なら、草刈り機でざっと草刈りするところですが、今年は当分そのままにしておくことにします。
(2018年8月6日撮影)
DSCN0564.JPG

1週間前には、まだまだヤーコンは頑張ってくれていたのですが、ここへきて、2割程度が枯れそうになってしまいました。
(下の写真:雑草に守られているも、ほぼ枯れてしまったヤーコン。刈れなくても芋は無収穫となることでしょう。)
DSCN0567.JPG

 猛暑に加えて、7月25日以降、雨らしい雨がなく、雑草の繁茂で土の乾きを防いでくれているとは思うも、果たして大丈夫か?と不安にもなります。
 何年か前、日照りが続いたとき、ジョウロで水やりしたことがあるのですが、どれだけかの効果はあったと思うも、この歳(間もなく70歳)では、それも体力的には無理です。台風は東にそれそうで週間予報の傘マークが消え、夕立が来るのを祈るのみです。

(8月22日追記)
 猛暑も去り、ヤーコンが雑草に負けそうになっていますので、そろそろ草刈り機でざっと草刈りしようと思うも、台風の接近で、刈ってしまうと倒れやすくなるから、当面、草刈りは見合わせることにしました。
(8月31日追記)
 台風は小型でそれましたから問題なかったですが、新たに超大型台風が9月4日頃に直撃しそうで、草刈りは当面見合わせます。
(10月6日追記)
 その後、たいした生長をせず、下の写真のとおり、みじめな姿です。
DSCN0568.JPG

 例年なら、下の写真のような状態です。
DSCN0359.JPG

(12月16日追記)
 11月下旬に1畝、今日1畝掘りました。11月に掘ったアンデスの雪は平年作の21%の収量、今日掘ったアンデスの乙女は平年作の16%の収量しかなく、悲惨なものとなりました。

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2018年猛暑でヤーコン芋は不作のところが多いです [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

(2018年12月27日)
 濃尾平野の奥まった所にある当地岐南町(岐阜市の南東)は、2018年は過去にないすさまじい猛暑に襲われました。全国的に猛暑となったのですが、当地にかぎらず岐阜県下各地は連日、最高気温ベストテンのトップになったり、数地点がランクインするなど、“岐阜は暑い所”として一躍有名になったほどです。
 南米アンデス赤道直下の生まれのヤーコンですが、そこは2千mの高地ですから年中涼しく、最高気温が30度に達することはないです。それが、日本有数の暑さとなる濃尾平野の奥地では35度超えは当たり前のことで、今年は38度台を連発し、39度を上回った日もあったのですから、暑さに弱いヤーコンはたまったものではありません。
 加えて、旱魃もありましたから、ヤーコンは息絶え絶えで、大幅な生育遅れを生じたり、枯れたりした所がかなり多かったようです。
 そうした中でも、平年作のところもあり、状況は様々です。小生思うに、調子が良かった箇所は、丸一日日が射すのではなく、適度に日除けが出来ていたのではなかったのか、過去の経験からして、そのように感じています。
 あまり情報は入ってこないのですが、近隣の作柄を以下に書き留めておきます。

 うちの畑 平年作の2割の出来

 同じ岐南町 Mさん 6株ほど栽培 平年作

       Kさん 10株ほど栽培 やや不作

 各務原市 Cさん 20株ほど栽培 非常に不作

 岐阜市 I 地区 Sさん 1枚の畑150株 全滅
            別の畑 売り物になる良品ゼロ

 岐阜市 I 地区 家庭菜園栽培の方 1株4kgと好調

 大垣市 Kさん 大量作付け 平年作

 関市 I 地区 Tさん 全くの不作

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ヤーコン「アンデスの雪」の種芋更新2回の結果は… [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

(2017年3月29日)
 当地は濃尾平野の奥にあって、全国有数の猛暑地です。場所は岐阜気象台の東へ4kmの所でして、真夏には名古屋より若干気温が高くなり、ヤーコン(赤道直下のアンデス高地育ち)にとっては非常に苛酷な気象条件となっています。
 ひどい猛暑の年は収穫量がガクンと落ちますし、芋の表皮がゴツゴツしていたり、ざらつきが目立つものが目立ちます。これらは皮を厚くむかねばなりませんし、なかには硬い繊維が多くてゴリゴリしていて、料理によっては使い物になりません。
 加えて、「アンデスの雪」を2007年から本格栽培しているのですが、当地はヤーコンにとって苛酷な気象条件ゆえに、年々、芋の表皮がゴツゴツしていたり、ざらつきが目立つものが増えてきたような感がします。
 これは、収穫した株によって差があり、優良株から種芋を取れば翌年は良品の芋が取れるのではないかと思うのですが、うちでは、ほぼ全部を種芋なり苗にして皆さんに差し上げているものですから、その方法をとることができません。

 そこで、2013年に種芋の更新を図るべく、山口県から種芋を取り寄せて1畝を購入種芋で栽培したところ、その年はたまたま史上まれに見る猛暑となり、全体に大幅な収穫減となり、なかでも購入種芋の畝は食用芋も種芋もほんのわずかしか収穫できませんでしたし、収穫した食用芋は表皮がゴツゴツしていたり、ざらつきが目立つものが多くて、良品は少なかったです。
(山口県の種芋生産現場を何年か前に視察してきたのですが、当地より涼しく、種芋君たちは急に当地のような猛暑地帯へ送られて、さぞや面食らったのでしょう、慣れない当地の猛暑に大きくダメージを受けてしまったと考えられます。)
 そして、翌2014年に、購入種芋から収穫したヤーコンの種芋と従前から栽培の種芋とで栽培比較したものの、芋の品質の良し悪しに全く差が出ませんでした。
 どちらも、ひどい猛暑で先祖帰りしてしまったのかもしれません。

 2015、2016年は猛暑対策(法面保護)を進め、一定の成果が得られたのですが、綺麗な芋ばかりというにはほど遠く、今年(2017年)再度、種芋の更新を図ろうと考えました。
 先日、種苗業者にネット注文しておいた種芋30個が届き、大きそうなものを2分割し、39個の種芋になりました。これを今日、育苗床に埋め込み、従前のものから2日遅れで苗作りを始めたところです。
 今年は6畝栽培を予定しており、「アンデスの乙女」、従前からの「アンデスの雪」、購入種芋の「アンデスの雪」をそれぞれ2畝の作付けとし、「アンデスの雪」の芋の品質の良し悪しを比較することにしています。
 ところで、今年購入した種芋の産地は不明です。冷涼地で育ったヤーコンだと当地の猛暑に耐えることがけっこう難しいです。ちなみに「アンデスの乙女」を導入したのが2013年で、先ほど言いましたように史上まれに見る猛暑であった上に、苗が長野県産でしたから、全滅しそうになりました。
 今年はなんとか冷夏となるよう、ひたすら祈るしかありません。

 なお、ヤーコンは境適応能力がけっこうあります。生まれ育った環境の気候を種芋が記憶しており、翌年、その気候に適した成育をしてくれます。ですから、2年目、3年目のほうが芋の収穫量が上がるのが普通です。よって、うちのように種芋更新を図ろうとすると、初年度はヤーコンの生命記憶がわざわいして収穫量が落ちる恐れがありますし、猛暑への備えができてない可能性が大ですから2013年のような悲劇になってしまいかねないのです。

 今季の収穫で、「アンデスの雪」の芋の品質が大幅にアップしないか、楽しみにしているのですが、さて、どうなるやら。
(2018年1月28日)
 2017年の夏は天候不順で猛暑とならず、ほっとしたところです。
 でも、前回の種芋更新と同様に、芋の表面がゴツゴツしたものがうんと少ないことを期待していたのですが、残念ながら従前のものと大差なく、がっかりしたところです。なお、収穫量は、猛暑にならなかったせいか、従前のものと更新種芋と各2畝栽培での比較をしたところ、差はなかったです。
 
 こうした経験から、芋の表皮がゴツゴツしていたり、ざらつきが目立つものが多くなるのは、栽培条件(気温・地温、土壌の良し悪し、施肥)によるようです。

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