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2023年産ヤーコン芋の第1回(1畝)収獲 [ヤーコン芋の収穫]

 約100平方メートルのヤーコン専用畑で毎年ヤーコンを連作しています。
 ずっと7畝の栽培でしたが、2017年から前年作付けの畝間を利用しての作付けにし、1畝減らして6畝としました。さらに19年から、他の野菜を作付けするため、さらに1畝減らして5畝と縮小しました。
 畝幅は約150cm、1畝(約10m)に13株(株間約70cm)の栽培です。
 2016年までは有機肥料栽培、17年は減肥料、18年から無肥料栽培ですが、無肥料では収穫量が大きく落ち込み、22年から植え付け時に1株に約2リットルの牛糞堆肥を投入することに。

<2023年>
 今は2品種の栽培で、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、今年はアンデスの雪4畝、アンデスの乙女1畝の栽培としました。
 西から 第1畝 アンデスの雪  (11月19日 収獲)
    第2畝 アンデスの雪  (12月末 収獲予定)
    第3畝 アンデスの雪   (1月末 収獲予定)
    第4畝 アンデスの雪   (2月末 収獲予定)
    第5畝 アンデスの乙女  (3月中旬収獲予定)
 以上の作付けとしており、品種別・畝別の栽培比較をすることとしています。

<第1回ヤーコン掘り:11月27日>西から第1畝(アンデスの雪) 
 今年はまだたいした冷え込みはなく、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、自家用に収穫したく、本日、西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 今夏はかなり長期間にわたって猛暑があり、これのダメージを受けたのでしょう、ヤーコンの地上部の生育はとんと悪いです。一昨年までの4年間、無肥料・連作栽培したところ、地上部の生育は芳しくなく、芋の収穫も悪かったかったがため、昨年は植え付け時に1株に牛糞堆肥を約2リットル入れましたが、これだけでは成育は芳しくなく、12.3kgしかありませんでした。
 今年も、同様な施肥で行ったところ、猛暑の影響もあり、収穫量は8.0kgと悲惨な結果に終わりました(収穫したヤーコン芋は、自宅に持ち帰り、水洗いした後、計量)。連作を始めた初年(2007年:有機肥料栽培:まずまず豊作)の1畝当たり収穫量の平均値が39.2kgでしたから、その2割ほどの出来。なんとも寂しい収穫量でした。
 なお、種芋の塊(これも不作)は畝の片隅の埋め込んで、雨水で凍みるのを防ぐため肥料袋で覆い、土を乗せて袋が飛ばないようにし、春まで保存。3月下旬に種芋づくりします。

<2022年>
 今は2品種の栽培で、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、今年もアンデスの雪3畝、アンデスの乙女2畝の栽培としました。
 西から 第1畝 アンデスの雪  (11月27日 収獲)
    第2畝 アンデスの乙女 (12月末 収獲予定)
    第3畝 アンデスの雪   (1月末 収獲予定)
    第4畝 アンデスの乙女  (2月末 収獲予定)
    第5畝 アンデスの雪   (3月中旬収獲予定)
 以上の作付けとしており、品種別・畝別の栽培比較をすることとしています。

<第1回ヤーコン掘り:11月27日>西から第1畝(アンデスの雪) 
 今年はまだ全くの冷え込みはなく、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、12月1日から当店(薬屋)のセールを行い、お客様にヤーコン芋を差し上げたく、本日、西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 今夏はさしたる猛暑にならず、旱魃もなかったですから、ヤーコンにさほどダメージは受けていません。
 なお、昨年までの4年間、無肥料・連作栽培しており、一昨年までは地上部の生育は芳しくなかったですが、昨年は、種芋を従前のようなポット苗(芋の大きさは10~20g)ではなく、こぶし大の塊を直植えしたせいで、けっこう生育が良かったです。よって、今年もこぶし大の塊を直植えし、また、無肥料では収穫量がかなり落ちるので、今年は1株に牛糞堆肥を約2リットル入れることにしました。
 しかし、成育は芳しくなく、掘るのも楽過ぎるほど。ビッチュウでグイッと持ち上げれば簡単に掘れるような状態。なお、ビッチュウを持ち上げたときに周りの枯草を入れ込み、枯草を埋めることにしました。
 クズ芋は畝間に放置。なお、刈り取った地上部のヤーコンも畝間に放置。
 なお、種芋の塊は畝の片隅の埋め込んで、雨水で凍みるのを防ぐため肥料袋で覆い、土を乗せて袋が飛ばないようにして春まで保存し、3月下旬に種芋づくりします。
 収穫したヤーコン芋は、自宅に持ち帰り、水洗い(大きな桶に入れて軽くかき混ぜる)した後、計量。12.3kgしかありませんでした。連作を始めた初年(2007年:有機肥料栽培:まずまず豊作)の1畝当たり収穫量の平均値が39.2Kgでしたから、その3割ほどの出来。なんとも寂しい収穫量でした。

<2021年>
 今は2品種の栽培で、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、今年もアンデスの雪3畝、アンデスの乙女2畝の栽培としました。
 西から 第1畝 アンデスの雪  (11月28日 収獲)
    第2畝 アンデスの乙女 (12月末 収獲予定)
    第3畝 アンデスの雪   (1月末 収獲予定)
    第4畝 アンデスの乙女  (2月末 収獲予定)
    第5畝 アンデスの雪   (3月中旬収獲予定)
 以上の作付けとしており、品種別・畝別の栽培比較をすることとしています。

<第1回ヤーコン掘り:11月28日>西から第1畝(アンデスの雪) 
 今朝けっこう冷え込みましたが、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、12月1日から当店(薬屋)のセールを行い、お客様にヤーコン芋を差し上げたく、本日、西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 今夏はさしたる猛暑にならず、旱魃もなかったですから、ヤーコンにさほどダメージは受けていません。
 なお、ここ4年、無肥料・連作栽培しており、昨年までは地上部の生育は芳しくなかったですが、今年は、種芋を従前のようなポット苗(芋の大きさは10~20g)ではなく、こぶし大の塊を直植えしたせいで、けっこう生育が良かったです。
 ヤーコンの掘り方は、従前の例と変え、横へ伸びた芋を若干切ってしまう恐れがありますが、ビッチュウで畝の両サイド(株間も少々ビッチュウを入れる)をグイッと持ち上げる方法を取りました。というのは、例年、翌年の畝立ては今年の畝間を使うこととしていたのですが、来季からは省力化するために同じ畝で作付けすることとしたからです。
 クズ芋は畝間に放置。なお、刈り取った地上部のヤーコンも畝間に放置しましたが、この残骸処理をどうするか、これは未定です。5畝全部掘り終わったところで考えます。
 なお、種芋の塊は畝の片隅の埋め込んで、雨水で凍みるのを防ぐため肥料袋で覆い、土を乗せて袋が飛ばないようにして春まで保存し、3月下旬に種芋づくりします。
 収穫したヤーコン芋は、自宅に持ち帰り、水洗い(大きな桶に入れて軽くかき混ぜる)した後、計量。30kgとまずまずの出来でした。連作を始めた初年(2007年:有機肥料栽培:まずまず豊作)の1畝当たり収穫量の平均値が39.2Kgでしたから、無肥料栽培もまずまず成功といったところかと思っています。

<2020年>
 約100平方メートルのヤーコン専用畑で毎年ヤーコンを連作しています。
 ずっと7畝の栽培でしたが、2017年から前年作付けの畝間を利用しての作付けにし、1畝減らして6畝としました。さらに2019年から、他の野菜を作付けするため、さらに1畝減らして5畝と縮小しました。
 畝幅は約150cm、1畝(約10m)に13株(株間約70cm)の栽培です。
 2016年までは有機肥料栽培、17年は減肥料、18年から無肥料栽培です。

 今は2品種の栽培で、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、今年もアンデスの雪3畝、アンデスの乙女2畝の栽培としました。
 西から 第1畝 アンデスの雪  (11月末 収獲予定)
    第2畝 アンデスの乙女 (12月末 収獲予定)
    第3畝 アンデスの雪   (1月末 収獲予定)
    第4畝 アンデスの乙女  (2月末 収獲予定)
    第5畝 アンデスの雪   (3月中旬収獲予定)
 以上の作付けとしており、品種別・畝別の栽培比較をすることとしています。

<第1回ヤーコン掘り:11月29日>西から第1畝(アンデスの雪) 
 今年の11月は暖かく、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、12月1日から当店(薬屋)のセールを行い、お客様にヤーコン芋を差し上げたく、本日、西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 今夏もけっこう猛暑でしたが、昨年並みであり、さほどダメージはうけていません。
 なお、ここ3年、無肥料・連作栽培しており、従前に比べると地上部の生育は若干見劣りがします。よって、収穫量も落ちる傾向にあります。
 「ヤーコン掘り、収穫後に来年の畝づくり、収獲した芋の水洗い」については、昨年と同様ですので、記述を省略します。
 翌日、水洗いした後で計量。19kgとパッとしない出来でした。

(1畝掘って、半畝ずらして畝間に来季の畝づくりをした後の写真 残り4畝)
DSCN0723.JPG

<2019年>
 今は2品種の栽培で、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、今年はアンデスの雪3畝、アンデスの乙女2畝の栽培としました。
 西から 第1畝 アンデスの雪  (11月末 収獲予定)
    第2畝 アンデスの乙女 (12月末 収獲予定)
    第3畝 アンデスの雪   (1月末 収獲予定)
    第4畝 アンデスの乙女  (2月末 収獲予定)
    第5畝 アンデスの雪   (3月中旬収獲予定)
 以上の作付けとしており、品種別・畝別の栽培比較をすることとしています。

<第1回ヤーコン掘り:12月1日>西から第1畝(アンデスの雪)
 今年の11月は暖かく、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、12月3日から当店(薬屋)のセールを行い、お客様にヤーコン芋を差し上げたく、本日、西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 今夏もけっこう猛暑でしたが、昨年のような酷いことはなく、さほどダメージはうけていませんが、畝の東のほうへ行けば行くほど生育が悪く、その原因は不明です。
 なお、ここ3年、無肥料・連作栽培しており、今年生育がいい西から第1畝であっても、従前に比べると地上部の生育は若干見劣りがします。

 まずは、1畝13株とも株元から鎌で地上部を刈り取り。主軸1本、脇芽数本、これを刈り取るのですが、今年の主軸はけっこう太く、両手で強く鎌を手元に引かないと刈れないほど。この分だと、高収穫が期待されます。
 刈り取った地上部は一番東の畝の法面に並べ置き、3月に埋め込む予定です。
 畝に繁茂していた雑草の枯草をテンワで引っ掻いて、第2畝との畝間に寄せておきます。この畝間にはナスなどの残骸がけっこう入れてあります。
 次に、鍬で、畝の両側の法面を半分ほど崩します。このとき、第2畝との畝間に置いた雑草・野菜の残骸が軽く土に埋まります。
 次に、鍬で、株間の土を第1畝の西側に退けます。これで株周りは四角い形の小山が残ります。ここまでの作業の間に、長く大きなヤーコン芋が引っかかって姿を見せることがありますが、折れることはないです。これは千切り取っておきます。
 最後に、ビッチュウでグイっと掘り起こし。どの株もけっこう芋が付いていました。
 13株ともあまり差はなく芋が付いており、今年は久しぶりの豊作間違いなしです。そして、表皮がごつごつしていたり、ひび割れしたものは少なく、良品がほとんど。ただし、毎年のことですが、小さなくず芋はけっこうありました。
 1株掘る毎に、上部の種芋になる塊から下部の食用芋を千切り取り、食用芋のヒゲ根を手でむしり取る。太いヒゲ根は鎌で切り取り、食用芋は箱に入れる。そして、種芋になる塊から出ている根を鎌でざっと切り取り、これは退けておく。
 切り取った根、凍みた芋(ほとんどない)、あまりに小さい芋、これらは別の箱に入れる。このまま畝に放置して、後から畝づくりするときに混ぜ込んでいいと思うも、来季のヤーコンが自家中毒するかもしれないと気になり、これらは、もう一つ先の畝間にばら撒き、1か月間、野ざらしにして枯れさせることにしています。

<収穫後、すぐに来季の畝づくり>
 今季の畝間が来季の畝、という形で、今年は畝を半畝分東にずらします。
 よって、まず、西側に普通サイズの畝ができるよう、鍬で土寄せ。ここは来季は枝豆を栽培することにします。なお、今季は一番東で枝豆栽培。
 来季のヤーコン広幅畝の峰がどこに来るかは、収穫作業に入る前に目印の棒を両端に立ててありますから、それを目標にして、残っている西側の土をビッチュウで土寄せ。
 これで、広幅畝が半分完成。残りは1か月後の第2畝を掘るときに完成させます。
 最善の方法は、今季は一番東の畝から掘ると、今季作付けした枝豆の普通サイズ畝を丸め込んでヤーコン用の広幅畝が完成するのですが、あえてそうしませんでした。
 というのは、一番東の畝はヤーコンの出来が悪く、あまり収穫量が期待できないからです。初物ヤーコンは人気があり、収穫量が多くないと困ります。
 なお、来季も無肥料(ただし、枯草は堆肥化しますが)での栽培に挑戦。
 さて、もう一仕事残っています。掘り出した芋のうち、上部の種芋になる塊を畝の北端部分を使って冬越しさせる作業。地面をフラットな状態にし、ここに2段で並べ置き、土をたっぷり掛け、ビニール製肥料袋を乗せて凍み防止措置を取り、軽く土をかけて袋が飛ばないようにしておきます。そして、周りに水たまりができないよう、鍬で溝づくり。

<収獲した芋は水洗い>
 自宅に軽トラで運んで、水洗いして、ざっと泥落し。大きなプラスチック桶に2回くぐらせるだけで、ほとんどきれいに泥を落とせます。こうすると日持ちが悪くなると思いますが、大半を当店のお客様に差し上げるものですから、泥付きだと扱いにくいですし、見た目にも悪いですからね。
 ここで計量。30kgオーバーだろうと感じていましたが、そのとおりで32.4kgありました。まずまずの豊作となった次第。有り難や、有り難や。
(なお、今年は泥付きのままでヤーコン芋を進呈したい方がありましたので、計量は水洗いの前に行いました。)

<2018年>
 今年の作付けは、昨年同様2品種ですが、アンデスの雪のほうが評判が良く、種芋や苗を皆さんに差し上げるために、アンデスの雪4畝、アンデスの乙女2畝の栽培としました。
 西から第1畝 アンデスの雪  (11月末収獲予定)
     第2畝 アンデスの乙女 (11月末収獲予定)→12月半ばに変更
     第3畝 アンデスの乙女 (12月末収獲予定)
     第4畝 アンデスの雪   (1月末収獲予定)
     第5畝 アンデスの雪   (2月末収獲予定)
     第6畝 アンデスの雪   (3月中旬収獲予定)

<第1回ヤーコン掘り:11月25日>西から第1畝(アンデスの雪)
 今年の11月は暖かく、ヤーコンの葉っぱが青々としていて、まだまだ芋は生長中であることは間違いありません。でも、12月1日から当店(薬屋)のセールを行い、お客様にヤーコン芋を差し上げたく、本日(25日)西から第1畝(アンデスの雪)だけを掘ることにしました。
 どの列も例年より全般に非常に育ちが悪いです。原因は、無肥料栽培としたこともありますが、何よりも今夏の例のない猛暑によるダメージが大きいでしょう。
 13株中、数株は猛暑で枯れてしまっています。
 これでは芋がほとんど採れないと思われたのですが、なんとか8.2kgの収穫があり、平均して1株に1kg程度の芋がついていました。
 でも、この畝は平年の21%の出来となり、悲惨なものに終わりました。
 畝の南のほうは隣の民家の陰になったり柳の木で直射がさえぎられ、例年は出来が悪いのですが、そのほうが相対的に出来が良く、日当たりの良い北のほうは収量が少なかったです。過去の猛暑でもそうした傾向がありました。
 なお、例年、表皮がごわごわしたものがけっこうあったのですが、今年はそうしたものがほとんどなく、良品ばかりでした。これまた不思議なことです。
 種芋の生育も気になったのですが、食用部の芋と同様に出来が悪かったです。

<収穫後、すぐに来季の畝づくり>
 第1畝を掘る前に、ヤーコンの地上部を鎌で刈り取り、第2畝と第3畝の畝間に放置。後日、ヤーコンの地上部が枯れた頃に第2畝を掘り、埋め込みます。
 第1畝と第2畝の畝間には、堆肥場に積んでおいたナスやオクラの残骸を入れ込みました。なお、サツマイモ(1畝分のみ)のツルは1か月ほど前に入れ込んであり、すっかり枯れています。
 第1畝を掘るに当たり、まず鍬で畝の法面を掘り進み、野菜の残骸などに土を被せていきます。このとき、畝にうっそうと生えていた雑草の枯草も埋め込みます。
 こうしたやり方で、今年の畝間が来年の作付け畝となるようにします。
 今回、作った畝は、第1畝を半分西側に移動させ、西側(第0畝=枝豆の小畝)の畝を取り込む形で整形しました。畝の中央下部には枯草がたっぷり入りました。
 来期も今期と同様に無肥料(ただし、枯草は堆肥化しますが)での栽培に挑戦することにしています。

 掘り出した芋のうち上部に塊として付いているのが種芋で、これは、畝を完成させた後、畝の北の端に埋め込み、ビニール製肥料袋を乗せて凍み防止措置を取り、軽く土をかけて袋が飛ばないようにしておきました。

<収獲した芋は水洗い>
 翌日に、水洗いして、ざっと泥落し。大きなプラスチック桶に2回くぐらせるだけで、ほとんどきれいに泥を落とせます。こうすると日持ちが悪くなると思いますが、大半を当店のお客様に差し上げるものですから、泥付きだと扱いにくいですし、見た目にも悪いですからね。

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猛暑でダメージを受けるヤーコンですが、猛暑日の日数と収穫量の相関の有無 [ 暑さ、寒さに弱いヤーコン、風も]

 ヤーコンは、赤道直下アンデス高地の生まれです。年間を通じて暑くもなく、寒くもない気候の下で育ってきました。それが日本はどうでしょう。最高気温が35度を超える猛暑に曝されることが度々です。これでは当然にヤーコンがダメージを受けます。
 そうしたことから、日本でのヤーコン栽培適地は、東北・北海道となり、関東以南では海抜500m以上の中山間地が適地となります。
 当地、岐阜市近郊(濃尾平野の一番奥・海抜10m)では、名古屋よりも気温が上がり、毎年猛暑日は10日以上になり、年によっては20日、30日以上にもなります。(うちは岐阜気象台の東3kmの所にあり、気温は気象台と同じと思われます。)
 これでは、ヤーコンはたまったものではありません。中山間地やそれに近い所で育てられた苗や種芋を購入して育てると、当地の猛暑に曝されて、初年度は枯れるものが多かったり、育ちが悪かったりして、収穫量もわずかなことが多いです。
 でも、ヤーコンは成育するそれぞれの土地の気候を学習して順応し、2年、3年経つと枯れることもなく、成育も良くなり、収穫も増えます。そして、 雑草との共生で、どれだけかの直射日光をさえぎってくれますし、何よりも地温上昇を防いでくれ、猛暑対策はこれが一番だと思っています。
 しかし、あまりの猛暑となると、ヤーコンの適応力にも限度があり、ダメージを受けて生育が止まり、収穫量も減ります。長年の栽培記録(同一場所での連作を2007年開始)から見てみますと、2018年までに3回猛暑被害を受けました。
 1回目は2010年。猛暑日は33日、うち37℃以上が8日で、平年作の56%の収量となりました。この年は、8月中旬から9月上旬にかけて、雨らしい雨は24日間なく、畑がカラッカラに乾いて枯れそうになり、1週間ほど連日水やりをしました。(この年は雑草との共生なし)
 2回目は2013年。猛暑日は24日、うち37℃以上が10日で、平年作の41%の収量となりました。この年は、8月に17日間雨らしい雨がなく、水やりせねばもう持たない状況のところでまとまった雨があり、水やりはしませんでしたが、日照りのダメージはあったことでしょう。(この年は雑草との共生なし)
 3回目は2018年。猛暑日は34日、うち37℃以上が20日という前代未聞の猛暑いや炎暑となり、平年作の26%の収量となりました。日照りは続かず、枯れるようなことはなかったですが、雑草との共生を図ったものの、2回目の大雑把な草刈りを行なって直ぐに早々の梅雨明けを生ったものですから、その効果は半減といったところでした。

 さて、夏の猛暑がヤーコンの収穫量にどう影響するか、2010年以降の気温を調べ、収穫量と比較してみました。(ヤーコンは、専用の畑、約100㎡(7畝)で連作、その後縮小したので、7畝換算で比較)

     旬ごとの最高  旬の中での  猛暑日の      収穫量
      気温の平均   最高気温   日数        153kg
2010年               (うち37度超)  (猛暑ダメージ大)
7月 上旬   30.8   34.5    -  
   中旬   30.4   35.7    1
   下旬   35.6   37.6    9(5)
8月 上旬   33.0   36.3    2
   中旬   33.5   37.0    3(1)
   下旬   35.8   37.1   11(1)
9月 上旬   34.9   37.7    6(1)
   中旬   31.0   35.8    1
                    計33日(計8日)

2011年                         収穫量
7月 上旬   32.6   35.3    2        242kg
   中旬   33.3   35.6    2
   下旬   30.9   33.3    -
8月 上旬   33.6   37.2    4(1)
   中旬   34.5   37.7    4(1)
   下旬   31.8   34.9    ー
                    計12日(計2日)

2012年                          収穫量
7月 上旬   28.9   32.7    ー        259kg
   中旬   32.2   36.7    2
   下旬   32.2   37.1    5(2)
8月 上旬   34.6   36.6    4
   中旬   33.1   36.0    1
   下旬   33.5   34.5    ー
                    計12日(計2日)

2013年                          収穫量
7月 上旬   31.6   37.1    3(1)     113kg
   中旬   33.4   37.5    2(1)    (猛暑ダメージ大)
   下旬   33.2   36.3    3
8月 上旬   35.0   38.4    4(2)
   中旬   36.6   38.1   10(4)
   下旬   32.5   38.1    2(2)
                    計24日(計10日)

2014年
7月 上旬   29.3   33.4    ー        収穫量
   中旬   32.2   34.5    ー        203kg
   下旬   34.7   38.2    4(2)    (肥料が悪かった)
8月 上旬   31.4   36.5    3
   中旬   32.0   35.7    1 
   下旬   30.6   34.7    - 
                     計8日(計2日)

2015年
7月 上旬   26・9   30.7    ー        収穫量
   中旬   32.2   35.1    2        328kg
   下旬   33.5   37.4    4(1)    雑草との共生が
8月 上旬   37.0   38.7    9(6)    功を奏し大収穫
   中旬   32.7   36.2    1 
   下旬   30.2   34.1    -
                    計16日(計7日)

2016年   
7月 上旬   32.0    35.7    1       収穫量
   中旬   31.8    35.1    1    303kg(7畝換算)
   下旬   31.4    35.8    1      雑草との共生が
8月 上旬   35.8    38.5    8(1)    功を奏し大収穫
   中旬   34.5    36.5    4
   下旬   32.7    37.4    3(1)
                     計18日(計2日)

2017年 
7月 上旬   32.2    35.5   1        収穫量
   中旬   33.3    35.5   1     178kg(7畝換算)
   下旬   32.1    35.6   1       豊作になっていい
8月 上旬   33.5    35.3   2       はずが、原因不明で
   中旬   31.8    34.1   0       思わぬ不作。
   下旬   33.4    36.5   1       どうやら夏の天候
                     計6日(計0日) 不順が原因のよう
                    

2018年
7月 上旬   30.2    33.8   0        収穫量
   中旬   36.9    39.6   9(6)   71kg(7畝換算)
   下旬   36.0    39.1   7(4)    平年作の26%
8月 上旬   37.9    39.3   9(9)    とんでもない猛暑で
   中旬   33.0    37.7   4(1)    チョウ不作
   下旬   34.6    36.8   5     
                     計34日(計20日)

2019年
7月 上旬   29.3    30.8   0        収穫量
   中旬   28.4    31.8   0     139kg(7畝換算)
   下旬   33.2    37.3   4(1)    平年作の51%
8月 上旬   37.1    38.5  10(5)  さほどの猛暑でもなく
   中旬   35.2    37.9   6(1)  無肥料栽培の影響か
   下旬   30.8    33.9   0
9月上旬    33.7    37.4   3(1)
  中旬    31.8    35.0   1
                    計24日(計8日)

2020年
7月 上旬   27.8    30.4   0        収穫量
   中旬   29.5    35.5   0     148kg(7畝換算)
   下旬   30.7    35.0   1      平年作の54%
8月 上旬   34.7    36.9   4     さほどの猛暑でもなく
   中旬   37.2    39.2   9(7)  無肥料栽培の影響か
   下旬   36.0    38.1   8(3)
9月上旬    32.2    35.7   1
                    計23日(計10日)

2021年
7月 上旬   28.7    33.2   0        収穫量
   中旬   33.2    35.5   1     141kg(7畝換算)
   下旬   34.9    37.2   4(1)    平年作の52%
8月 上旬   34.7    39.0   5(1)  猛暑日が少なかったが
   中旬   28.2    32.5   0     種芋を大きな塊にした
   下旬   33.5    36.4   5     その影響が不作の原因
                    計15日(計2日)

2022年
7月 上旬   31.5    38.4   3(1)     収穫量
   中旬   30.6    33.8   0      88kg(7畝換算)
   下旬   34.3    36.8   6       平年作の32%
8月 上旬   34.4    37.9   4(3)  施肥栽培(減肥料)で
   中旬   32.6    36.4   0     猛暑日が少なかったが
   下旬   32.1    34.2   0     原因不明の大幅な不作
                   計13日(計4日)

2023年
7月 上旬   32.2    35.4   1        収穫量
   中旬   33.7    33.8   0        kg(7畝換算)
   下旬   36.4    36.8   8(5)     平年作の  %
8月 上旬   35.7    37.2   7(1)  施肥栽培(減肥料)するも
   中旬   35.3    38.7   6(3)  猛暑日が多かったために
   下旬   33.7    36.6   3     大幅な不作
9月上旬    33.4    36.0   2
  中旬    32.8    35.7   1
                   計28日(計9日)

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ヤーコン苗(あるいは種芋)を畑に定植、その後の管理 [ヤーコンの栽培]

 ヤーコンの栽培を始めて、もう25年以上経ち、約100㎡の作付けをしてきたが、ここ3、4年、寄る年波に勝てず、だんだん規模を縮小し、2019年からは約70㎡(7畝→5畝)の栽培とした。
 今後は、当面この規模でいくことになろう。なお、栽培品種は、近年は「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」の登録2品種と在来種を少々。
 ところで、2018年からは無肥料栽培(その詳細→「チャレンジ自然農法」、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培)でいくこととした。その結果はどうかというと、2018年はまれにみる猛暑がたたってヤーコンの生育不良や一部が枯れ、そのダメージが大きかったようで、無肥料による収穫減は分からずじまい。2019年、20年はどうかというと、さほどの猛暑ではなく、例年なら十分に生育し、高収穫になっていいところ、かなりの不作。やはり無肥料がたたったのだろう。
 そこで、2022年は、定植時に定植穴に牛糞堆肥を1株当たり1.3リットル入れ込む(施肥はこれだけ)こととした。

 ヤーコンの苗づくりは、うちで必要とする数の10倍以上を毎年取り組んでいる。ヤーコンに惚れ込んだ小生ゆえ、苗をヤーコンの普及活動に使うためで、育苗規模は本格的な大がかりなもの。これについては下記ページで記録。
 2019年産ヤーコンの苗作り
 栽培畝づくりは、近年は収穫時にほとんど完成させている。これについては下記ページで記録。ただし、2022年からは、前年の畝をそのまま使い、何もせずにいく。
 ヤーコン畑の畝作り
 ところで、2021年産は、うちの畑で栽培する分については、今年初めて苗づくりせずに種芋の直植え栽培にすることにした。大いなる手抜きというか、毎年、九州で中規模栽培しておられる方の栽培法を真似することにした次第。しかし、「アンデスの雪」も「アンデスの乙女」もともに、こぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えしたところ、「アンデスの雪」は問題なかったものの、「アンデスの乙女」は種芋ばかりが巨大に生育し、食用部芋が貧弱になったので、2022年産は、「アンデスの雪」は昨年同様にこぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えするも、「アンデスの乙女」は小さく切り分けた種芋を育苗してから定植することとした。

<2023年産>
 無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は昨年同様、微肥料(植え付け時に1株あたり2リットル弱の牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
5.1ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
 畝の峰を中心に苦土石灰を振り、畝の峰あたりの土を鍬で両側に退け、牛糞堆肥を1畝(約10m)に20リットルばら撒く。小型ビッチュウではつり込み。
 畝の南端を少し残して(ほとんど日が当たらないから、ここにショウガを植える)1畝に14株を植え付け。
 5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。保存性が良く、調理しやすいことから「アンデスの雪」を主とした。
5.8ネキリムシ被害2株植え直し、予備苗を北端に植え付け
5.28順調に生育中だが、その後に生じたネキリムシ被害1株を植え直し
6.7雑草がかなり繁茂し、ここ3日間早朝仕事で5畝を順次、株周りの草叩き
 生育の悪い株2株、予備苗で植え直し
6.20株周りの草叩きを6月初めに行ったが、土が湿っていて雑草が根付いたものがあり、今日、これをほぐしながら株元に土寄せし、雑草は畝の峰に草抑えで置く。
6.25雑草が繁茂しだしたので、法面と畝間を草刈機でざっと草刈り。
8.21雑草に負けそうになったヤーコン。草刈機でざっと草刈り。
 暑さに弱いヤーコンゆえ、今年の猛暑で3株ほどが枯れたり枯れそう。
 (草刈前)
 IMG_0371.JPG
 (草刈後)
 IMG_0372.JPG
<2022年産>
 無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は微肥料(植え付け時に1株あたり約2リットルの牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
(3月25日)
 4日前に種芋を切り分け、「アンデスの雪」の種芋は、切り分けにくいものはこぶし大の固まりのままにしてある。その数は約50個。
 こぶし大の固まりで問題のなかった「アンデスの雪」を今日、直植え。
 1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、こぶし大の固まりを置き、土を被せる。深さは約5cmと、少々深めに。数日先にけっこう冷え込みそうなので、そうした。
 畝の凸凹や法面に動いた土は、手やテボを使って、きれいなかまぼこ型の畝に整形。
 これで、5畝中、3畝に「アンデスの雪」の直植えが終了。なお、余った6個は予備苗とし、畝尻に埋め込んでおいた。生育不良株の箇所に植え直す予定。
 残り2畝「アンデスの乙女」はポット苗の育苗が終わった5月中旬に定植する予定。
(5月2日)
 こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」、なかなか芽吹きが見られなかったが、やっと所々で芽吹き始めた。
(5月8日)
 まだまだ芽吹きは少ない。昨年と同様だ。雑草が繁茂し出したので「アンデスの雪」の芽を切らないよう注意しながら、5畝全体の草叩き。
(5月9日)
 「アンデスの乙女」のポット苗で随分と大きくなったものがあり、本日定植。
 「アンデスの雪」と同様に、1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、苗を植え行け。2畝を植え付け、これにてヤーコン計5畝の定植が終了。
(6月8日)
 アンデスの雪で1株、アンデスの乙女で2株が不発芽ないし生育不良につき、予備苗を移植したが、アンデスの乙女は予備苗を残さなかったので、アンデスの雪とした。
(6月20日)
 アンデスの雪は、大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)はなく、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。一方、アンデスの乙女は主軸1本のポット苗を用いたから、主軸に脇芽が幾つか出た株が大半だ。今のところアンデスの雪のほうが若干生育がいい。
 株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年は昨年と同様にけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。
 なお、畝の法面に置いておいた枯草やヤーコンの残骸は、株周りに草抑えにするため、敷き詰め、その上に引いた雑草を乗せることにした。
 ところで、一番西の畝の南半分には、法尻にネギを植え、ネギとヤーコンの間にカボチャ(4株)を植え、所々に山芋のむかごが発芽して大きく伸びて5本ほど支柱を立てておいた。このどれもがうまく生育するだろうか。
(7月18日)
 雑草の勢いが凄まじく、ヤーコンが負けそうになった。草刈機でざっと草刈りし、株周りや畝の峰は鎌で草刈りし、刈った草を敷き雑草抑えと梅雨明け後の日射防止。
 なお、法尻に植えたネギとの境辺りは雑草は少なく、鎌でざっと刈り取り。
 カボチャのツルが縦横無尽に伸びていっており、これは西第1畝と第2畝の畝間を這わせることとし、その辺りは鎌でざっと草刈り。
(9月25日)
 1株に牛糞堆肥を約2リットル入れたのだから、もう少し生育が良くてもいいのだが、昨年と大して変わらず。草ぼうぼうであるが、ヤーコンが勝っているので、そのままいく。
 なお、畝間には各種野菜の残骸を放り込んである。
 例年、アンデスの雪のほうが生育がいいのだが、今年はアンデスの乙女のほうが生育がいい。施肥したせいで、こうなったのだろう。
 下の写真(今日撮影)で一番手前がアンデスの乙女、その向こうがアンデスの雪、交互に植え付け、残部で5畝。畝の長さは約10m。
 IMG_0327.JPG
(11月27日)
 西第1畝(こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」)を今日掘ったが、チョウ不作。クズ芋も含めて12.3kgしかなかった。
 施肥効果もなく、こぶし大の固まりを植え付けたのも良くなかったようだ。

<2021年産>
 今年も無肥料連作栽培で行く。
(3月1日)
 昨日、5畝中第4畝(冬越しのためビニールシートを被せてある)を収穫。この畝は「アンデスの乙女」で、種芋となる塊茎の半分は、福岡県でヤーコン栽培を「布教(普及活動)」しておられる方に送付した。その方の栽培法は、塊茎はあまりにも余るから、こぶし大の大きさで直植えされておられ、気候が温暖だから3月上中旬に植え付けとのこと。
 今年は当地(岐阜:濃尾平野)も暖かい3月となりそうな陽気であり、3月早々に直植えしても冷え込みで種芋が凍みる恐れはほとんどない。今季の畝は5畝中4畝は、収穫時に既に立ててあるから、直ぐにでも植えられるので、早速それに取り掛かった。
 送付した「アンデスの乙女」の残りの塊茎が半分ほどあったから、それを大きな塊に切り分け(大半は手で割れる)、30個強の種芋を作った。1つの大きさは過半が百数十gから数十gもある。ポット苗づくりをするときは、ポットに入るよう最大20g(ヤーコン大規模栽培農家の標準)で、5gほどのものも作るが、福岡県の方の直植え法に倣った次第。
 それを早速畑に持っていき、今季「アンデスの乙女」を作付け予定としている2畝に、株間60cmほどを取って並べていき、1畝各15株となった。余りが3個、これは10gほどの切れ端だが、この大きさでも十分に生育するから、予備苗として畝の端に置く。そして、手で畝の峰をかき分け、ひょっとして冷え込みがあってもいいように少々深め(5cmほど)に植え付け。
 こうして、随分と手抜きでヤーコン栽培をスタートさせることができた。
 畑にはまだ1畝「アンデスの雪」が残っている。これは3月中旬に掘り出し、その種芋は細かく切り分け、ヤーコン栽培の普及に使うのが例年のやり方だが、この種芋も「アンデスの乙女」と同様に、大きな塊のものを作り、予定している3畝に直植えしてしまおう。
 11月から1月に掘ったヤーコン畝から出た種芋は畑の一角で冬越しさせており、1月に掘った「アンデスの雪」の種芋は福岡県の方に全部差し上げたが、11月と12月に掘った2品種各1畝の種芋でヤーコン普及活動用のポット苗を作ればいい。こうなると、例年1000ポットほど作るが、今年は数百ポットになろうも、これだけあれば十分だろう。体力的にもこの程度が適量だ。
 というようなわけで、ヤーコン栽培・普及活動ともに、今年から随分と省力化したところです。だんだん楽に楽に、と、やり方を変えていこうじゃないか。
 さて、こんなにも早く、そして、こぶし大という大きな塊での直植え栽培は初めてのこと。晩秋の収穫量がどうなるか、楽しみである。
(3月14日)
 今日、最終第5畝を収穫。いったん全部自宅に持ち帰り、種芋を切り分け、切り分けにくい部分は大きな塊のままとし、直植え用とする。
 1畝15株(株間60cm)とし、アンデスの雪は3畝だから、大きな塊が45個必要となるも、10個強不足し、切り分けた種芋の中から大きいものを拾い出して、数を整える。
 早速、畑に持っていき、少々深め(5cmほど)に植え付け。なお、畝の両サイドにくずっぽい種芋を予備苗として植え付け。
 これで、完了。今年はめちゃ早い植え付けだが、3月中は冷え込みがなさそうで、種芋が凍みる心配はない。実に助かる今年の3月の陽気だ。
(5月3日)
 なかなか芽吹かなかったが、ここにきて半分弱が芽吹き。
 スギナがけっこう生えており、1か月前にある程度除去したが、今日、徹底的に除去。ついでに、雑草が多い箇所をざっと草引き。
(5月9日)
 その後の芽吹きもほとんどなく、2、3株掘ってみたところ、ちゃんと芽吹いていた。少々深め(5cmほど)に植え付けたから、芽がまだ地上に達していなかっただけ。
(5月23~24日)
 ほとんど全部が芽吹いた。雑草がけっこう生えているので、株周りは手で草引きし、畝の峰部分をテンワで草叩きし、株周りの凹みに土寄せ。畝間、法面もテンワで草叩き。
 今回も新たに伸びてきたスギナをテボで掘って引き抜き、除去作業。
 一番東の畝は気持ち小さいので、隣の畝を少々削って土移動させた。
 未発芽が数か所あり、掘ってみると発芽しかけていたが、これは除去し、わりと大きく育った予備苗(畝端で生育)を移植しておいた。余っている予備苗は除去。
(6月27日)
 大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)は少なく、主軸1本に細い軸が若干出たもの、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。
 例年のことだが、アンデスの乙女よりアンデスの雪のほうが生育がいい。
 株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年はけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。なお、ここのところ雨なしで土が乾いているから、作業はやりやすかった。
 まだたいして雑草は伸びていないが、法面と畝間を草刈機で草刈り。紐タイプを使ったから奇麗に刈り取れたが、紐交換は1畝ごとに1回程度と面倒であった。やはりヤーコン畝はチップソウがいい。
(8月23日)
 第2回草刈り。長雨の影響で雑草の勢いがすごい。ヤーコンは無肥料がために例年並みで、たいして生育していない。畝間と畝の法面を中心に株間も少し草刈機で草刈り。
(11月28日)
 9月以降の生育は思いのほか順調で今年は豊作になるかも。
 今日、「アンデスの雪」を1畝掘ったが、まずまずの豊作であった。種芋が大きな塊であったからだろう。
(12月20日)
 今日、2畝目の「アンデスの乙女」の一部を掘ることにした。地上部の生育は昨年よりずっと良く、豊作が期待された。ところが、掘ってみると、種芋はどでかく生育していたり、けっこうな大きさのものが2つ3つに分かれていたりし、“育苗専門農家”の方には実に好都合ではあろうが、肝腎の食用芋の生育は非常に悪く、超不作となってしまった。
 地上部の生育具合からすると1株3kg程度の食用部芋の収穫が見込まれたが、食用部芋は1株1kgほどしかなかった。
 「アンデスの雪」はこぶし大の大きな種芋の塊のほうが収穫量が上がるのに対し、「アンデスの乙女」は逆で、10g程度に切り分けた小さな種芋で栽培しなければならないことが判明した次第。

<2020年産>
(4月29日)
 収穫時に順次今年用の畝づくりをしてきており、5月半ばに定植予定。
 今日は、雑草が生えだしたので、その草叩き。
 そして、スギナがけっこう生えており、鍬を使って、ていねいに除去。
(5月4日)
 苗が小さく少々早いが、来週の店の定休日(日・月曜日)は雨模様だから、今日、定植することとした。
 5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を植え付け。 
 株間は約70cm、1畝約10mで、昨年までは13株としたが、今年も無肥料栽培で育ちが悪かろうから、1株増やして14株の植え付け。
 なお、まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがあるし、初期成育が悪いものがでたりするから、予備苗を最南端に1株ずつ植え付け。
 畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまったので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて、峰が若干くぼんだ状態にして植え付け。
 ところで、ここ2週間も雨らしい雨がなく、少々土が乾き気味であり、また、この先当分晴天が続きそうなので、ジョウロでたっぷり水やり。植え付け位置が若干くぼんでいるから、水が流れ出ることはなく、うまくいった。
 なお、定植にあたり、所々にまだまだスギナがけっこう生えていたので、テボで掘りながらスギナを抜く。
(5月5日撮影)
DSCN0712.JPG
(5月13日)
 3日前にアンデスの雪が2株ネキリムシにやられているのを発見し、予備苗はそのままにして進呈用の苗で植え直しておいたが、2日前にはアンデスの乙女が2株やられ、今日、同様に植え直し。(17日にアンデスの乙女1株も同様に)
 なお、ネキリムシにやられた種芋は処分したが、小さな芽が他から出ており、そのままにしておいても、成育遅れになろうが、ちゃんと育つのではないかと思われた。
(6月1日)
 この時期には今までやったことはなかったが、ついでがあったので草刈り機(紐タイプ)で、畝全体をざっと草刈り。
(6月2日撮影)
DSCN0720[1].jpg
(6月8日)
 今年は峰が若干くぼんだ状態にして植え付けしたのだが、1か月経っても、それが目立つ。よって、株周りの雑草を大雑把にテンワで叩いた後、手で株周りに土寄せ。これも、今までにやったことがない作業。なお、ずっと好天で、表層の土は乾きに乾いており、作業は容易であった。
(7月5日)
 雑草の伸びがすごく、少々ヤーコンが窮屈そうな感じになったので、今日、草刈りすることに。丈夫そうな雑草が多いので、紐タイプではなく、チップソウを取り付けた草刈機を使用。畝間と法面をざっと刈るだけとし、株周りは雑草が生えたまま。なお、1株(写真2列目の空白部分)間違って切り倒してしまった。
 草刈り後の写真だけ添付。(今回の撮影位置は前回までと真逆の方角から)
DSCN0721.JPG
(8月13日)
 今年の梅雨明けは8月1日と遅かったが、その後の雑草の勢いよりヤーコンの伸びのほうが大きく、ヤーコンが雑草に負ける様子はない。
 でも、雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになっているので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。併せて南側もざっと草刈り。
(9月27日)
 再び雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになってきたので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。これで、収穫まで何もしなくていい。
 ヤーコンが思いのほか生育が悪い。これは無肥料栽培の影響だろう。

<2019年産>
(4月27日)
 アンデスの雪のポット苗の一部が随分と大きくなり、育苗管理が大変になりますので、今日、畑に定植することにしました。
 5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を予定しており、今日は奇数畝3畝に植え付けました。 
 株間は約70cm、1畝約10mで、13株の植え付けです。
 畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまいましたので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて植え付けしました。よって、植え付け位置は若干くぼんだ形になりました。こうすると、多少は干ばつ被害を防げるでしょうし、芋が生育したとき、芋が地表に露出するのもどれだけか防げるでしょう。気休めにしかならないと思いますが。
 そして、予備苗として、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおきました。まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがありますし、初期成育が悪いものがでたりするからです。
 なお、定植前に、畝の所々にスギナがけっこう生えているので、鍬で軽く起こして丁寧にスギナを抜き、また、畝全体に雑草は生えだしているので、テンワ(手鍬)で草叩きしておきました。
(4月29日)
 アンデスの乙女は苗がまだ小さいですが、十分に定植に耐えるから、今日植え付け。要領は、2日前のアンデスの雪に同じ。
(5月2日撮影)
DSCN0652.JPG
(6月6日)
 だいぶ大きくなりました。雑草と競争していますが、まだヤーコンのほうが勝っており、当分、このままいきます。ヤーコンが負けそうになったら、(例年6月下旬)草刈り機でざっと草刈りします。
 なお、今年はネキリムシの被害で株元が食いちぎられることはなく、また、初期成育が悪いものもなく、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおいた予備苗は全部引き抜きました。
 ところで、引き抜いたヤーコン、これは食べられます。うまいものではないですが、糖尿病の方は食されるといいでしょう。
<参考記事> ヤーコン葉を食す! 
(6月23日)
 例年どおり、今年も一部のヤーコンが雑草で埋もれそうになっており、このままではヤーコンが負けそうですから、草刈りすることに。
 草刈機はチップソー。株を切らないよう注意しながら株間も刈り込み。
 ヤーコンが雑草に負けなきゃいいですから、大雑把な刈りようです。
<刈る前の姿>
DSCN0666[1].jpg
<刈った後の姿>
 手前から4畝目と5畝目の間がこんもりしていますが、4畝目の法面に枝豆を栽培しているからです。ヤーコンの背が高くなる前(お盆前)に枝豆は収穫できますので、どちらの作物も問題ないです。
DSCN0675.JPG
(7月29日)
 約1か月前に、ヤーコンが雑草で埋もれそうになりザッと草刈りしたのですが、再びヤーコンが雑草に負けそうになりました。例年なら、ここらでもう1回草刈りするところですが、今年も昨年のような猛暑が予想されますので、草刈りは中止しました。
(写真は7月30日早朝撮影)
 DSCN0681[1].jpg
 詳細は「2019年は昨年同様にすさまじい猛暑になりそうな濃尾平野」で記事にしました。

(8月18日)
 15日に台風が襲来し、競争していた雑草が傾き、ヤーコンが優勢となった。これで、草刈りは不要となろう。
 ただし、北隣の畑の方に迷惑になるから、北辺を草刈機で草刈り。ついでに南辺・西辺の通路も草刈り。東辺は晩生枝豆栽培で、雑草に十分勝っているから草刈りせず。
(9月4日)
 今年は昨年ほどのことはなかったですが、けっこうな猛暑となりました。
 近所の岐阜気象台の観測記録は次のとおり。
 
     旬ごとの最高  旬の中での  猛暑日の      
      気温の平均   最高気温   日数(うち37度超)            
2019年
7月 上旬   29.3    30.8   0       収穫量
   中旬   28.4    31.8   0    139kg(7畝換算)
   下旬   33.2    37.3   4(1)  平年作の51%
8月 上旬   37.1    38.5  10(5)(不作の原因は無肥料栽培)
   中旬   35.2    37.9   6(1)
   下旬   30.8    33.9   0   
9月上旬    33.7    37.4   3(1)
                   (計23日)(計8日)

 猛暑の度合いは、過去10年間で3、4番目。これくらいなら、さほどダメージはないでしょう。なお、8月20から早々に秋雨前線が停滞し、まだ1週間はこのままですから、土が湿りすぎるほどになっており、根腐れしやしないか、少々心配です。

(9月15日)
 秋雨前線も9月6日には遠ざかり、根腐れのほうはさほど心配なさそうです。
 雑草は7月下旬以来、大繁茂し、ヤーコンと競い合っています。このまま放置しておいてもいいのですが、隣の畑の方はいつもピカピカで雑草1つなし。少々気になって、ざっとですが、草刈機で草刈りしておきました。
 なお、草刈り中に、数株のヤーコンの軸を1、2本切ってしまいました。その株の芋の収穫量は少々落ちることでしょう。
(草を刈る前:9月15日撮影)
DSCN0691[1].jpg
(草を刈った後:9月16日撮影)
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 なお、ヤーコンは今年の猛暑には耐えたのですが、無肥料栽培2年目の今年です。施肥栽培していたときに比べ、成育が悪いですから、少々不作になりそうな感がします。

(12月1日)
 例年11月下旬に第1畝を掘るのですが、今年は12月1日に実施。
 詳細は次の記事に。→ 2019年産ヤーコン芋の第1回(1畝)収獲
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6.30 ヤーコンの鉢植、今が一番の見頃だろう [ 観賞用ヤーコン鉢植]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 店頭に飾っている草花は、先に記事にしたベゴニア&ヒャクニチソウのプランターとポインセチアである。そして、そのほかにヤーコンの鉢植も2鉢置いている。
 ヤーコンに惚れ込んだ小生ゆえ、畑でたくさん栽培しているが、ヤーコン栽培PRのため、毎年、店頭にも鉢植を飾ることにしている。
 ヤーコンは芋を収穫するのがメインで、鉢植では芋は育たないが、葉っぱを収穫するのであれば、鉢植でもなんとかなる。
 芋は整腸作用抜群で、かつ、今回のコロナ騒動では、コロナウイルスに対する免疫の適正化に大きく貢献した優れものである。野菜の中で最もフラクトオリゴ糖を多く含み、かつ、たくさん食べられるから、腸内環境が整うのであるが、わけても腸内酪酸菌を大増殖してくれ、この菌が免疫の適正化に重要な役割を果たしている。
 葉っぱもまた優れものである。糖の吸収をゆっくり、ゆっくりさせてくれ、食後過血糖を防いでくれるから、糖尿病に良い薬となる。通常は葉を乾燥させて、お茶として飲む。
 もう一つの御利益、こちらのほうが優れていると小生は思うのだが、ヤーコンの葉にはインスリン様作用がある。つまり、葉の成分が血液中に入ると、インスリンと同じ作用をしてくれるのである。糖尿病患者やその予備軍の方はインスリンの出が悪いのであり、これは膵臓が弱っているからであり、いくら膵臓が頑張っても十分にはインスリンが出ない。膵臓はへとへとに弱っていると言っていい。
 そこへ助っ人現る、である。ヤーコンの葉っぱが助っ人だ。これで、膵臓も休める。ヤーコン茶を飲めば膵臓が喜ぶのであり、毎日ヤーコン茶を飲んでいれば、やがては膵臓も元気を取り戻してくれるのではなかろうか。
 そうしたことから、当店ではヤーコン茶を売っている。そのPRのためにもヤーコンの鉢植を店頭に飾っている。どちらかというと、こちらがメイン。
 4月半ばに鉢植を作り、今、イキイキ元気な姿をしているヤーコンである。まだまだ、これから大きく成長するが、大きくなりすぎると、下葉が枯れてみっともなくなる。今が一番の見頃だろう。(下の写真は6月27日撮影)

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※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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フラクトオリゴ糖高含有のヤーコン芋が感染症予防に大きな効果を発揮する [ヤーコンの特性]

 今般のコロナ騒動で、新手の治療薬やワクチンがたいそう注目になったが、コロナウイルスもインフルエンザウイルスも感冒の1種であり、感冒に罹らないように免疫力を高めておけばいいのである。また、罹ってしまったときに、サイトカインストーム(免疫暴走)を起こさないよう、制御系の免疫が十分に働くようにしておけばいいのである。つまり免疫の適正化、これが一番重要なことである。
 その点、小柳津広志著「コロナに殺されないたった1つの方法」には、そうしたことが述べられており、感冒に限らず様々な感染症に有効な食品を紹介しておられる。そればかりか、花粉症もサイトカインストーム(免疫暴走)の1種であり、これにも効くと言われる。
 
 さて、その食品だが、それは「フラクトオリゴ糖」である。
 「フラクトオリゴ糖が腸内の酪酸菌を増殖させ、それによってNK細胞(免疫細胞)が活性化し、コロナウイルスをやっつけてくれるし、免疫許容の担い手であるTレグ細胞も増えて、サイトカインストームを起こさないようにしてくれる。」と小柳津広志氏は言っておられる。なお、氏は微生物学者(腸内細菌に詳しい)で、東大教授を定年前に退職し、高齢者向けカフェを経営、フラクトオリゴ糖の販売もしておられる。

 ここで、免疫の仕組みについて、小生の別立てブログ記事「コロナ感染予防はやはり腸内環境改善が一番、わけても酪酸菌がものを言う」から、少々長くなるが、抜粋して説明させていただこう。
(以下引用)
 感染症は微生物(ウイルスを含む)によって起こるのですが、その危険性は四六時中あって、息を吸うたびに、何かを口に入れるたびに、微生物は必ず侵入します。例えば、息を吸った場合には、きっと少なくとも1回に10~100個程度の微生物が侵入しましょう。でも、鼻腔の粘膜にほぼ完ぺきに微生物は付着させられ、そこで待ち構えている白血球(免疫細胞)に捕捉され、飲み込まれ、消化され、つまり消滅させられるのです。人間世界で言えば、夜陰に紛れて五月雨的に侵入を企てる敵兵を国境警備隊が瞬時に殲滅するようなものです。体内でこの国境警備隊の中核となるのがNK(ナチュラルキラー)細胞で、マクロファージ、樹状細胞、好中球、マスト細胞(これら全て白血球で、後から登場する細胞も同様です。)との密接な連携でもって、水際で微生物の侵入を防いでいるのです。
 NK細胞がしっかりしておれば、こうして感染症に罹ることはまれとなり、「NK活性が高い」と言ったり「免疫力が高い」と言われたりします。これを「自然免疫系」と呼んでいます。
 しかし、一度に大量の微生物が侵入したり、簡単には殺せない微生物であったりすると、容易には水際で防ぐことができないことがあります。壮絶な戦いが水際で展開されて微生物の体内侵入を少しでも食い止めようと、NK細胞をはじめとする自然免疫系はフル活動するのですが、敗戦濃厚となることも。
 こうなると、防御機構を総動員して微生物と戦うことになります。その端緒は、大量に微生物を飲み込んだマクロファージの自爆から始まります。自爆と同時にサイトカインを放出し、これが前線における戦況報告として作戦司令部(T細胞)に伝わります。
 こうして、水際作戦の苦戦を察知した作戦司令部は総動員体制を取ることになります。敵(微生物)の情報は各種サイトカインによって伝わり、それを元にしてキラーT細胞が活動を開始し、また、B細胞が敵の動きを封ずる抗体の産生を始め、総力戦を展開することになります。これらT細胞群やB細胞などの働きを「獲得免疫系」と呼んでいますが、先に紹介したNK細胞以外の白血球はこの獲得免疫系でも働きます。
 ここまで、けっこう大雑把に免疫系の働きを説明しましたが、実際はもっと複雑で、未解明な部分もあります。いずれにしても、獲得免疫系が適正に動き出せば、一件落着。場合によっては、けっこう熱が出たり、息苦しかったりするも、それも数日ですっきり。これで、微生物は全部消滅させられた、となります。
 ところが、今般の新型コロナウイルスがそのようなのですが、キラーT細胞の働きが不十分な傾向になったり、B細胞が抗体を作り始めるのが遅れたりすることもあります。こうなると、人間の体内では“いつまで経っても敵を殲滅できない非常事態の到来だ”と誤認識して、獲得免疫系が非常事態宣言し、それがサイトカインの大量放出、つまりサイトカインストーム、免疫暴走ということにもなります。そして、自分で自分の細胞を次々と破壊していき、症状を重篤化し、やがて死に至ることもある。
 もっとも、免疫暴走を起こさせない仕組みが獲得免疫系には備わっていて、サイトカインの大量放出を抑え込む制御性T細胞(Tレグ細胞、Tレグとも言う)がちゃんとしていれば、サイトカインストームは発生せず、症状の重篤化も起こりえないのです。
(引き続き引用)
 以上、免疫系について少々詳しく説明しましたが、免疫系は①NK細胞による自然免疫、②T細胞群による獲得免疫、③Tレグ細胞による免疫暴走制御の3つあると言っていいでしょう。
 これら免疫系を活性化させるには、腸内環境を健全化し、腸内細菌が十分に増殖している状態を保つ必要があります。つまり、腸内細菌がヒトの免疫を担っているといっても過言ではないのです。風邪やインフルエンザなどウイルス性の感染症、細菌による感染症、そしてがんにも有効に働いてくれるのです。
 腸内細菌にもいろいろな種類があります。特に免疫系に力を発揮するのが酪酸菌です。善玉菌と言えばビフィズス菌や乳酸菌が有名ですが、これらはあまり効果がなく、唯一酪酸菌がNK細胞とTレグ細胞を増やします。
 その酪酸菌を増やすのは食物繊維で、そのなかでもフラクトオリゴ糖が群を抜いて酪酸菌を大増殖してくれます。ゴボウ、キクイモ、ヤーコンなどのキク科植物の根に多量含まれるフラクトオリゴ糖、これをたっぷり摂ることによって、お通じもグーンと良くなります。なお、フラクトオリゴ糖はネギ、タマネギ、ニンニクなどのネギ属にも含まれます。
 酪酸菌を十分に増殖させるには、毎日、ゴボウ1/2本とタマネギ1個分のフラクトオリゴ糖を食べる必要があるようです。つまりフラクトオリゴ糖として約10gです。
 さて、フラクトオリゴ糖を最も多く含むものといえば、「ヤーコン芋」です。これだと毎日100g食べれば酪酸菌を十分に増殖させることができます。
 「ヤーコン芋を食ってりゃ感染症は逃げていく」となりましょう。
 参考までに、野菜などに含まれるフラクトオリゴ糖の含有量を「農文協:特産品シリーズ ヤーコン」から紹介しておきましょう。

 可食部100g当たり ヤーコン芋 9.0g
            ゴボウ   3.6g
            タマネギ  2.8g
            ニンニク  1.0g
            バナナ   0.3g
            ネギ    0.2g

 このようにヤーコン芋は群を抜いてフラクトオリゴ糖が多いですし、一度に大量に食べられますから、お勧めの食材です。なんせ整腸効果抜群ですから、生活習慣病の予防・改善にも効果的です。
 ヤーコンは、もう30年以上前から全国で栽培されてきているのですが、まだまだマイナーな野菜であり、全国で栽培・販売が広がってほしいと切に願っているところです。
(引用ここまで)

 いかがであろうか。「ヤーコン芋を食ってりゃコロナは逃げていくし、あらゆる感染症が防げる」のである。フラクトオリゴ糖(ヤーコン芋にたっぷり含まれている)が腸内で酪酸菌を大増殖させ、十分な酪酸菌が腸内に存在すれば、新型コロナであっても単なる風邪以下におさまってしまうというものだ。小柳津広志氏は、フラクトオリゴ糖の飲用者でコロナに罹患した人は全くみられなかったと言っておられるし、コロナ騒動以前の話になるが、ヤーコン芋を食べるようなって風邪をひかなくなったという報告が幾つもある。
 ヒトの体というものは、これは全ての生物に言えることであるが、感染症に対する防御機構はとてもうまくできていて、非常に効果的に、かつ、合理的に働くようになっている。でも、これは1個体単独で成し得るものではなく、共生生物の協力なくしては成立し得ない。つまりヒトの場合は、腸内細菌の助けなくしては感染症を防げないと言っても過言ではない。
 であるからして、ヒトは、ヒト本体のための食品摂取だけでは事足りず、ヒトには未消化な食品であっても共生生物が好む餌をも摂取せねばならないのである。ヤーコン芋は、その典型的な食品であり、ヒトのためではなく(もっとも肥満が気になる方には大きなダイエット効果があるが)、腸内細菌(わけても酪酸菌)のための食品なのだ。
 随分と昔のことになるが、第6の栄養素としてヒトの消化酵素では消化できない「食物繊維」が掲げられることになったが、これがそうである。フラクトオリゴ糖は水溶性であるが、れっきとした食物繊維の1種なのであり、非常に重要な栄養素であることを肝に銘じておいてほしい。
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5.17 ヤーコンのポット苗 栽培普及のために某製薬会社から東海北陸の薬局・薬店へ配布 [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 今年も概ね例年どおり、ヤーコンのポット苗を数百ほど作った。うちで使うのはほんのわずかで、ゴールデンウイーク中に取りに来ていただけた3人の方に差し上げたのを含めて100ポットほどである。残りのうち不良品を除いてまだ400ポットほどある。
 今日、これも例年のことだが、とある製薬会社に大量に持って行ってもらった。といっても、今年度から営業所が移転し、手狭だから例年ほどには置けず、ダンボール箱(たばこの梱包用を利用)8箱が限度のことであったが、2箱追加して渡した。2箱多くしたのは、昨年間は苗ポットが小と中であったが、今年は中ばかりで、1箱に18ポットしか入らないからだ。
 これを東海北陸の薬局薬店に配布してもらい、栽培希望者に渡してもらうことになる。
 今朝、そのポット苗の箱詰め作業を行った。大きすぎるものや見栄えがあまり良くないものは跳ね出し、格好の良いもので揃えた。
 残りは200ポットほどあるが、残念ながら、もう貰い手はなく、処分するしかない。10年ぐらい前までは倍の400ポットぐらいは製薬会社を通してはけていったのだが、薬局薬店の廃業が進んでいることもあって、貰い手が少なくなってしまった。
 いずれにしても、今日で、ヤーコン苗場が空になった。毎日2回の水やりをしなくてよくなったのは、有り難いことである。
 あとは、持って行ってもらったヤーコン苗が東海北陸各地ですくすくと育ってくれることを祈るのみ。そして、ヤーコン栽培の輪が少しでも広がることを。


※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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5.10 ヤーコン談義をしたくて はるばる京都からお出でになった方 [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 小生は別立て「ヤーコンおやじのブログ」で、ヤーコン専門の記事を書いている。これを前々からご覧になっておられた方が、ヤーコン談義をしたくて、はるばる京都からお出でになった。それも、アポなしで突然に。もし、小生に所用があって不在だったら…、と思うと半分ゾッとしたが、まあたいていは店にいるから、そう心配することもない。ご当人もそうした思いで来られたとのことであった。
 こうした方は時折ある。これもヤーコンに関してだが、石川県から来られた方もそうであったし、健康相談で山口県から来られた方もそうであった。
 さて、今日いらっしゃった京都の方、まあまあの広さの畑を借りて老後の楽しみに夫婦で百姓をやっておられ、ヤーコンをけっこうな株数栽培しておられるとのこと。その経緯をお話しされ、苦労話や栽培ノウハウについて意見交換。1時間ほどヤーコン談義をした後、うちの畑を見ていただいたり、自宅で養生しているヤーコン苗も見ていただき、半分押し付けだが、苗も2品種、計十数株をお持ち帰りいただいた。
 この方もヤーコンにはまっておられ、糖尿病の気があることから葉を収穫し、それが飲み込めるよう上手に工夫して粉末を作られ、携帯できるようにもしておられる。すごいアイデアマンだ。芋のほうもしっかり食べておられる。
 加えて、近隣にも栽培普及を図っておられ、ヤーコンの輪を広げておられるオピニオンリーダー的存在。敬服する。全国にヤーコンの輪が広がらないかと夢見ている、ヤーコンに惚れ込んだ小生、頼もしい助っ人がまた一人見つかった。
 うれしい限りである。こうした人がどんどん出てくることを祈っている。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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4.29 ヤーコン苗を栽培普及促進のため店頭に [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 ここ10年ほどは別立てブログで毎年ゴールデンウイークには「ヤーコン苗無料進呈」と銘打って広報宣伝も行い、もう20数年もヤーコン栽培の普及促進を孤軍奮闘、性懲りもなく続けている。
 “バカか”と思われそうな変人ぶりを発揮しているのだが、ヤーコンに惚れこんだ小生ゆえ、体が続くかぎり、これを行おうと思っている。
 今年も今日からゴールデンウイークに突入した。昨日の夕刻前には苗トレイに入れたヤーコン苗を店頭に置き、大きな(それほどではないが)看板を付けて目立つようにPR。
  
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 さて、その無料配布だが、今年の予約は1名だけと寂しいかぎり。
 ゴールデンウイーク中に幾人来ていただてるか。
 苗はたっぷりできているから、数多くの方に取りに来ていただきたいものである。毎年そう思っているが、今年もそうは来られんだろうなあ。
 ゴールデンウイークが終われば、残った苗は、これも例年のことだが、製薬会社を通して東海北陸の薬局薬店に配布してもらい、ヤーコン栽培普及に協力していただいている。
 今年も作ったり、こんなにも多くの苗を。
  
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※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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観賞用ヤーコンの鉢植づくり [ 観賞用ヤーコン鉢植]

 毎年、店頭に観賞用ヤーコン鉢植を置いています。
 当店に置いている「ヤーコン茶」や「ヤーコンスーパー」を販売するに当たり、良き販売員になってくれる「ヤーコン嬢」です。
 店頭は日が当たらないから、鉢植は4月末頃に3、4鉢作り、自宅で養生しつつ、毎週交替交替で店にもってくるようにしています。その種芋は、前年の鉢植えで育ったものを使いますが、年によっては早く枯れてしまって種芋ができないことがあり、その場合は畑で育ったヤーコンの種芋を使うことにしています。

 下の写真は5月中頃の大きさです。
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 ある程度成育したら、運搬や水やりに支障をきたすから、上部をバッサリ刈り取り、新たに芽吹かせるのですが、それがために枯れてしまうこともあります。
 下の写真は、うまくいった7月中頃の姿です。

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 たいていは11月下旬にはみすぼらしい姿になりますが、うまくいくと年越しし、まれに花を付けることもあります。
 2018年は3鉢(「アンデスの乙女」の苗を使用して)作りましたが、1鉢は真夏の猛暑で枯れ、もう1鉢も秋に枯れましたが、残り1鉢は11月下旬に珍しく花を幾つも付けてくれました。
(2018年11月22日撮影)
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 晩秋以降に枯れたヤーコンには小さな食用部芋が付きますが、とても食えたものではなく、その上部にできている種芋は再び植木鉢で芽吹かせます。小さいものはそのままで1鉢に、種芋がよくできていれば株分けして2、3鉢にしています。
 ヤーコンは環境適応力が強く、鉢植環境を記憶していきますから、2年目、3年目には厳しい条件ながら元気さが出てきます。

 1月に入ってからは見た目も悪くなり、店頭に飾るにはみっともなく、自宅の納屋の軒先に起き、水やりもせず放置しておきます。
 時には3月まで枯れないことがありますが、みすぼらしくなります。
 下の写真は2018年3月13日のものです。
DSCN0553.JPG

 非常にまれですが、珍現象を起こすヤーコン苗です。過去記事から紹介。
(2018年5月23日)
 今年も例年どおり1000ポットほどヤーコンの苗を作り、あちこち配布し、最終出荷が5月22日でした。苗場から順次運んできて段ボール箱に詰めていく途中で、とんでもない苗を目にしました。
 ヤーコンの花は、朝晩冷え込むようになる10月下旬から少しずつ咲き出すのですが、何と苗の段階で大きな花を付けていたのです。
 花が大きいといっても、それは相対的なものでして、晩秋に見ると、ヤーコンの図体が人の背丈ほどもありますから、それはそれは小さな花です。
 でも、まだほんの小さな苗の段階、背丈は4cm、花の直径は1cm。
 いやあ、これにはビックリしました。これまで約20年、2万鉢ほどのポット苗を作ってきたのですが、こんなことは過去になかったです。
 この珍しい苗を小さめの植木鉢に植え付け、店頭で飾ることに。下の写真です。
 なお、品種は「アンデスの乙女」です。
ヤーコン花.jpg
(後日追記)
 残念ながら、この鉢植のヤーコンは猛暑で枯れてしまい、子孫を残せませんでした。

<2023年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月17日)
 昨シーズンは3鉢作ったが、いずれも晩秋には枯れて、芋ができなかった。
 よって、今年は、ポット苗づくりをしたときに余った良品の苗を、大きな植木鉢に、3個固めて埋め込み。アンデスの雪、アンデスの乙女を1鉢ずつとした。
 なお、用土は花プランターの残土を主に、牛糞堆肥を混ぜ、少々有機肥料粒を入れた。
(6月27日)見頃となったヤーコンの鉢植 左:アンデスの雪、右:アンデスの乙女
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<2022年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月14日)
 昨シーズンは晩夏には3鉢が枯れ、冬までもったのは1鉢であった。 
 冬に枯れたヤーコン鉢植は種芋ができていそうで、それが芽吹いてきた。それを植え替えて1鉢作る。予備に2鉢用意することとし、先日ポット苗づくりしたときに残ったクズ種芋(アンデスの雪)を3個ずつ植え付けて鉢植にした。
(4月28日)
 予備2鉢にクズ種芋を植え付けた鉢は芽吹きが悪く、今日、ポット苗の手入れをしたとき、ゴチャゴチャッと複数芽吹いた苗(これは処分する)を植え直す。鉢植は脇芽の伸びが悪いので、こうした不良苗が鉢植に適する。
(5月31日)
 十分に鑑賞に堪える姿になったので、3鉢とも店頭で飾ることに。
 冬越しできた鉢はアンデスの乙女で、他の2鉢(アンデスに雪)より育ちが悪い。

<2021年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月10日)
 冬越しヤーコンは今年はなく、鉢植したものからの再生はできず。
 よって、ポット苗を鉢植することに。
 例年、1本立ちの優良苗を1ポット(最近は2、3ポット)を大きめの植木鉢に植えるのだが、今年はクズ苗(数多く小さな芽が出ているもの)を2、3ポット植え付けた。
 たぶんクズ苗は生育が悪いであろうから、あまり大きくならず、店頭に飾るのに都合がいいのではなかろうか。
 アンデスの雪、アンデスの乙女、各2鉢を用意した。当分の間、自宅玄関先で養生。
(5月20日)
 けっこう生育し、鑑賞できる状態となったので、店頭に1鉢持ってきて飾る。

<2020年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月11日)
 冬越ししてくれた鉢(アンデスの乙女)から春に芽吹き、けっこう大きく生長してきています。これは引き続き、店頭に飾ることとします。

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 1鉢では夏に枯れたたりみっともなくなったりしますから、別途3鉢(アンデスの雪)を今日作ることとしました。
 今、苗を育苗中で、見栄えの悪い大きな苗を使用。1本立ち3株を1鉢に、複数本立ち2株を2鉢に入れることに。畑に植えるときは1本立ちを使いますが、鉢植だと脇芽があまり出ず、鉢の景観が悪くなるので、初めから複数本をかためて植え付けることにしています。
 用土は冬花プランターから取り出したものに牛糞をまぶし、有機肥料ペレットを若干いれました。当分、庭先で養生します。
(9月9日)
 今年はお盆頃からの猛暑により、鉢がやかんで枯れたり、弱々しくなり、店頭での鑑賞に耐えなくなったので、自宅の庭陰に引っ越し。 

<2019年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(2月25日)
 今日、とても暖かく4月6日の陽気となり、今後とも暖かい日が続くとの予報ですから、例年より早いですが、新たな鉢植を3鉢作ることとしました。
 冬に枯れてしまった鉢を空けてみると、びっしり根張りしており、小さな芋が数個付いており、その上にかわいらしい芽がけっこう付いていました。
 そこで、芋付きのまま3つに分割し、大半の根は千切り取りました。
 用土は、鉢から取り出した土と秋に枯れた鉢の土に、牛糞堆肥を加えて3鉢分の用土を作り、そこへ埋め込み、たっぷり水やりしておきました。
 養生は玄関先の軒下で、まずまず日が当たる所です。
 ときおり水やりすることにします。
 昨年はずんぐりむっくり生育し、あまり大きくならず、管理が楽でしたが、今年も同様な生育をしてくれることを期待しています。
(8月26日)
 3鉢のうち2鉢を自宅で管理していたが、1鉢は水涸れで枯れ、もう1鉢は原因不明で枯れてしまった。残り1鉢は店頭で飾っているも、少々やせ衰えた感じです。
(2020年4月)
 暖冬であったし、3月も冷え込みがなく、店の軒下に置いておいたヤーコンは枯れることなく冬越ししてくれ、新芽が吹き出し、昨年からの伸びた茎はさすがみっとない姿になっていますので、切り取りました。

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3.21 のんびりとヤーコンの種芋づくり [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 もう20年以上続けている、大量のヤーコン種芋づくり。ヤーコンに惚れた小生ゆえ、多くの方にヤーコンを栽培していただきたく、せっせとポット苗を作り、様々なルートで苗を配布し、ヤーコン栽培の普及活動をしてきている。
 しかし、もう歳(御年74歳)だ。うちの畑での栽培も100㎡から70㎡へと順々に縮小してきているし、苗づくりも1000ポット規模から数百ポットへと半減させた。
 でも、体が動くかぎり、精いっぱいの普及活動は続けていきたい。
 というようなわけで、一昨日、畑に保存しておいた種芋の塊を掘り出し、今日(営業日だが旗日につき客は少ないから女房に店番を任せる)、その種芋の塊を切り分けるという作業を、日がな一日(といっても半日ほど)のんびり行ったところである。
 昨年、一昨年は省力化化のため、うちの畑に植え付ける種芋はこぶし大の大きな塊を直植えたりしたが、種芋ばかり成長して食用部芋の生育が悪かったので、今年は従前どおりポット苗を作り、それを畑に定植するというオーソドックスな方法をとらざるを得ない。
 よって、その分、種芋の切り分けが増えることになったが、大半の種芋を捨てずに持ち帰ったから、昨年以上に数多くの種芋ができてしまった。その数約1000個といったところだろうか。これじゃあ多すぎるから、ポット苗にするときに数を減らそう。
 ところで、7割がた種芋切りが終わったところで雨が降り出した。明日以降1週間ほど雨模様とのこと。ところが、種芋の芽出しをするための育苗床はまだ作ってない。ネギの収穫跡で行うのだが、予定している育苗床の場所の一部はまだ収穫できていない。そこで、種芋切りを中断して早速邪魔になるネギを引き抜き、大慌てで育苗床を粗整備し、大きなビニールシートで被う。こうしておけば、育苗床が湿りすぎることはなく、2~3日後に雨間を利用して、切り口が乾いた種芋を植え付けることができる。やれやれぎりぎりセーフで準備が整ったわい。
 再びのんびりと、残り3割ほどの種芋切りを納屋の軒下で行う。
 むしろに2枚に概ねいっぱいに種芋が並んだ。取り掛かる前は大変だなあという思いが強かったが、むしろに並んだ種芋を見ると、これがやがて芽を出して可愛い苗に育ち、その苗を多くの方にもっていってもらえることになることを思うと、うれしくなり、つい微笑んでしまう。やはり小生、今でもヤーコンに惚れ込んでいるんだ。“ヤーコンばか”と言っていいほどに。
 なお、名古屋市在住の方から、今月初めに、種芋を分けてほしいという要望があり、その方が種芋切りの作業中にお出でになった。しばし百姓談義。これも楽しいものである。 

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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