さあ皆さん、ヤーコンの栽培を始めましょう [ヤーコンを栽培しよう!]
“ヤーコンおやじのブログ”へようこそ
(2016年2月9日改定、以降毎年微修正。最終修正2023年3月21日)
このブログのファーストページにつき、栽培開始時期の5月まではトップに出るよう、投稿日付を最新のものに頻繁に更新します。
さあ皆さん、ヤーコンの栽培を始めましょう
ヤーコンにぞっこん惚れ込んでいる小生です。
そんなことからヤーコン専門のブログを立ててし
まいました。
うちでの栽培は約100平方メートル。
(ただし、近年順次縮小し、2019年からは約70平方メートル)
晩秋には人の背丈ほどに生長します。
収穫した芋は家族では食べ切れませんから、多く
を当店(薬屋)のお客様に差し上げています。
ヤーコン芋は、オリゴ糖がたっぷりで整腸作用が
抜群ですし、葉っぱは高血糖改善に高い効果がある、すぐれものの健康野菜です。
(写真は2013年11月24日にうちの畑で土を
退けて撮影)
(品種は「アンデスの雪」で芋の表皮は薄茶色)
農地がある方、農地を借りられる方には、ぜひ栽培してほしいです。
ヤーコンの苗づくりは3月下旬から。温暖地ではゴールデンウイーク以降に、遅くとも5月末には畑に定植します。収穫は霜が降りる頃から。
今年初めてヤーコンの栽培に挑戦なさる方や、毎年イマイチのヤーコン芋しか採れないと不満をお持ちの方など、このブログを参考にして、より美味しいヤーコン芋をよりたくさん収穫なさってください。
ヤーコンを栽培するに当って、まず考えねばならないのは「品種選び」です。
次の事項を参考になさってください。
<ずっと前から栽培している方>
芋の表面がゴツゴツしていて、ひび割れができるものが多いのではないでしょうか。これは、在来種(ペルーA群)です。
在来種もいろいろあるようですが、肉質や糖度はたいてい次のようです。
肉質は淡オレンジ色
収穫後にオリゴ糖がだんだん分解してきて、甘味が増す
ゴツゴツ感やひび割れが気にならず、この甘味がいいと思われる方は、これの栽培をお続けください。不満がある方は、下記の新品種に挑戦なさってください。
<最近栽培を始められた方>
品種を知って買われた方は、ご自分の栽培品種をご存知ですが、ホームセンターなどで苗を買われた方は品種名をご存じない方が多いです。
値段が高い苗(300円前後)は新品種名の札が付いており、安い苗(100円強)で品種名の札が付いてないものは、在来種(ペルーA群)のことが多そうです。
あなたが栽培されている品種は何でしょうか。知っておかれると良いです。
在来種は先に説明しましたが、新品種であれば次のような特徴があります。
[ 2006年頃から苗が出回った新品種3種類 ]
アンデスの雪 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は白色で、甘味が少なく淡白な味
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
保存性は「アンデスの乙女」より良い
サラダオトメ 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は黄白色で、甘味が少なく淡白な味
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
サラダオカメ 表面がゴツゴツしていて外観が悪い
肉質はオレンジ色で、最初から甘味がけっこうある
でも、オリゴ糖の含有量は他の新品種と同程度ある
[ 2014年頃から苗が出回った新品種 ]
アンデスの乙女 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は黄白色で、甘味が少なく淡白な味
(「アンデスの雪」より若干甘味がある)
芋の表皮の色は、他の新品種とは違って赤紫色
(ただし、数日すると酸化して黒っぽくなります。)
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
保存性は「アンデスの雪」より悪い
(水分が抜けて、中身がレンコン様の巣が入るようになる)
(2015年11月22日に収穫後水洗いした姿)
(上:アンデスの雪。下:アンデスの乙女)
(2015年は豊作で、手にしているのはアンデスの乙女。一番大きそうな10個を計量したら1個平均700gありました。)
上記及び次の段落を参考にして幾品種か栽培され、味の好みを考慮に入れながら、地域や土壌に合ったものを見つけ出してください。
ちなみに、小生が栽培しているのは「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」が大半で、在来種(ペルーA群)をです。
全国的にまだまだ在来種が多いようですが、「アンデスの雪」が主流を占めつつあるようで、2番目がサラダオトメのようです。「アンデスの乙女」は未知数。
<ヤーコン栽培の適地は、夏に涼しい所>
アンデス高地の原産で、平地で栽培されるようになって日が浅く、品種改良もまだ違う気候への適応までは行っていません。
よって、中山間地、東北、北海道が栽培適地となります。
当地岐阜(濃尾平野の奥:海抜10m)は、真夏の猛暑にさらされ、連日35度を超す猛暑日が何日も続くことがあり、気候の上では最も条件が悪い所です。
それでも、ヤーコンが猛暑でダメージを受けないよう、あれこれ工夫し、近年、最適地の少なくとも5割の収量を上げられる(100㎡で300kg)ことが多いです。
ところで、ヤーコンは品種改良されたとはいえ、まだまだ原種のたくましさを持っており、生育環境を自ら学習し、2、3年経てばはっきりと環境適応してくれます。
小生の工夫より、こちらの方が大きいと思われ、新規に栽培に取り組まれた方で初年度の収量が少なくてもあきらめず、2年3年と栽培を繰り返されれば、自ずと収量が上がってきますので、ご期待ください。ただし、初栽培は、初年度に大収穫ということもありますし、天候にも大きく左右されるのは、野菜全般に言えることです。
参考までに、小生がこれまでに栽培した品種について記しておきます。
本格的に栽培を始めたのが2000年で在来種の「ペルーA群」です。密植したがために、夏の終わりにアブラムシが大発生して収量が落ちたり、秋に畝の湿り気が多すぎて種芋部が大きくなり食用部の成育が落ちたりしました。
2005年には、懇意にしていただいているヤーコン博士:渡辺最昭さんから新品種「アンデスの雪」の種芋を分けていただき、試験栽培しました。この年は、けっこうな猛暑になったにもかかわらず、予想外に収量が多かったです。翌年には「ペルーA群」との栽培比較を行い、収量、品質とも圧倒的に「アンデスの雪」が良かったですから、2007年からは栽培品種を「アンデスの雪」を主力に切り替えました。
2006年に別の新品種「サラダオトメ」の苗を10株ほど購入して栽培したところ、湿り気が多い土壌と猛暑の連続というダブルの悪環境にさらされ、真夏に根腐れしたようで、全部枯れてしまって、種芋も取れず、栽培をあきらめました。
2013年には、「アンデスの雪」の芋に表皮がゴリゴリしたもの(果肉に繊維質が多い)が目立ってきたので、更新を図ろうと考えて種芋を購入し栽培したところ、今まで栽培していた「アンデスの雪」の半分の収穫しか上がらず、粗悪な芋も目立ちました。これもきっと暑さのせいしょう。
また、同年、「アンデスの乙女」の苗を4株購入したのですが、1株は枯れ、残り3株も息絶え絶えで、やっと生き残っただけで、食用部の収量はごくわずかでした。でも、種芋部はまずまず成育してくれ、翌年の試験栽培に十分足りました。
2014年以降、「アンデスの雪」「アンデスの乙女」「在来種」の比較試験栽培を行っていますが、一長一短があって、2つの新品種を半々、在来種を少々で栽培しています。
なお、だんだん「アンデスの雪」の芋に表皮がゴリゴリしたものが目立ってきたので、再び更新を図ろうと考えて2017年春に種芋を購入し、従前・更新、半々で栽培するも、収獲してみたところ従前・更新に差がなく、がっかりしているところです。でも、やはり、これは夏の猛暑ダメージの影響が大きいと思われ、さほど猛暑にならなかった年は良品が多くなる傾向にあります。
<苗の育て方、栽培法、保存法など>
ヤーコン栽培の方法は、一言で言えば里芋とほぼ同じで、簡単なものです。
その概要は次のページに記しています。
(クリック)→ ヤーコン栽培年間スケジュール(新版)
詳細は、左サイドバーの各カテゴリーをクリックしてご覧になってください。
そして、高収量をあげるには、第一に牛糞堆肥を十分に入れ込むことで、この方法ならずっと連作しても収量は落ちませんし、多く入れ込めば、それだけ多く収量が上がるようです。なお、逆に無肥料栽培にしたらどうなるか、2018年から全面的に実験を開始することにしています。
ところで、当地は前述しましたように濃尾平野の奥で、夏の猛暑にさらされる最悪の環境ですから、栽培適地の中山間地や寒冷地の方にはあまり参考にならないと思いますが、ご勘弁ください。
それでは、みなさんヤーコン栽培に頑張ってください。
<ヤーコンの普及活動>
ヤーコンの普及に力を入れている小生です。作付け可能限度(約100平方メートル)いっぱいヤーコンを栽培し、2015年から3年間、遠方の方には「アンデスの雪」または「アンデスの乙女」の種芋を無償で送らせていただいていたのですが、その後2年間は猛暑による凶作などがあって、それができませんでした。
そして、2019年からは、寄る年波に勝てず、畑全体の規模縮小をせざるをえなくなり、ヤーコン栽培も3割減の栽培に縮小することとしました。
よって、遠方の方への種芋送付が不可能となり、申し訳なく思っております。
ただし、苗づくりのほうは、当面、必要量の10倍程度はできそうですので、取りに来ていただける方には、ポット苗を無償で差し上げられます。ただし、2022年からは種苗法の規制がかかり、登録品種は無償であっても譲渡できなくなりました。
(2023年4月29日撮影)
お渡しできるのは次の期間です。
<2024年の場合>
4月23日(火)~5月3日(金)<土・日・月曜日は除きます(当店定休日)>
当方の所在地は、当店のホームページをご覧になってください。
https://ph-miyake.jimdofree.com/店舗紹介/
お渡しできる数量は、お一人10ポット程度までとさせていただきますが、あらかじめメールかお電話していただければ、数量増の相談に応じます。
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
( 電話は、火曜日~金曜日、9時半~18時に掛けていただけると有り難いです。)
なお、組織的に栽培に取り組もうとお考えのグループの方々には、種芋なりポット苗を可能な限りお渡しし、うちの畑を見ていただくなど、いろいろお世話させていただく所存ですので、いつでもけっこうですから、遠慮なくご相談ください。
岐阜県羽島郡岐南町三宅5-39 三宅和豊(薬屋経営「三宅薬品」)
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
(2016年2月9日改定、以降毎年微修正。最終修正2023年3月21日)
このブログのファーストページにつき、栽培開始時期の5月まではトップに出るよう、投稿日付を最新のものに頻繁に更新します。
さあ皆さん、ヤーコンの栽培を始めましょう
ヤーコンにぞっこん惚れ込んでいる小生です。
そんなことからヤーコン専門のブログを立ててし
まいました。
うちでの栽培は約100平方メートル。
(ただし、近年順次縮小し、2019年からは約70平方メートル)
晩秋には人の背丈ほどに生長します。
収穫した芋は家族では食べ切れませんから、多く
を当店(薬屋)のお客様に差し上げています。
ヤーコン芋は、オリゴ糖がたっぷりで整腸作用が
抜群ですし、葉っぱは高血糖改善に高い効果がある、すぐれものの健康野菜です。
(写真は2013年11月24日にうちの畑で土を
退けて撮影)
(品種は「アンデスの雪」で芋の表皮は薄茶色)
農地がある方、農地を借りられる方には、ぜひ栽培してほしいです。
ヤーコンの苗づくりは3月下旬から。温暖地ではゴールデンウイーク以降に、遅くとも5月末には畑に定植します。収穫は霜が降りる頃から。
今年初めてヤーコンの栽培に挑戦なさる方や、毎年イマイチのヤーコン芋しか採れないと不満をお持ちの方など、このブログを参考にして、より美味しいヤーコン芋をよりたくさん収穫なさってください。
ヤーコンを栽培するに当って、まず考えねばならないのは「品種選び」です。
次の事項を参考になさってください。
<ずっと前から栽培している方>
芋の表面がゴツゴツしていて、ひび割れができるものが多いのではないでしょうか。これは、在来種(ペルーA群)です。
在来種もいろいろあるようですが、肉質や糖度はたいてい次のようです。
肉質は淡オレンジ色
収穫後にオリゴ糖がだんだん分解してきて、甘味が増す
ゴツゴツ感やひび割れが気にならず、この甘味がいいと思われる方は、これの栽培をお続けください。不満がある方は、下記の新品種に挑戦なさってください。
<最近栽培を始められた方>
品種を知って買われた方は、ご自分の栽培品種をご存知ですが、ホームセンターなどで苗を買われた方は品種名をご存じない方が多いです。
値段が高い苗(300円前後)は新品種名の札が付いており、安い苗(100円強)で品種名の札が付いてないものは、在来種(ペルーA群)のことが多そうです。
あなたが栽培されている品種は何でしょうか。知っておかれると良いです。
在来種は先に説明しましたが、新品種であれば次のような特徴があります。
[ 2006年頃から苗が出回った新品種3種類 ]
アンデスの雪 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は白色で、甘味が少なく淡白な味
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
保存性は「アンデスの乙女」より良い
サラダオトメ 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は黄白色で、甘味が少なく淡白な味
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
サラダオカメ 表面がゴツゴツしていて外観が悪い
肉質はオレンジ色で、最初から甘味がけっこうある
でも、オリゴ糖の含有量は他の新品種と同程度ある
[ 2014年頃から苗が出回った新品種 ]
アンデスの乙女 表面のゴツゴツ感が少なく、芋のひび割れが少ない
肉質は黄白色で、甘味が少なく淡白な味
(「アンデスの雪」より若干甘味がある)
芋の表皮の色は、他の新品種とは違って赤紫色
(ただし、数日すると酸化して黒っぽくなります。)
保存しておいてもオリゴ糖の分解は少なく、甘味は増さない
保存性は「アンデスの雪」より悪い
(水分が抜けて、中身がレンコン様の巣が入るようになる)
(2015年11月22日に収穫後水洗いした姿)
(上:アンデスの雪。下:アンデスの乙女)
(2015年は豊作で、手にしているのはアンデスの乙女。一番大きそうな10個を計量したら1個平均700gありました。)
上記及び次の段落を参考にして幾品種か栽培され、味の好みを考慮に入れながら、地域や土壌に合ったものを見つけ出してください。
ちなみに、小生が栽培しているのは「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」が大半で、在来種(ペルーA群)をです。
全国的にまだまだ在来種が多いようですが、「アンデスの雪」が主流を占めつつあるようで、2番目がサラダオトメのようです。「アンデスの乙女」は未知数。
<ヤーコン栽培の適地は、夏に涼しい所>
アンデス高地の原産で、平地で栽培されるようになって日が浅く、品種改良もまだ違う気候への適応までは行っていません。
よって、中山間地、東北、北海道が栽培適地となります。
当地岐阜(濃尾平野の奥:海抜10m)は、真夏の猛暑にさらされ、連日35度を超す猛暑日が何日も続くことがあり、気候の上では最も条件が悪い所です。
それでも、ヤーコンが猛暑でダメージを受けないよう、あれこれ工夫し、近年、最適地の少なくとも5割の収量を上げられる(100㎡で300kg)ことが多いです。
ところで、ヤーコンは品種改良されたとはいえ、まだまだ原種のたくましさを持っており、生育環境を自ら学習し、2、3年経てばはっきりと環境適応してくれます。
小生の工夫より、こちらの方が大きいと思われ、新規に栽培に取り組まれた方で初年度の収量が少なくてもあきらめず、2年3年と栽培を繰り返されれば、自ずと収量が上がってきますので、ご期待ください。ただし、初栽培は、初年度に大収穫ということもありますし、天候にも大きく左右されるのは、野菜全般に言えることです。
参考までに、小生がこれまでに栽培した品種について記しておきます。
本格的に栽培を始めたのが2000年で在来種の「ペルーA群」です。密植したがために、夏の終わりにアブラムシが大発生して収量が落ちたり、秋に畝の湿り気が多すぎて種芋部が大きくなり食用部の成育が落ちたりしました。
2005年には、懇意にしていただいているヤーコン博士:渡辺最昭さんから新品種「アンデスの雪」の種芋を分けていただき、試験栽培しました。この年は、けっこうな猛暑になったにもかかわらず、予想外に収量が多かったです。翌年には「ペルーA群」との栽培比較を行い、収量、品質とも圧倒的に「アンデスの雪」が良かったですから、2007年からは栽培品種を「アンデスの雪」を主力に切り替えました。
2006年に別の新品種「サラダオトメ」の苗を10株ほど購入して栽培したところ、湿り気が多い土壌と猛暑の連続というダブルの悪環境にさらされ、真夏に根腐れしたようで、全部枯れてしまって、種芋も取れず、栽培をあきらめました。
2013年には、「アンデスの雪」の芋に表皮がゴリゴリしたもの(果肉に繊維質が多い)が目立ってきたので、更新を図ろうと考えて種芋を購入し栽培したところ、今まで栽培していた「アンデスの雪」の半分の収穫しか上がらず、粗悪な芋も目立ちました。これもきっと暑さのせいしょう。
また、同年、「アンデスの乙女」の苗を4株購入したのですが、1株は枯れ、残り3株も息絶え絶えで、やっと生き残っただけで、食用部の収量はごくわずかでした。でも、種芋部はまずまず成育してくれ、翌年の試験栽培に十分足りました。
2014年以降、「アンデスの雪」「アンデスの乙女」「在来種」の比較試験栽培を行っていますが、一長一短があって、2つの新品種を半々、在来種を少々で栽培しています。
なお、だんだん「アンデスの雪」の芋に表皮がゴリゴリしたものが目立ってきたので、再び更新を図ろうと考えて2017年春に種芋を購入し、従前・更新、半々で栽培するも、収獲してみたところ従前・更新に差がなく、がっかりしているところです。でも、やはり、これは夏の猛暑ダメージの影響が大きいと思われ、さほど猛暑にならなかった年は良品が多くなる傾向にあります。
<苗の育て方、栽培法、保存法など>
ヤーコン栽培の方法は、一言で言えば里芋とほぼ同じで、簡単なものです。
その概要は次のページに記しています。
(クリック)→ ヤーコン栽培年間スケジュール(新版)
詳細は、左サイドバーの各カテゴリーをクリックしてご覧になってください。
そして、高収量をあげるには、第一に牛糞堆肥を十分に入れ込むことで、この方法ならずっと連作しても収量は落ちませんし、多く入れ込めば、それだけ多く収量が上がるようです。なお、逆に無肥料栽培にしたらどうなるか、2018年から全面的に実験を開始することにしています。
ところで、当地は前述しましたように濃尾平野の奥で、夏の猛暑にさらされる最悪の環境ですから、栽培適地の中山間地や寒冷地の方にはあまり参考にならないと思いますが、ご勘弁ください。
それでは、みなさんヤーコン栽培に頑張ってください。
<ヤーコンの普及活動>
ヤーコンの普及に力を入れている小生です。作付け可能限度(約100平方メートル)いっぱいヤーコンを栽培し、2015年から3年間、遠方の方には「アンデスの雪」または「アンデスの乙女」の種芋を無償で送らせていただいていたのですが、その後2年間は猛暑による凶作などがあって、それができませんでした。
そして、2019年からは、寄る年波に勝てず、畑全体の規模縮小をせざるをえなくなり、ヤーコン栽培も3割減の栽培に縮小することとしました。
よって、遠方の方への種芋送付が不可能となり、申し訳なく思っております。
ただし、苗づくりのほうは、当面、必要量の10倍程度はできそうですので、取りに来ていただける方には、ポット苗を無償で差し上げられます。ただし、2022年からは種苗法の規制がかかり、登録品種は無償であっても譲渡できなくなりました。
(2023年4月29日撮影)
お渡しできるのは次の期間です。
<2024年の場合>
4月23日(火)~5月3日(金)<土・日・月曜日は除きます(当店定休日)>
当方の所在地は、当店のホームページをご覧になってください。
https://ph-miyake.jimdofree.com/店舗紹介/
お渡しできる数量は、お一人10ポット程度までとさせていただきますが、あらかじめメールかお電話していただければ、数量増の相談に応じます。
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
( 電話は、火曜日~金曜日、9時半~18時に掛けていただけると有り難いです。)
なお、組織的に栽培に取り組もうとお考えのグループの方々には、種芋なりポット苗を可能な限りお渡しし、うちの畑を見ていただくなど、いろいろお世話させていただく所存ですので、いつでもけっこうですから、遠慮なくご相談ください。
岐阜県羽島郡岐南町三宅5-39 三宅和豊(薬屋経営「三宅薬品」)
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
ヤーコン苗(あるいは種芋)を畑に定植、その後の管理 [ヤーコンの栽培]
ヤーコンの栽培を始めて、もう25年以上経ち、約100㎡の作付けをしてきたが、ここ3、4年、寄る年波に勝てず、だんだん規模を縮小し、2019年からは約70㎡(7畝→5畝)の栽培とした。
今後は、当面この規模でいくことになろう。なお、栽培品種は、近年は「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」の登録2品種と在来種を少々。
ところで、2018年からは無肥料栽培(その詳細→「チャレンジ自然農法」、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培)でいくこととした。その結果はどうかというと、2018年はまれにみる猛暑がたたってヤーコンの生育不良や一部が枯れ、そのダメージが大きかったようで、無肥料による収穫減は分からずじまい。2019年、20年はどうかというと、さほどの猛暑ではなく、例年なら十分に生育し、高収穫になっていいところ、かなりの不作。やはり無肥料がたたったのだろう。
そこで、2022年は、定植時に定植穴に牛糞堆肥を1株当たり1.3リットル入れ込む(施肥はこれだけ)こととした。
ヤーコンの苗づくりは、うちで必要とする数の10倍以上を毎年取り組んでいる。ヤーコンに惚れ込んだ小生ゆえ、苗をヤーコンの普及活動に使うためで、育苗規模は本格的な大がかりなもの。これについては下記ページで記録。
2019年産ヤーコンの苗作り
栽培畝づくりは、近年は収穫時にほとんど完成させている。これについては、ヤーコン畑の畝作りのページで記録。
ところで、2021年産は、うちの畑で栽培する分については、今年初めて苗づくりせずに種芋の直植え栽培にすることにした。大いなる手抜きというか、毎年、九州で中規模栽培しておられる方の栽培法を真似することにした次第。しかし、「アンデスの雪」も「アンデスの乙女」もともに、こぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えしたところ、「アンデスの雪」は問題なかったものの、「アンデスの乙女」は種芋ばかりが巨大に生育し、食用部芋が貧弱になったので、2022年産は、「アンデスの雪」は昨年同様にこぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えするも、「アンデスの乙女」は小さく切り分けた種芋を育苗してから定植することとした。しかし、2022年産の「アンデスの雪」は種芋が大きくなりすぎ、食用部芋が貧弱になったので、2023年産からは、従前どおり全部ポット苗を植え付けることにした。
<2024年産>
今年は、従前の畝づくり(昨年の畝間に野菜やヤーコンの残骸を入れ、土移動して畝間を峰にする)に戻し、その際、苦土石灰と各種有機肥料を十分に入れ込んだつもりである。詳細はヤーコン畑の畝作りのページに記しておいた。
4.29ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
約10mの5畝のうち、一番西の畝は北のほうが貸畑とごっつんこするから約7m。
昨年より株間を気持ち狭くし、各畝15株(一番西は10株)を定植。なお、畝が少々高畝になりすぎているので、峰の土を両サイドに跳ね除けながら定植したところ、埋め込んであった枯草が少々出てきた。今年は来年のために秋口に畝間を少々掘り上げねばいかんだろう。
5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。保存性が良いことから「アンデスの雪」を主とした。
<2023年産>
無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は昨年同様、微肥料(植え付け時に1株あたり2リットル弱の牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
5.1ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
畝の峰を中心に苦土石灰を振り、畝の峰あたりの土を鍬で両側に退け、牛糞堆肥を1畝(約10m)に20リットルばら撒く。小型ビッチュウではつり込み。
畝の南端を少し残して(ほとんど日が当たらないから、ここにショウガを植える)1畝に14株を植え付け。
5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。
5.8ネキリムシ被害2株植え直し、予備苗を北端に植え付け
5.28順調に生育中だが、その後に生じたネキリムシ被害1株を植え直し
6.7雑草がかなり繁茂し、ここ3日間早朝仕事で5畝を順次、株周りの草叩き
生育の悪い株2株、予備苗で植え直し
6.20株周りの草叩きを6月初めに行ったが、土が湿っていて雑草が根付いたものがあり、今日、これをほぐしながら株元に土寄せし、雑草は畝の峰に草抑えで置く。
6.25雑草が繁茂しだしたので、法面と畝間を草刈機でざっと草刈り。
8.21雑草に負けそうになったヤーコン。草刈機でざっと草刈り。
暑さに弱いヤーコンゆえ、今年の猛暑で3株ほどが枯れたり枯れそう。
(草刈前)
(草刈後)
<2022年産>
無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は微肥料(植え付け時に1株あたり約2リットルの牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
(3月25日)
4日前に種芋を切り分け、「アンデスの雪」の種芋は、切り分けにくいものはこぶし大の固まりのままにしてある。その数は約50個。
こぶし大の固まりで問題のなかった「アンデスの雪」を今日、直植え。
1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、こぶし大の固まりを置き、土を被せる。深さは約5cmと、少々深めに。数日先にけっこう冷え込みそうなので、そうした。
畝の凸凹や法面に動いた土は、手やテボを使って、きれいなかまぼこ型の畝に整形。
これで、5畝中、3畝に「アンデスの雪」の直植えが終了。なお、余った6個は予備苗とし、畝尻に埋め込んでおいた。生育不良株の箇所に植え直す予定。
残り2畝「アンデスの乙女」はポット苗の育苗が終わった5月中旬に定植する予定。
(5月2日)
こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」、なかなか芽吹きが見られなかったが、やっと所々で芽吹き始めた。
(5月8日)
まだまだ芽吹きは少ない。昨年と同様だ。雑草が繁茂し出したので「アンデスの雪」の芽を切らないよう注意しながら、5畝全体の草叩き。
(5月9日)
「アンデスの乙女」のポット苗で随分と大きくなったものがあり、本日定植。
「アンデスの雪」と同様に、1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、苗を植え行け。2畝を植え付け、これにてヤーコン計5畝の定植が終了。
(6月8日)
アンデスの雪で1株、アンデスの乙女で2株が不発芽ないし生育不良につき、予備苗を移植したが、アンデスの乙女は予備苗を残さなかったので、アンデスの雪とした。
(6月20日)
アンデスの雪は、大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)はなく、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。一方、アンデスの乙女は主軸1本のポット苗を用いたから、主軸に脇芽が幾つか出た株が大半だ。今のところアンデスの雪のほうが若干生育がいい。
株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年は昨年と同様にけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。
なお、畝の法面に置いておいた枯草やヤーコンの残骸は、株周りに草抑えにするため、敷き詰め、その上に引いた雑草を乗せることにした。
ところで、一番西の畝の南半分には、法尻にネギを植え、ネギとヤーコンの間にカボチャ(4株)を植え、所々に山芋のむかごが発芽して大きく伸びて5本ほど支柱を立てておいた。このどれもがうまく生育するだろうか。
(7月18日)
雑草の勢いが凄まじく、ヤーコンが負けそうになった。草刈機でざっと草刈りし、株周りや畝の峰は鎌で草刈りし、刈った草を敷き雑草抑えと梅雨明け後の日射防止。
なお、法尻に植えたネギとの境辺りは雑草は少なく、鎌でざっと刈り取り。
カボチャのツルが縦横無尽に伸びていっており、これは西第1畝と第2畝の畝間を這わせることとし、その辺りは鎌でざっと草刈り。
(9月25日)
1株に牛糞堆肥を約2リットル入れたのだから、もう少し生育が良くてもいいのだが、昨年と大して変わらず。草ぼうぼうであるが、ヤーコンが勝っているので、そのままいく。
なお、畝間には各種野菜の残骸を放り込んである。
例年、アンデスの雪のほうが生育がいいのだが、今年はアンデスの乙女のほうが生育がいい。施肥したせいで、こうなったのだろう。
下の写真(今日撮影)で一番手前がアンデスの乙女、その向こうがアンデスの雪、交互に植え付け、残部で5畝。畝の長さは約10m。
(11月27日)
西第1畝(こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」)を今日掘ったが、チョウ不作。クズ芋も含めて12.3kgしかなかった。
施肥効果もなく、こぶし大の固まりを植え付けたのも良くなかったようだ。
<2021年産>
今年も無肥料連作栽培で行く。
(3月1日)
昨日、5畝中第4畝(冬越しのためビニールシートを被せてある)を収穫。この畝は「アンデスの乙女」で、種芋となる塊茎の半分は、福岡県でヤーコン栽培を「布教(普及活動)」しておられる方に送付した。その方の栽培法は、塊茎はあまりにも余るから、こぶし大の大きさで直植えされておられ、気候が温暖だから3月上中旬に植え付けとのこと。
今年は当地(岐阜:濃尾平野)も暖かい3月となりそうな陽気であり、3月早々に直植えしても冷え込みで種芋が凍みる恐れはほとんどない。今季の畝は5畝中4畝は、収穫時に既に立ててあるから、直ぐにでも植えられるので、早速それに取り掛かった。
送付した「アンデスの乙女」の残りの塊茎が半分ほどあったから、それを大きな塊に切り分け(大半は手で割れる)、30個強の種芋を作った。1つの大きさは過半が百数十gから数十gもある。ポット苗づくりをするときは、ポットに入るよう最大20g(ヤーコン大規模栽培農家の標準)で、5gほどのものも作るが、福岡県の方の直植え法に倣った次第。
それを早速畑に持っていき、今季「アンデスの乙女」を作付け予定としている2畝に、株間60cmほどを取って並べていき、1畝各15株となった。余りが3個、これは10gほどの切れ端だが、この大きさでも十分に生育するから、予備苗として畝の端に置く。そして、手で畝の峰をかき分け、ひょっとして冷え込みがあってもいいように少々深め(5cmほど)に植え付け。
こうして、随分と手抜きでヤーコン栽培をスタートさせることができた。
畑にはまだ1畝「アンデスの雪」が残っている。これは3月中旬に掘り出し、その種芋は細かく切り分け、ヤーコン栽培の普及に使うのが例年のやり方だが、この種芋も「アンデスの乙女」と同様に、大きな塊のものを作り、予定している3畝に直植えしてしまおう。
11月から1月に掘ったヤーコン畝から出た種芋は畑の一角で冬越しさせており、1月に掘った「アンデスの雪」の種芋は福岡県の方に全部差し上げたが、11月と12月に掘った2品種各1畝の種芋でヤーコン普及活動用のポット苗を作ればいい。こうなると、例年1000ポットほど作るが、今年は数百ポットになろうも、これだけあれば十分だろう。体力的にもこの程度が適量だ。
というようなわけで、ヤーコン栽培・普及活動ともに、今年から随分と省力化したところです。だんだん楽に楽に、と、やり方を変えていこうじゃないか。
さて、こんなにも早く、そして、こぶし大という大きな塊での直植え栽培は初めてのこと。晩秋の収穫量がどうなるか、楽しみである。
(3月14日)
今日、最終第5畝を収穫。いったん全部自宅に持ち帰り、種芋を切り分け、切り分けにくい部分は大きな塊のままとし、直植え用とする。
1畝15株(株間60cm)とし、アンデスの雪は3畝だから、大きな塊が45個必要となるも、10個強不足し、切り分けた種芋の中から大きいものを拾い出して、数を整える。
早速、畑に持っていき、少々深め(5cmほど)に植え付け。なお、畝の両サイドにくずっぽい種芋を予備苗として植え付け。
これで、完了。今年はめちゃ早い植え付けだが、3月中は冷え込みがなさそうで、種芋が凍みる心配はない。実に助かる今年の3月の陽気だ。
(5月3日)
なかなか芽吹かなかったが、ここにきて半分弱が芽吹き。
スギナがけっこう生えており、1か月前にある程度除去したが、今日、徹底的に除去。ついでに、雑草が多い箇所をざっと草引き。
(5月9日)
その後の芽吹きもほとんどなく、2、3株掘ってみたところ、ちゃんと芽吹いていた。少々深め(5cmほど)に植え付けたから、芽がまだ地上に達していなかっただけ。
(5月23~24日)
ほとんど全部が芽吹いた。雑草がけっこう生えているので、株周りは手で草引きし、畝の峰部分をテンワで草叩きし、株周りの凹みに土寄せ。畝間、法面もテンワで草叩き。
今回も新たに伸びてきたスギナをテボで掘って引き抜き、除去作業。
一番東の畝は気持ち小さいので、隣の畝を少々削って土移動させた。
未発芽が数か所あり、掘ってみると発芽しかけていたが、これは除去し、わりと大きく育った予備苗(畝端で生育)を移植しておいた。余っている予備苗は除去。
(6月27日)
大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)は少なく、主軸1本に細い軸が若干出たもの、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。
例年のことだが、アンデスの乙女よりアンデスの雪のほうが生育がいい。
株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年はけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。なお、ここのところ雨なしで土が乾いているから、作業はやりやすかった。
まだたいして雑草は伸びていないが、法面と畝間を草刈機で草刈り。紐タイプを使ったから奇麗に刈り取れたが、紐交換は1畝ごとに1回程度と面倒であった。やはりヤーコン畝はチップソウがいい。
(8月23日)
第2回草刈り。長雨の影響で雑草の勢いがすごい。ヤーコンは無肥料がために例年並みで、たいして生育していない。畝間と畝の法面を中心に株間も少し草刈機で草刈り。
(11月28日)
9月以降の生育は思いのほか順調で今年は豊作になるかも。
今日、「アンデスの雪」を1畝掘ったが、まずまずの豊作であった。種芋が大きな塊であったからだろう。
(12月20日)
今日、2畝目の「アンデスの乙女」の一部を掘ることにした。地上部の生育は昨年よりずっと良く、豊作が期待された。ところが、掘ってみると、種芋はどでかく生育していたり、けっこうな大きさのものが2つ3つに分かれていたりし、“育苗専門農家”の方には実に好都合ではあろうが、肝腎の食用芋の生育は非常に悪く、超不作となってしまった。
地上部の生育具合からすると1株3kg程度の食用部芋の収穫が見込まれたが、食用部芋は1株1kgほどしかなかった。
「アンデスの雪」はこぶし大の大きな種芋の塊のほうが収穫量が上がるのに対し、「アンデスの乙女」は逆で、10g程度に切り分けた小さな種芋で栽培しなければならないことが判明した次第。
<2020年産>
(4月29日)
収穫時に順次今年用の畝づくりをしてきており、5月半ばに定植予定。
今日は、雑草が生えだしたので、その草叩き。
そして、スギナがけっこう生えており、鍬を使って、ていねいに除去。
(5月4日)
苗が小さく少々早いが、来週の店の定休日(日・月曜日)は雨模様だから、今日、定植することとした。
5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を植え付け。
株間は約70cm、1畝約10mで、昨年までは13株としたが、今年も無肥料栽培で育ちが悪かろうから、1株増やして14株の植え付け。
なお、まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがあるし、初期成育が悪いものがでたりするから、予備苗を最南端に1株ずつ植え付け。
畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまったので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて、峰が若干くぼんだ状態にして植え付け。
ところで、ここ2週間も雨らしい雨がなく、少々土が乾き気味であり、また、この先当分晴天が続きそうなので、ジョウロでたっぷり水やり。植え付け位置が若干くぼんでいるから、水が流れ出ることはなく、うまくいった。
なお、定植にあたり、所々にまだまだスギナがけっこう生えていたので、テボで掘りながらスギナを抜く。
(5月5日撮影)
(5月13日)
3日前にアンデスの雪が2株ネキリムシにやられているのを発見し、予備苗はそのままにして進呈用の苗で植え直しておいたが、2日前にはアンデスの乙女が2株やられ、今日、同様に植え直し。(17日にアンデスの乙女1株も同様に)
なお、ネキリムシにやられた種芋は処分したが、小さな芽が他から出ており、そのままにしておいても、成育遅れになろうが、ちゃんと育つのではないかと思われた。
(6月1日)
この時期には今までやったことはなかったが、ついでがあったので草刈り機(紐タイプ)で、畝全体をざっと草刈り。
(6月2日撮影)
(6月8日)
今年は峰が若干くぼんだ状態にして植え付けしたのだが、1か月経っても、それが目立つ。よって、株周りの雑草を大雑把にテンワで叩いた後、手で株周りに土寄せ。これも、今までにやったことがない作業。なお、ずっと好天で、表層の土は乾きに乾いており、作業は容易であった。
(7月5日)
雑草の伸びがすごく、少々ヤーコンが窮屈そうな感じになったので、今日、草刈りすることに。丈夫そうな雑草が多いので、紐タイプではなく、チップソウを取り付けた草刈機を使用。畝間と法面をざっと刈るだけとし、株周りは雑草が生えたまま。なお、1株(写真2列目の空白部分)間違って切り倒してしまった。
草刈り後の写真だけ添付。(今回の撮影位置は前回までと真逆の方角から)
(8月13日)
今年の梅雨明けは8月1日と遅かったが、その後の雑草の勢いよりヤーコンの伸びのほうが大きく、ヤーコンが雑草に負ける様子はない。
でも、雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになっているので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。併せて南側もざっと草刈り。
(9月27日)
再び雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになってきたので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。これで、収穫まで何もしなくていい。
ヤーコンが思いのほか生育が悪い。これは無肥料栽培の影響だろう。
<2019年産>
(4月27日)
アンデスの雪のポット苗の一部が随分と大きくなり、育苗管理が大変になりますので、今日、畑に定植することにしました。
5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を予定しており、今日は奇数畝3畝に植え付けました。
株間は約70cm、1畝約10mで、13株の植え付けです。
畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまいましたので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて植え付けしました。よって、植え付け位置は若干くぼんだ形になりました。こうすると、多少は干ばつ被害を防げるでしょうし、芋が生育したとき、芋が地表に露出するのもどれだけか防げるでしょう。気休めにしかならないと思いますが。
そして、予備苗として、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおきました。まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがありますし、初期成育が悪いものがでたりするからです。
なお、定植前に、畝の所々にスギナがけっこう生えているので、鍬で軽く起こして丁寧にスギナを抜き、また、畝全体に雑草は生えだしているので、テンワ(手鍬)で草叩きしておきました。
(4月29日)
アンデスの乙女は苗がまだ小さいですが、十分に定植に耐えるから、今日植え付け。要領は、2日前のアンデスの雪に同じ。
(5月2日撮影)
(6月6日)
だいぶ大きくなりました。雑草と競争していますが、まだヤーコンのほうが勝っており、当分、このままいきます。ヤーコンが負けそうになったら、(例年6月下旬)草刈り機でざっと草刈りします。
なお、今年はネキリムシの被害で株元が食いちぎられることはなく、また、初期成育が悪いものもなく、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおいた予備苗は全部引き抜きました。
ところで、引き抜いたヤーコン、これは食べられます。うまいものではないですが、糖尿病の方は食されるといいでしょう。
<参考記事> ヤーコン葉を食す!
(6月23日)
例年どおり、今年も一部のヤーコンが雑草で埋もれそうになっており、このままではヤーコンが負けそうですから、草刈りすることに。
草刈機はチップソー。株を切らないよう注意しながら株間も刈り込み。
ヤーコンが雑草に負けなきゃいいですから、大雑把な刈りようです。
<刈る前の姿>
<刈った後の姿>
手前から4畝目と5畝目の間がこんもりしていますが、4畝目の法面に枝豆を栽培しているからです。ヤーコンの背が高くなる前(お盆前)に枝豆は収穫できますので、どちらの作物も問題ないです。
(7月29日)
約1か月前に、ヤーコンが雑草で埋もれそうになりザッと草刈りしたのですが、再びヤーコンが雑草に負けそうになりました。例年なら、ここらでもう1回草刈りするところですが、今年も昨年のような猛暑が予想されますので、草刈りは中止しました。
(写真は7月30日早朝撮影)
詳細は「2019年は昨年同様にすさまじい猛暑になりそうな濃尾平野」で記事にしました。
(8月18日)
15日に台風が襲来し、競争していた雑草が傾き、ヤーコンが優勢となった。これで、草刈りは不要となろう。
ただし、北隣の畑の方に迷惑になるから、北辺を草刈機で草刈り。ついでに南辺・西辺の通路も草刈り。東辺は晩生枝豆栽培で、雑草に十分勝っているから草刈りせず。
(9月4日)
今年は昨年ほどのことはなかったですが、けっこうな猛暑となりました。
近所の岐阜気象台の観測記録は次のとおり。
旬ごとの最高 旬の中での 猛暑日の
気温の平均 最高気温 日数(うち37度超)
2019年
7月 上旬 29.3 30.8 0 収穫量
中旬 28.4 31.8 0 139kg(7畝換算)
下旬 33.2 37.3 4(1) 平年作の51%
8月 上旬 37.1 38.5 10(5)(不作の原因は無肥料栽培)
中旬 35.2 37.9 6(1)
下旬 30.8 33.9 0
9月上旬 33.7 37.4 3(1)
(計23日)(計8日)
猛暑の度合いは、過去10年間で3、4番目。これくらいなら、さほどダメージはないでしょう。なお、8月20から早々に秋雨前線が停滞し、まだ1週間はこのままですから、土が湿りすぎるほどになっており、根腐れしやしないか、少々心配です。
(9月15日)
秋雨前線も9月6日には遠ざかり、根腐れのほうはさほど心配なさそうです。
雑草は7月下旬以来、大繁茂し、ヤーコンと競い合っています。このまま放置しておいてもいいのですが、隣の畑の方はいつもピカピカで雑草1つなし。少々気になって、ざっとですが、草刈機で草刈りしておきました。
なお、草刈り中に、数株のヤーコンの軸を1、2本切ってしまいました。その株の芋の収穫量は少々落ちることでしょう。
(草を刈る前:9月15日撮影)
(草を刈った後:9月16日撮影)
なお、ヤーコンは今年の猛暑には耐えたのですが、無肥料栽培2年目の今年です。施肥栽培していたときに比べ、成育が悪いですから、少々不作になりそうな感がします。
(12月1日)
例年11月下旬に第1畝を掘るのですが、今年は12月1日に実施。
詳細は次の記事に。→ 2019年産ヤーコン芋の第1回(1畝)収獲
今後は、当面この規模でいくことになろう。なお、栽培品種は、近年は「アンデスの雪」と「アンデスの乙女」の登録2品種と在来種を少々。
ところで、2018年からは無肥料栽培(その詳細→「チャレンジ自然農法」、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培)でいくこととした。その結果はどうかというと、2018年はまれにみる猛暑がたたってヤーコンの生育不良や一部が枯れ、そのダメージが大きかったようで、無肥料による収穫減は分からずじまい。2019年、20年はどうかというと、さほどの猛暑ではなく、例年なら十分に生育し、高収穫になっていいところ、かなりの不作。やはり無肥料がたたったのだろう。
そこで、2022年は、定植時に定植穴に牛糞堆肥を1株当たり1.3リットル入れ込む(施肥はこれだけ)こととした。
ヤーコンの苗づくりは、うちで必要とする数の10倍以上を毎年取り組んでいる。ヤーコンに惚れ込んだ小生ゆえ、苗をヤーコンの普及活動に使うためで、育苗規模は本格的な大がかりなもの。これについては下記ページで記録。
2019年産ヤーコンの苗作り
栽培畝づくりは、近年は収穫時にほとんど完成させている。これについては、ヤーコン畑の畝作りのページで記録。
ところで、2021年産は、うちの畑で栽培する分については、今年初めて苗づくりせずに種芋の直植え栽培にすることにした。大いなる手抜きというか、毎年、九州で中規模栽培しておられる方の栽培法を真似することにした次第。しかし、「アンデスの雪」も「アンデスの乙女」もともに、こぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えしたところ、「アンデスの雪」は問題なかったものの、「アンデスの乙女」は種芋ばかりが巨大に生育し、食用部芋が貧弱になったので、2022年産は、「アンデスの雪」は昨年同様にこぶし大の固まり(あるいはそれ以上の大きさ)を直植えするも、「アンデスの乙女」は小さく切り分けた種芋を育苗してから定植することとした。しかし、2022年産の「アンデスの雪」は種芋が大きくなりすぎ、食用部芋が貧弱になったので、2023年産からは、従前どおり全部ポット苗を植え付けることにした。
<2024年産>
今年は、従前の畝づくり(昨年の畝間に野菜やヤーコンの残骸を入れ、土移動して畝間を峰にする)に戻し、その際、苦土石灰と各種有機肥料を十分に入れ込んだつもりである。詳細はヤーコン畑の畝作りのページに記しておいた。
4.29ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
約10mの5畝のうち、一番西の畝は北のほうが貸畑とごっつんこするから約7m。
昨年より株間を気持ち狭くし、各畝15株(一番西は10株)を定植。なお、畝が少々高畝になりすぎているので、峰の土を両サイドに跳ね除けながら定植したところ、埋め込んであった枯草が少々出てきた。今年は来年のために秋口に畝間を少々掘り上げねばいかんだろう。
5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。保存性が良いことから「アンデスの雪」を主とした。
<2023年産>
無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は昨年同様、微肥料(植え付け時に1株あたり2リットル弱の牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
5.1ポット苗がもう定植できる大きさになったので、本日定植。
畝の峰を中心に苦土石灰を振り、畝の峰あたりの土を鍬で両側に退け、牛糞堆肥を1畝(約10m)に20リットルばら撒く。小型ビッチュウではつり込み。
畝の南端を少し残して(ほとんど日が当たらないから、ここにショウガを植える)1畝に14株を植え付け。
5畝のうち4畝を「アンデスの雪」とし、一番東の畝だけ「アンデスの乙女」とした。
5.8ネキリムシ被害2株植え直し、予備苗を北端に植え付け
5.28順調に生育中だが、その後に生じたネキリムシ被害1株を植え直し
6.7雑草がかなり繁茂し、ここ3日間早朝仕事で5畝を順次、株周りの草叩き
生育の悪い株2株、予備苗で植え直し
6.20株周りの草叩きを6月初めに行ったが、土が湿っていて雑草が根付いたものがあり、今日、これをほぐしながら株元に土寄せし、雑草は畝の峰に草抑えで置く。
6.25雑草が繁茂しだしたので、法面と畝間を草刈機でざっと草刈り。
8.21雑草に負けそうになったヤーコン。草刈機でざっと草刈り。
暑さに弱いヤーコンゆえ、今年の猛暑で3株ほどが枯れたり枯れそう。
(草刈前)
(草刈後)
<2022年産>
無肥料連作では、収穫量が半減(あるいはそれ以下)するから、今年は微肥料(植え付け時に1株あたり約2リットルの牛糞堆肥を入れ込む)こととする。
(3月25日)
4日前に種芋を切り分け、「アンデスの雪」の種芋は、切り分けにくいものはこぶし大の固まりのままにしてある。その数は約50個。
こぶし大の固まりで問題のなかった「アンデスの雪」を今日、直植え。
1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、こぶし大の固まりを置き、土を被せる。深さは約5cmと、少々深めに。数日先にけっこう冷え込みそうなので、そうした。
畝の凸凹や法面に動いた土は、手やテボを使って、きれいなかまぼこ型の畝に整形。
これで、5畝中、3畝に「アンデスの雪」の直植えが終了。なお、余った6個は予備苗とし、畝尻に埋め込んでおいた。生育不良株の箇所に植え直す予定。
残り2畝「アンデスの乙女」はポット苗の育苗が終わった5月中旬に定植する予定。
(5月2日)
こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」、なかなか芽吹きが見られなかったが、やっと所々で芽吹き始めた。
(5月8日)
まだまだ芽吹きは少ない。昨年と同様だ。雑草が繁茂し出したので「アンデスの雪」の芽を切らないよう注意しながら、5畝全体の草叩き。
(5月9日)
「アンデスの乙女」のポット苗で随分と大きくなったものがあり、本日定植。
「アンデスの雪」と同様に、1畝(約10m)に15個を概ね均等に(株間60cm強)並べる。テボで大きく穴を空け、1株に牛糞堆肥を約2リットル入れ、よく混ぜ込み、苗を植え行け。2畝を植え付け、これにてヤーコン計5畝の定植が終了。
(6月8日)
アンデスの雪で1株、アンデスの乙女で2株が不発芽ないし生育不良につき、予備苗を移植したが、アンデスの乙女は予備苗を残さなかったので、アンデスの雪とした。
(6月20日)
アンデスの雪は、大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)はなく、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。一方、アンデスの乙女は主軸1本のポット苗を用いたから、主軸に脇芽が幾つか出た株が大半だ。今のところアンデスの雪のほうが若干生育がいい。
株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年は昨年と同様にけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。
なお、畝の法面に置いておいた枯草やヤーコンの残骸は、株周りに草抑えにするため、敷き詰め、その上に引いた雑草を乗せることにした。
ところで、一番西の畝の南半分には、法尻にネギを植え、ネギとヤーコンの間にカボチャ(4株)を植え、所々に山芋のむかごが発芽して大きく伸びて5本ほど支柱を立てておいた。このどれもがうまく生育するだろうか。
(7月18日)
雑草の勢いが凄まじく、ヤーコンが負けそうになった。草刈機でざっと草刈りし、株周りや畝の峰は鎌で草刈りし、刈った草を敷き雑草抑えと梅雨明け後の日射防止。
なお、法尻に植えたネギとの境辺りは雑草は少なく、鎌でざっと刈り取り。
カボチャのツルが縦横無尽に伸びていっており、これは西第1畝と第2畝の畝間を這わせることとし、その辺りは鎌でざっと草刈り。
(9月25日)
1株に牛糞堆肥を約2リットル入れたのだから、もう少し生育が良くてもいいのだが、昨年と大して変わらず。草ぼうぼうであるが、ヤーコンが勝っているので、そのままいく。
なお、畝間には各種野菜の残骸を放り込んである。
例年、アンデスの雪のほうが生育がいいのだが、今年はアンデスの乙女のほうが生育がいい。施肥したせいで、こうなったのだろう。
下の写真(今日撮影)で一番手前がアンデスの乙女、その向こうがアンデスの雪、交互に植え付け、残部で5畝。畝の長さは約10m。
(11月27日)
西第1畝(こぶし大の固まりを植え付けた「アンデスの雪」)を今日掘ったが、チョウ不作。クズ芋も含めて12.3kgしかなかった。
施肥効果もなく、こぶし大の固まりを植え付けたのも良くなかったようだ。
<2021年産>
今年も無肥料連作栽培で行く。
(3月1日)
昨日、5畝中第4畝(冬越しのためビニールシートを被せてある)を収穫。この畝は「アンデスの乙女」で、種芋となる塊茎の半分は、福岡県でヤーコン栽培を「布教(普及活動)」しておられる方に送付した。その方の栽培法は、塊茎はあまりにも余るから、こぶし大の大きさで直植えされておられ、気候が温暖だから3月上中旬に植え付けとのこと。
今年は当地(岐阜:濃尾平野)も暖かい3月となりそうな陽気であり、3月早々に直植えしても冷え込みで種芋が凍みる恐れはほとんどない。今季の畝は5畝中4畝は、収穫時に既に立ててあるから、直ぐにでも植えられるので、早速それに取り掛かった。
送付した「アンデスの乙女」の残りの塊茎が半分ほどあったから、それを大きな塊に切り分け(大半は手で割れる)、30個強の種芋を作った。1つの大きさは過半が百数十gから数十gもある。ポット苗づくりをするときは、ポットに入るよう最大20g(ヤーコン大規模栽培農家の標準)で、5gほどのものも作るが、福岡県の方の直植え法に倣った次第。
それを早速畑に持っていき、今季「アンデスの乙女」を作付け予定としている2畝に、株間60cmほどを取って並べていき、1畝各15株となった。余りが3個、これは10gほどの切れ端だが、この大きさでも十分に生育するから、予備苗として畝の端に置く。そして、手で畝の峰をかき分け、ひょっとして冷え込みがあってもいいように少々深め(5cmほど)に植え付け。
こうして、随分と手抜きでヤーコン栽培をスタートさせることができた。
畑にはまだ1畝「アンデスの雪」が残っている。これは3月中旬に掘り出し、その種芋は細かく切り分け、ヤーコン栽培の普及に使うのが例年のやり方だが、この種芋も「アンデスの乙女」と同様に、大きな塊のものを作り、予定している3畝に直植えしてしまおう。
11月から1月に掘ったヤーコン畝から出た種芋は畑の一角で冬越しさせており、1月に掘った「アンデスの雪」の種芋は福岡県の方に全部差し上げたが、11月と12月に掘った2品種各1畝の種芋でヤーコン普及活動用のポット苗を作ればいい。こうなると、例年1000ポットほど作るが、今年は数百ポットになろうも、これだけあれば十分だろう。体力的にもこの程度が適量だ。
というようなわけで、ヤーコン栽培・普及活動ともに、今年から随分と省力化したところです。だんだん楽に楽に、と、やり方を変えていこうじゃないか。
さて、こんなにも早く、そして、こぶし大という大きな塊での直植え栽培は初めてのこと。晩秋の収穫量がどうなるか、楽しみである。
(3月14日)
今日、最終第5畝を収穫。いったん全部自宅に持ち帰り、種芋を切り分け、切り分けにくい部分は大きな塊のままとし、直植え用とする。
1畝15株(株間60cm)とし、アンデスの雪は3畝だから、大きな塊が45個必要となるも、10個強不足し、切り分けた種芋の中から大きいものを拾い出して、数を整える。
早速、畑に持っていき、少々深め(5cmほど)に植え付け。なお、畝の両サイドにくずっぽい種芋を予備苗として植え付け。
これで、完了。今年はめちゃ早い植え付けだが、3月中は冷え込みがなさそうで、種芋が凍みる心配はない。実に助かる今年の3月の陽気だ。
(5月3日)
なかなか芽吹かなかったが、ここにきて半分弱が芽吹き。
スギナがけっこう生えており、1か月前にある程度除去したが、今日、徹底的に除去。ついでに、雑草が多い箇所をざっと草引き。
(5月9日)
その後の芽吹きもほとんどなく、2、3株掘ってみたところ、ちゃんと芽吹いていた。少々深め(5cmほど)に植え付けたから、芽がまだ地上に達していなかっただけ。
(5月23~24日)
ほとんど全部が芽吹いた。雑草がけっこう生えているので、株周りは手で草引きし、畝の峰部分をテンワで草叩きし、株周りの凹みに土寄せ。畝間、法面もテンワで草叩き。
今回も新たに伸びてきたスギナをテボで掘って引き抜き、除去作業。
一番東の畝は気持ち小さいので、隣の畝を少々削って土移動させた。
未発芽が数か所あり、掘ってみると発芽しかけていたが、これは除去し、わりと大きく育った予備苗(畝端で生育)を移植しておいた。余っている予備苗は除去。
(6月27日)
大半が大きな種芋を植え込んだから、主軸1本だけの生育のもの(小さな種芋でポット苗づくりしたものは、こうなる)は少なく、主軸1本に細い軸が若干出たもの、主軸なしで幾本か競合して伸びたものがけっこう多い。
例年のことだが、アンデスの乙女よりアンデスの雪のほうが生育がいい。
株周りにけっこう雑草が目立つようになった。株周りは手で草引きし、その周りや畝の峰は小型テボで草削りし、土を株元に寄せる。今年はけっこう暇があるから、今までやったことがない作業を行った次第。なお、ここのところ雨なしで土が乾いているから、作業はやりやすかった。
まだたいして雑草は伸びていないが、法面と畝間を草刈機で草刈り。紐タイプを使ったから奇麗に刈り取れたが、紐交換は1畝ごとに1回程度と面倒であった。やはりヤーコン畝はチップソウがいい。
(8月23日)
第2回草刈り。長雨の影響で雑草の勢いがすごい。ヤーコンは無肥料がために例年並みで、たいして生育していない。畝間と畝の法面を中心に株間も少し草刈機で草刈り。
(11月28日)
9月以降の生育は思いのほか順調で今年は豊作になるかも。
今日、「アンデスの雪」を1畝掘ったが、まずまずの豊作であった。種芋が大きな塊であったからだろう。
(12月20日)
今日、2畝目の「アンデスの乙女」の一部を掘ることにした。地上部の生育は昨年よりずっと良く、豊作が期待された。ところが、掘ってみると、種芋はどでかく生育していたり、けっこうな大きさのものが2つ3つに分かれていたりし、“育苗専門農家”の方には実に好都合ではあろうが、肝腎の食用芋の生育は非常に悪く、超不作となってしまった。
地上部の生育具合からすると1株3kg程度の食用部芋の収穫が見込まれたが、食用部芋は1株1kgほどしかなかった。
「アンデスの雪」はこぶし大の大きな種芋の塊のほうが収穫量が上がるのに対し、「アンデスの乙女」は逆で、10g程度に切り分けた小さな種芋で栽培しなければならないことが判明した次第。
<2020年産>
(4月29日)
収穫時に順次今年用の畝づくりをしてきており、5月半ばに定植予定。
今日は、雑草が生えだしたので、その草叩き。
そして、スギナがけっこう生えており、鍬を使って、ていねいに除去。
(5月4日)
苗が小さく少々早いが、来週の店の定休日(日・月曜日)は雨模様だから、今日、定植することとした。
5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を植え付け。
株間は約70cm、1畝約10mで、昨年までは13株としたが、今年も無肥料栽培で育ちが悪かろうから、1株増やして14株の植え付け。
なお、まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがあるし、初期成育が悪いものがでたりするから、予備苗を最南端に1株ずつ植え付け。
畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまったので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて、峰が若干くぼんだ状態にして植え付け。
ところで、ここ2週間も雨らしい雨がなく、少々土が乾き気味であり、また、この先当分晴天が続きそうなので、ジョウロでたっぷり水やり。植え付け位置が若干くぼんでいるから、水が流れ出ることはなく、うまくいった。
なお、定植にあたり、所々にまだまだスギナがけっこう生えていたので、テボで掘りながらスギナを抜く。
(5月5日撮影)
(5月13日)
3日前にアンデスの雪が2株ネキリムシにやられているのを発見し、予備苗はそのままにして進呈用の苗で植え直しておいたが、2日前にはアンデスの乙女が2株やられ、今日、同様に植え直し。(17日にアンデスの乙女1株も同様に)
なお、ネキリムシにやられた種芋は処分したが、小さな芽が他から出ており、そのままにしておいても、成育遅れになろうが、ちゃんと育つのではないかと思われた。
(6月1日)
この時期には今までやったことはなかったが、ついでがあったので草刈り機(紐タイプ)で、畝全体をざっと草刈り。
(6月2日撮影)
(6月8日)
今年は峰が若干くぼんだ状態にして植え付けしたのだが、1か月経っても、それが目立つ。よって、株周りの雑草を大雑把にテンワで叩いた後、手で株周りに土寄せ。これも、今までにやったことがない作業。なお、ずっと好天で、表層の土は乾きに乾いており、作業は容易であった。
(7月5日)
雑草の伸びがすごく、少々ヤーコンが窮屈そうな感じになったので、今日、草刈りすることに。丈夫そうな雑草が多いので、紐タイプではなく、チップソウを取り付けた草刈機を使用。畝間と法面をざっと刈るだけとし、株周りは雑草が生えたまま。なお、1株(写真2列目の空白部分)間違って切り倒してしまった。
草刈り後の写真だけ添付。(今回の撮影位置は前回までと真逆の方角から)
(8月13日)
今年の梅雨明けは8月1日と遅かったが、その後の雑草の勢いよりヤーコンの伸びのほうが大きく、ヤーコンが雑草に負ける様子はない。
でも、雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになっているので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。併せて南側もざっと草刈り。
(9月27日)
再び雑草が北側隣地の畑の方の通行の邪魔になるほどになってきたので、ヤーコンの畝及び畝間を数十cmほど草刈機で草刈り。これで、収穫まで何もしなくていい。
ヤーコンが思いのほか生育が悪い。これは無肥料栽培の影響だろう。
<2019年産>
(4月27日)
アンデスの雪のポット苗の一部が随分と大きくなり、育苗管理が大変になりますので、今日、畑に定植することにしました。
5畝中、奇数畝にアンデスの雪、偶数畝にアンデスの乙女を予定しており、今日は奇数畝3畝に植え付けました。
株間は約70cm、1畝約10mで、13株の植え付けです。
畝づくりのとき、かなりの高畝になってしまいましたので、植え付けに当たり、峰の土を軽く退けて植え付けしました。よって、植え付け位置は若干くぼんだ形になりました。こうすると、多少は干ばつ被害を防げるでしょうし、芋が生育したとき、芋が地表に露出するのもどれだけか防げるでしょう。気休めにしかならないと思いますが。
そして、予備苗として、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおきました。まれにネキリムシの被害で株元が食いちぎられることがありますし、初期成育が悪いものがでたりするからです。
なお、定植前に、畝の所々にスギナがけっこう生えているので、鍬で軽く起こして丁寧にスギナを抜き、また、畝全体に雑草は生えだしているので、テンワ(手鍬)で草叩きしておきました。
(4月29日)
アンデスの乙女は苗がまだ小さいですが、十分に定植に耐えるから、今日植え付け。要領は、2日前のアンデスの雪に同じ。
(5月2日撮影)
(6月6日)
だいぶ大きくなりました。雑草と競争していますが、まだヤーコンのほうが勝っており、当分、このままいきます。ヤーコンが負けそうになったら、(例年6月下旬)草刈り機でざっと草刈りします。
なお、今年はネキリムシの被害で株元が食いちぎられることはなく、また、初期成育が悪いものもなく、畝の両サイドに1本ずつ植えこんでおいた予備苗は全部引き抜きました。
ところで、引き抜いたヤーコン、これは食べられます。うまいものではないですが、糖尿病の方は食されるといいでしょう。
<参考記事> ヤーコン葉を食す!
(6月23日)
例年どおり、今年も一部のヤーコンが雑草で埋もれそうになっており、このままではヤーコンが負けそうですから、草刈りすることに。
草刈機はチップソー。株を切らないよう注意しながら株間も刈り込み。
ヤーコンが雑草に負けなきゃいいですから、大雑把な刈りようです。
<刈る前の姿>
<刈った後の姿>
手前から4畝目と5畝目の間がこんもりしていますが、4畝目の法面に枝豆を栽培しているからです。ヤーコンの背が高くなる前(お盆前)に枝豆は収穫できますので、どちらの作物も問題ないです。
(7月29日)
約1か月前に、ヤーコンが雑草で埋もれそうになりザッと草刈りしたのですが、再びヤーコンが雑草に負けそうになりました。例年なら、ここらでもう1回草刈りするところですが、今年も昨年のような猛暑が予想されますので、草刈りは中止しました。
(写真は7月30日早朝撮影)
詳細は「2019年は昨年同様にすさまじい猛暑になりそうな濃尾平野」で記事にしました。
(8月18日)
15日に台風が襲来し、競争していた雑草が傾き、ヤーコンが優勢となった。これで、草刈りは不要となろう。
ただし、北隣の畑の方に迷惑になるから、北辺を草刈機で草刈り。ついでに南辺・西辺の通路も草刈り。東辺は晩生枝豆栽培で、雑草に十分勝っているから草刈りせず。
(9月4日)
今年は昨年ほどのことはなかったですが、けっこうな猛暑となりました。
近所の岐阜気象台の観測記録は次のとおり。
旬ごとの最高 旬の中での 猛暑日の
気温の平均 最高気温 日数(うち37度超)
2019年
7月 上旬 29.3 30.8 0 収穫量
中旬 28.4 31.8 0 139kg(7畝換算)
下旬 33.2 37.3 4(1) 平年作の51%
8月 上旬 37.1 38.5 10(5)(不作の原因は無肥料栽培)
中旬 35.2 37.9 6(1)
下旬 30.8 33.9 0
9月上旬 33.7 37.4 3(1)
(計23日)(計8日)
猛暑の度合いは、過去10年間で3、4番目。これくらいなら、さほどダメージはないでしょう。なお、8月20から早々に秋雨前線が停滞し、まだ1週間はこのままですから、土が湿りすぎるほどになっており、根腐れしやしないか、少々心配です。
(9月15日)
秋雨前線も9月6日には遠ざかり、根腐れのほうはさほど心配なさそうです。
雑草は7月下旬以来、大繁茂し、ヤーコンと競い合っています。このまま放置しておいてもいいのですが、隣の畑の方はいつもピカピカで雑草1つなし。少々気になって、ざっとですが、草刈機で草刈りしておきました。
なお、草刈り中に、数株のヤーコンの軸を1、2本切ってしまいました。その株の芋の収穫量は少々落ちることでしょう。
(草を刈る前:9月15日撮影)
(草を刈った後:9月16日撮影)
なお、ヤーコンは今年の猛暑には耐えたのですが、無肥料栽培2年目の今年です。施肥栽培していたときに比べ、成育が悪いですから、少々不作になりそうな感がします。
(12月1日)
例年11月下旬に第1畝を掘るのですが、今年は12月1日に実施。
詳細は次の記事に。→ 2019年産ヤーコン芋の第1回(1畝)収獲
2024年産ヤーコンの苗作り [ヤーコンの苗作り]
毎年の繰り返しになるが、1000個規模(近年だんだん減らし、数百個ほど)でヤーコンの苗作りをするので、作業工程も3回になり、第2回目の作業以外は、ほぼ一日仕事(規模縮小で半日仕事)になる。
第1回は3月中下旬に、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(上部の根塊)を掘り出し、これを切り分け、種芋とする。なお、切り口には腐敗防止と肥料効果を期待して草木灰を付ける(近年、草木灰が作れなくなったので省略)。
第2回目の作業は、2、3日陰干ししておいた種芋の苗床への埋め込み。
第3回目の作業は、4月中旬に発芽したヤーコンをポット苗にする。
なお、例年のことですが、次のとおり<苗の無償進呈>を予定しています。
<2024年>
期間:4月23日(火)~5月3日(金)<土・日・月曜日は除きます(当店定休日)>
当方の所在地は、当店のホームページをご覧になってください。
https://ph-miyake.jimdofree.com/店舗紹介/
お渡しできる数量は、お一人10ポット程度までとさせていただきますが、あらかじめメールかお電話していただければ、数量増の相談に応じます。
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
( 電話は、火曜~金曜日、9時半~18時に掛けていただけると有り難いです。)
(下の写真は2023年ゴールデンウイークのもの)
<2024年産ヤーコンの苗作り>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
3.16今日、4~5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。種芋の塊は納屋へ収納。
3.20本日、種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなったので、これは省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込め、あまり大きいと種芋ばかり生育する傾向があるから、10g程度にしている。
切り分け作業は3時間弱を要した。できた種芋はムシロに広げ、母屋へ収納し、日陰干し。(例年、納屋へ収納しているが、明日と明後日は強烈な冷え込みが予想されるので、凍み防止のため母屋とした。)
全部の種芋を切り分けたが、できた種芋の数は数えなかったものの、昨年より少なく、アンデスの雪は400個、アンデスの乙女は200個程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
3.22明日からずっと雨につき、母屋に収納して日陰干ししておいた種芋の切口がまだ十分には乾いていないが、育苗床に埋め込むことにした。
ネギの収穫跡を部分的にきれいに均し、むしろの幅と同じ幅で台形にする。
去年とは違うやり方(より簡単)とし、種芋をびっしり並べ、テボで周りの土をほぐし取り、ざっと土を2cmほど被せる。むしろ1枚弱で収まった。
明日から連日雨模様につき、種芋の腐り防止のため、苗床にむしろを乗せ、その上のビニールシートを被せ、周りを石で押さえておいた。
雨が上がり次第、むしろもビニールシートも外す予定。かなり暑くなるようだから。
3.27今日やっと晴れてくれ、最高気温18℃となろうからビニールシート&ムシロ外し
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
4.15ここのところ暖かく、育苗床での芽吹きが、アンデスの乙女はごくわずかだが、アンデスの雪は2割程度となった。
(下の写真はアンデスの雪で2019年4月15日撮影。今年も同様の状態。)
今日ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」に草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので少しこれを足して使用。
両品種とも今年も少々大き目の種芋(20g弱程度)としたので、ポットはすべて中サイスを使用。アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとした。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ているものがけっこうある。なお、今年はポット苗づくりを500個程度にするから、良さそうなものを選び、2割ほどは処分。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。
出来たポット苗の数は次のとおり。苗トレイ1ケースで24ポット
アンデスの雪 14ケース(336ポット)うち自家用2ケース半
アンデスの乙女 6ケース(144ポット)うち自家用半ケース強
合 計 20ケース(480ポット)うち自家用約3ケース
ポット苗を入れた苗トレイを畑の空きスペースに並べ、水やり。
これから晴天の日は水やりが必要となる。
(下の写真は2023年4月29日撮影。今年も2週間すれば、この状態になろう。)
4.28発芽不良苗10ポットほどを処分。
生育が良い苗をより出し、自家栽培用と進呈予約用とする。
<2023年産ヤーコンの苗作り>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(3月19日)
今日、4~5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。種芋の塊は納屋へ収納。
(3月20日)
一昨日掘り出した種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなり、昨年と同様に省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めるが、育苗数を減らしたから、10g以上にしている。
切り分け作業は4時間弱を要した。できた種芋はムシロに広げ、納屋へ収納し、後日苗床へ植え付けることに。
できた種芋の数は数えなかったものの、昨年の倍(アンデスの雪、アンデスの乙女ともに400個程度)ではなかろうか。
明日から(すでに今日のお昼から)ずっと雨模様につき、種芋の芽出し育苗床を粗整地し、ビニールシートで広く覆っておいた(土があまり湿り気を帯びないように)。
育苗床への植え付けは2~3日後、雨間を利用して行う予定。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月22日)
明日からずっと雨につき、日陰干ししておいた種芋の切口がまだ十分には乾いていないが、急きょ育苗床に埋め込むことにした。
ネギの収穫跡を部分的にきれいに均し、むしろの幅と同じ幅で台形にする。
テボで溝を掘り、種芋をびっしり並べ、テボで土寄せし、土を2cmほど被せる。これを連続的に行っていき、むしろ2枚弱で収まった。
例年、保温のためにむしろを乗せ、その上のビニールシートを被せるのだが、今年の3月下旬は暑いぐらいで、その必要はないが、明日から連日雨模様につき、種芋の腐り防止のため、同様の措置をとる。
(3月24日)
暑いほどの陽気となり、暑さに弱いヤーコンにつき、むしろもビニールシートも外す。
(4月2日)
ヤーコン苗場が乾いてきたので水やり。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月16日~17日)
ここのところ暖かく、育苗床での芽吹きが、アンデスの乙女はごくわずかだが、アンデスの雪は2~3割程度となった。そこで、今日明日でポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」に草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので少しこれを足して使用。
両品種とも今年は少々大き目の種芋(20g弱程度)としたので、ポットはすべて中サイスを使用。アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとした。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ているものがけっこうある。なお、今年はポット苗づくりを500個程度にするから、良さそうなものを選び、半分ほどは処分。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。
出来たポット苗の数は次のとおり。苗トレイ1ケースで28ポット
アンデスの雪 12ケース(336ポット)うち自家用2ケース
アンデスの乙女 7ケース(196ポット)うち自家用半ケース
合 計 19ケース(532ポット)うち自家用3.5ケース
ポット苗を入れた苗トレイを畑の空きスペースに並べ、水やり。
これから晴天が続くから、毎日水やりが必要となる。
(5月8日)
発芽不良やごちゃごちゃと発芽したもの、大半は「アンデスの乙女」だが、それらは処分することにした。「アンデスの雪」は十分に大きくなった。
<2022年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2022年3月20日)
今日、5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。
(3月21日)
昨日掘り出した種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなり、昨年と同様に省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めるが、育苗数を減らしたから、10g以上にしている。
なお、切り分けにくい部分は、アンデスの雪の場合は昨年と同様に今年も大きな塊(こぶし大)のまま畑に直植えすることに。ただし、アンデスの乙女の場合は、そのようにすると種芋ばかりが大きく生長し、食用部芋が少ししか採れななかったので、従前どおりポット苗での作付けとする。
切り分け作業は2時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、しばし天日干した後、納屋へ収納し、後日苗床へ植え付けることに。
できた種芋の数は数えなかったものの、昨年と同様にアンデスの雪、アンデスの乙女ともに200個程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月25日)
明日は雨が本降りとなるし、、切り分けて4日経つから、今日、苗床に埋め込み。
ネギの収穫跡を部分的に均し、約60cm幅で種芋をびっしり並べる。
土を2cmほど被せ、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを被せる。
ビニールシートの両サイドに軽く土を乗せ、風で飛ばないようにする。
苗床の周りにしっかり溝立てし、雨水がきれいにはけるようにした。
冷え込みがなくなれば、ビニールシートを外し、その後、ムシロも外す予定。
(4月5日)
朝の冷え込みがなくなり、昼間も暖かくなったので、ビニールシート&ムシロを外す。
かすかな芽吹きがほんの一部あり。来週にはポット苗づくりに入れよう。
(4月6日)
表土がカラカラに乾いてきており、当面雨なしだから、水やり。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月10日)
育苗床で16日しか経っていないが、ここのところ暖かく、芽吹きが進んでいるであろうから、今日半日強かけてポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」3袋強を使用。なお、草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので、中ポットにはこれを2割程度混ぜ込む。
アンデスの雪は程よい芽吹きであったが、アンデスの乙女は若干芽吹き不足。
育苗床を2重保温したから、種芋の腐りは全くなし。
両品種とも今年は少々大き目の種芋(20g弱程度)が多かったので、ポットは小サイズがあまり使えず、中サイスを多用。なお、アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとし、今年は名札付けを省略する。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使った。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ている。品種によって、かなりの違いあり。また、アンデスの雪は既に根がけっこう出ている。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。小ポットにはたっぷりり入れて少々抑える。中ポットは培養土が入りすぎるから8分目ほどに控えた。
出来たポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 約250ポット
アンデスの乙女 約250ポット 合計 約500ポット
ポット苗を入れたトレイ(各10個)を畑の空きスペースに並べ、水やり。
これからまだ晴天が続くから、毎日水やりが必要となる。
<2021年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2021年3月14日)
今日、5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。掘り出したものは、11月下旬から毎月順次各1畝を収穫し、今年用に畝立てした第1畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。
その種芋を自宅庭に運び、今日、塊茎を切り分け、種芋作りをしました。なお、切り口に草木灰をつけるといいのですが、草木灰が手に入らなくなり、今年からは省略です。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めます。例年10グラム程度にしていましたが、今年は少し大きめに切りました。
なお、切り分けにくい部分は、今年から大きな塊のまま畑に直植えすることとし、苗づくりは全部普及活動用にします。
種芋の出来は無肥料栽培4年目ということもあって、若干小振りの感じがしますが、食用部の塊根は不作でも、塊茎(種芋)は十分大きいです。
切り分け作業は2時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、しばし天日干し。
できた種芋の数は数えなかったのですが、アンデスの雪、アンデスの乙女ともに200個程度ではなかろうか。1個当たりの大きさは例年より若干大きめにしました。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月14日)
時間があったので、切り口が乾いていませんが、今日、苗床に埋め込み。たぶん腐ることはないでしょう。(結果:ごく一部に凍みるものあり。原因は雨水が入り込んだようだ。)
ネギの収穫跡を部分的に均し、60cm幅に種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べる。
土を3cmほど被せ、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せる。ちょうどムシロ1枚分で収まる。
(3月29日)
暑いほどの陽気になったから、ムシロとビニールシートをともに外す。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月18日)
育苗床で1か月以上経ち、今日半日ほどで、ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」3袋弱を使用。
2品種(アンデスの雪、アンデスの乙女)ともに今年は芽吹きが良く、根がけっこう出ているものが多かったです。
アンデスの雪は種芋がけっこう大きく、ポットは小サイズがあまり使えず、中サイスを多用。アンデスの乙女は大半が小サイズで事足りました。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは手でちぎり分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。
なお、今年は育苗床に土を被せすぎたようで、芽が長く伸びたものがけっこうあり、ポットに入れると茎が随分飛び出してしまい、きれいな姿の苗に仕上がるか少々心配です。
できたポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 200ポット強
アンデスの乙女 200ポット強 合計 約450ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
<2020年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2020年3月22日)
畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。
11月下旬から毎月順次収穫し、今年用に畝立てした5畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。
その種芋を自宅庭に運び、今日(3月22日)、根塊を切り分け、切り口に草木灰をつけ(今年は省略)、種芋作りをしました。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。逆に50グラムという大き過ぎる種芋ですと、芽が幾つも出て競合し、やはり収穫量が落ちるような気がします。
「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めます。例年10グラム程度にしていましたが、今年は少し大きめに切りました。
種芋の出来は無肥料栽培3年目ということもあって、アンデスの雪は若干悪かったものの、アンデスの乙女は例年並みの成育でした。また、種芋を2口けっこうな量を進呈したため、苗づくり用の種芋は今年はだいぶ少なくなりました。
作業は4時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、納屋の軒先に。
できた種芋の数は数えなかったのですが、アンデスの雪300程度、アンデスの乙女400程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月23日)
1日しか経っていないが、切り口がけっこう乾いており、今日、苗床に埋め込み。
ネギの収穫跡を部分的に均し、60cm幅に種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べる。通路側にアンデスの雪をまず並べ、区切りの棒を入れて、その先にアンデスの乙女。土を3cmほど被せ、鍬で軽く転圧し、しばらく好天が続くので、ジョウロで軽く水やり。
例年、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せるが、今年は冷え込みはないので覆いは全くせず。
(3月25日)
これから数日間は雨模様であり、湿り過ぎで種芋が腐る恐れがあり、保護措置をとることにした。昨年の保温措置とは逆に、先にビニールシートを掛け、風邪で飛ばないようにその上にムシロを置いておいた。→ムシロは29日に外す。
(4月4日)
昼は暑いほどのなってきた。ビニールシートを外す。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月19~20日)
育苗床で概ね1か月経ち、2日かけて都合8時間ほどで、ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」を4袋ほど使用。これがけっこう高く数千円の出費。
アンデスの雪は芽吹きも良く、根もけっこう出ていますが、アンデスの乙女は小さな芽吹きのものが多く、根はほとんど出ていません。例年、こうしたものです。
ポットは小さいサイズを使い、苗トレイ1ケースに7×5=35個入ります。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは手でちぎり分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。
できたポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 約11ケース(370ポット)
アンデスの乙女 約15ケース(497ポット) 合計867ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
(5月10日)
今までに4人の方に大きそうな苗を差し上げ、今日IT地区の方が100株持っていかれた。残りは、とある製薬会社を通して東海北陸の薬局・薬店に持っていってもらい、希望者に配布してもらう。そこで、だいぶ大きくなってきているポット苗をチェックし、複数出ている芽の芽欠きを行なった。例年そうだが、アンデスの雪は芽欠きするものは少ないが、目がいっぱい出やすいアンデスの乙女は随分と複数の芽が出ており、芽欠き作業にけっこう時間がかかった。
<2019年>
(2019年3月24日)
今日は第1回目の作業。
畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。
11月下旬から2月下旬に順次収穫し、今年用に畝立てした5畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。なお、3月中旬に最終収穫した1畝の種芋はダンボール箱に入れ、納屋に。
その種芋を自宅庭に運び、今日(3月24日)、根塊を切り分け、切り口に草木灰をつけ、種芋作りをしました。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。逆に50グラムという大き過ぎる種芋ですと、芽が幾つも出て競合し、やはり収穫量が落ちるような気がします。
「アンデスの乙女」は、種芋の大半が5~10グラムにしか切り分けられませんが、5グラム程度でも変わりない収穫が見込めます。
昨年の猛暑(そして無肥料栽培に取り組んだ)の影響で、栽培2品種(アンデスの雪、アンデスの乙女)ともにチョウ不作で、種芋の成長も悪かったです。
作業は5時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、数を数えてみました。そしたら、アンデスの雪500程度、アンデスの乙女300強で、合計800個ほどしかなかったです。切り分けた種芋はムシロに広げ、納屋にいったん収納。
全部きれいに発芽することはなく、良品のポット苗はアンデスの雪450程度、アンデスの乙女270程度、計720個ほどになりそうです。
2年前までは収獲した種芋の約半分をブログ読者で希望される方に差し上げていたのですが、一昨年、昨年と不作続きで、それを全部お断りしました。そして、今年から栽培規模を縮小しますので、もう種芋進呈はできなくなりました。
ただし、ポット苗は若干余裕がありますので、取りに来ていただける方には、数量限定ですが差し上げることにしてます。
自家使用分は80個もあれば足りるのですが、お約束している大口の団体が3つあり、どこもかも希望数量を減らすしかなさそうな状況となりました。
個人的にご希望される方の予約がすでに80個で、これもそろそろ限界です。
(3月27日)
例年、陰干し2、3日後に苗床へ埋め込む予定にしており、本日実施。
ネギの収穫跡を部分的に均し、ムシロより気持ち狭い幅に、種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べていきます。通路側にアンデスの雪をまず並べ、区切りの棒を入れて、その先にアンデスの乙女。
土を3cmほど被せ、植え付け終了。保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せ、周りに石で押さえにして終了。育苗床の大きさは、ちょうどムシロ2枚分です。
例年、何も被せないことが多いのですが、発芽をよくするため、2017年からこの方法を取っています。朝の冷え込みがなくなり、暑くなったとき(たぶん4月10日頃?)には覆いを外すことにします。こうすると種芋が凍みることは全然ないです。
そして、ほんのわずか芽吹いた頃(4月半ば)に、ポット苗作りする予定です。
(4月12日)
育苗床の保温のために乗せておいたムシロ・ビニールシートを外す。
アンデスの雪は1割弱が芽吹き、アンデスの乙女は芽がまだ地表まで達せず。
(下の写真は、アンデスの雪の育苗床の芽吹き具合)
(4月15日)
昨日は午後から雨につき育苗床にビニールシートを被せ、晴れてきた今朝ビニールシートを外し、ポット苗作りを始めました。土が湿りすぎると芽欠き作業がやりにくいからです。
午前8時から作業を開始し、あと少しのところで午後4時で中止。ポット詰めする土(野菜苗用培養土「土太郎」)が底を突いたから。8時間の連続労働で少々疲れ、続きは明日にでもしましょう。
アンデスの雪は芽吹きも良く、根もけっこう出ていますが、アンデスの乙女は小さな芽吹きのものが多く、根はほとんど出ていません。例年、こうしたものです。
(下の写真は、アンデスの雪を掘り出したもの)
ポットは小さいサイズのもので、苗トレイ1ケースに7×5=35個入ります。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは包丁で切り分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。なお、今年は培養土をケチって、2割ほどは草花プランターから取り出した残土(草花用培養土+牛糞堆肥)の在庫を入れ込みました。
できたポット苗の数は次のとおり。(翌日に残りをポット詰めした分を含む)
アンデスの雪 16ケース+αで564ポット
アンデスの乙女 13ケース+αで462ポット
合 計 1026ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
(下の写真はポット苗育苗場の全景とポット苗の姿)
第1回は3月中下旬に、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(上部の根塊)を掘り出し、これを切り分け、種芋とする。なお、切り口には腐敗防止と肥料効果を期待して草木灰を付ける(近年、草木灰が作れなくなったので省略)。
第2回目の作業は、2、3日陰干ししておいた種芋の苗床への埋め込み。
第3回目の作業は、4月中旬に発芽したヤーコンをポット苗にする。
なお、例年のことですが、次のとおり<苗の無償進呈>を予定しています。
<2024年>
期間:4月23日(火)~5月3日(金)<土・日・月曜日は除きます(当店定休日)>
当方の所在地は、当店のホームページをご覧になってください。
https://ph-miyake.jimdofree.com/店舗紹介/
お渡しできる数量は、お一人10ポット程度までとさせていただきますが、あらかじめメールかお電話していただければ、数量増の相談に応じます。
メール ph-miyake@asahi.email.ne.jp
電 話 058-246-7970
( 電話は、火曜~金曜日、9時半~18時に掛けていただけると有り難いです。)
(下の写真は2023年ゴールデンウイークのもの)
<2024年産ヤーコンの苗作り>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
3.16今日、4~5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。種芋の塊は納屋へ収納。
3.20本日、種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなったので、これは省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込め、あまり大きいと種芋ばかり生育する傾向があるから、10g程度にしている。
切り分け作業は3時間弱を要した。できた種芋はムシロに広げ、母屋へ収納し、日陰干し。(例年、納屋へ収納しているが、明日と明後日は強烈な冷え込みが予想されるので、凍み防止のため母屋とした。)
全部の種芋を切り分けたが、できた種芋の数は数えなかったものの、昨年より少なく、アンデスの雪は400個、アンデスの乙女は200個程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
3.22明日からずっと雨につき、母屋に収納して日陰干ししておいた種芋の切口がまだ十分には乾いていないが、育苗床に埋め込むことにした。
ネギの収穫跡を部分的にきれいに均し、むしろの幅と同じ幅で台形にする。
去年とは違うやり方(より簡単)とし、種芋をびっしり並べ、テボで周りの土をほぐし取り、ざっと土を2cmほど被せる。むしろ1枚弱で収まった。
明日から連日雨模様につき、種芋の腐り防止のため、苗床にむしろを乗せ、その上のビニールシートを被せ、周りを石で押さえておいた。
雨が上がり次第、むしろもビニールシートも外す予定。かなり暑くなるようだから。
3.27今日やっと晴れてくれ、最高気温18℃となろうからビニールシート&ムシロ外し
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
4.15ここのところ暖かく、育苗床での芽吹きが、アンデスの乙女はごくわずかだが、アンデスの雪は2割程度となった。
(下の写真はアンデスの雪で2019年4月15日撮影。今年も同様の状態。)
今日ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」に草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので少しこれを足して使用。
両品種とも今年も少々大き目の種芋(20g弱程度)としたので、ポットはすべて中サイスを使用。アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとした。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ているものがけっこうある。なお、今年はポット苗づくりを500個程度にするから、良さそうなものを選び、2割ほどは処分。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。
出来たポット苗の数は次のとおり。苗トレイ1ケースで24ポット
アンデスの雪 14ケース(336ポット)うち自家用2ケース半
アンデスの乙女 6ケース(144ポット)うち自家用半ケース強
合 計 20ケース(480ポット)うち自家用約3ケース
ポット苗を入れた苗トレイを畑の空きスペースに並べ、水やり。
これから晴天の日は水やりが必要となる。
(下の写真は2023年4月29日撮影。今年も2週間すれば、この状態になろう。)
4.28発芽不良苗10ポットほどを処分。
生育が良い苗をより出し、自家栽培用と進呈予約用とする。
<2023年産ヤーコンの苗作り>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(3月19日)
今日、4~5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。種芋の塊は納屋へ収納。
(3月20日)
一昨日掘り出した種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなり、昨年と同様に省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めるが、育苗数を減らしたから、10g以上にしている。
切り分け作業は4時間弱を要した。できた種芋はムシロに広げ、納屋へ収納し、後日苗床へ植え付けることに。
できた種芋の数は数えなかったものの、昨年の倍(アンデスの雪、アンデスの乙女ともに400個程度)ではなかろうか。
明日から(すでに今日のお昼から)ずっと雨模様につき、種芋の芽出し育苗床を粗整地し、ビニールシートで広く覆っておいた(土があまり湿り気を帯びないように)。
育苗床への植え付けは2~3日後、雨間を利用して行う予定。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月22日)
明日からずっと雨につき、日陰干ししておいた種芋の切口がまだ十分には乾いていないが、急きょ育苗床に埋め込むことにした。
ネギの収穫跡を部分的にきれいに均し、むしろの幅と同じ幅で台形にする。
テボで溝を掘り、種芋をびっしり並べ、テボで土寄せし、土を2cmほど被せる。これを連続的に行っていき、むしろ2枚弱で収まった。
例年、保温のためにむしろを乗せ、その上のビニールシートを被せるのだが、今年の3月下旬は暑いぐらいで、その必要はないが、明日から連日雨模様につき、種芋の腐り防止のため、同様の措置をとる。
(3月24日)
暑いほどの陽気となり、暑さに弱いヤーコンにつき、むしろもビニールシートも外す。
(4月2日)
ヤーコン苗場が乾いてきたので水やり。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月16日~17日)
ここのところ暖かく、育苗床での芽吹きが、アンデスの乙女はごくわずかだが、アンデスの雪は2~3割程度となった。そこで、今日明日でポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」に草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので少しこれを足して使用。
両品種とも今年は少々大き目の種芋(20g弱程度)としたので、ポットはすべて中サイスを使用。アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとした。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ているものがけっこうある。なお、今年はポット苗づくりを500個程度にするから、良さそうなものを選び、半分ほどは処分。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。
出来たポット苗の数は次のとおり。苗トレイ1ケースで28ポット
アンデスの雪 12ケース(336ポット)うち自家用2ケース
アンデスの乙女 7ケース(196ポット)うち自家用半ケース
合 計 19ケース(532ポット)うち自家用3.5ケース
ポット苗を入れた苗トレイを畑の空きスペースに並べ、水やり。
これから晴天が続くから、毎日水やりが必要となる。
(5月8日)
発芽不良やごちゃごちゃと発芽したもの、大半は「アンデスの乙女」だが、それらは処分することにした。「アンデスの雪」は十分に大きくなった。
<2022年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2022年3月20日)
今日、5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋(11月末から毎月掘った都度、土中保存)を掘り出し。
(3月21日)
昨日掘り出した種芋の切り分け作業。なお、切り口に草木灰をつけるといいのだが、草木灰が手に入らなくなり、昨年と同様に省略。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベスト。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がする。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めるが、育苗数を減らしたから、10g以上にしている。
なお、切り分けにくい部分は、アンデスの雪の場合は昨年と同様に今年も大きな塊(こぶし大)のまま畑に直植えすることに。ただし、アンデスの乙女の場合は、そのようにすると種芋ばかりが大きく生長し、食用部芋が少ししか採れななかったので、従前どおりポット苗での作付けとする。
切り分け作業は2時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、しばし天日干した後、納屋へ収納し、後日苗床へ植え付けることに。
できた種芋の数は数えなかったものの、昨年と同様にアンデスの雪、アンデスの乙女ともに200個程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月25日)
明日は雨が本降りとなるし、、切り分けて4日経つから、今日、苗床に埋め込み。
ネギの収穫跡を部分的に均し、約60cm幅で種芋をびっしり並べる。
土を2cmほど被せ、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを被せる。
ビニールシートの両サイドに軽く土を乗せ、風で飛ばないようにする。
苗床の周りにしっかり溝立てし、雨水がきれいにはけるようにした。
冷え込みがなくなれば、ビニールシートを外し、その後、ムシロも外す予定。
(4月5日)
朝の冷え込みがなくなり、昼間も暖かくなったので、ビニールシート&ムシロを外す。
かすかな芽吹きがほんの一部あり。来週にはポット苗づくりに入れよう。
(4月6日)
表土がカラカラに乾いてきており、当面雨なしだから、水やり。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月10日)
育苗床で16日しか経っていないが、ここのところ暖かく、芽吹きが進んでいるであろうから、今日半日強かけてポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」3袋強を使用。なお、草花用土(繰り返し使用)が溜まってきているので、中ポットにはこれを2割程度混ぜ込む。
アンデスの雪は程よい芽吹きであったが、アンデスの乙女は若干芽吹き不足。
育苗床を2重保温したから、種芋の腐りは全くなし。
両品種とも今年は少々大き目の種芋(20g弱程度)が多かったので、ポットは小サイズがあまり使えず、中サイスを多用。なお、アンデスの雪は黒色ポット、アンデスの乙女はカラーポットとし、今年は名札付けを省略する。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠き。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使った。アンデスの雪は芽が少ないが、アンデスの乙女は細かな芽がたくさん出ている。品種によって、かなりの違いあり。また、アンデスの雪は既に根がけっこう出ている。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットに入れる。小ポットにはたっぷりり入れて少々抑える。中ポットは培養土が入りすぎるから8分目ほどに控えた。
出来たポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 約250ポット
アンデスの乙女 約250ポット 合計 約500ポット
ポット苗を入れたトレイ(各10個)を畑の空きスペースに並べ、水やり。
これからまだ晴天が続くから、毎日水やりが必要となる。
<2021年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2021年3月14日)
今日、5畝目を最終収穫するとともに、畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。掘り出したものは、11月下旬から毎月順次各1畝を収穫し、今年用に畝立てした第1畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。
その種芋を自宅庭に運び、今日、塊茎を切り分け、種芋作りをしました。なお、切り口に草木灰をつけるといいのですが、草木灰が手に入らなくなり、今年からは省略です。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めます。例年10グラム程度にしていましたが、今年は少し大きめに切りました。
なお、切り分けにくい部分は、今年から大きな塊のまま畑に直植えすることとし、苗づくりは全部普及活動用にします。
種芋の出来は無肥料栽培4年目ということもあって、若干小振りの感じがしますが、食用部の塊根は不作でも、塊茎(種芋)は十分大きいです。
切り分け作業は2時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、しばし天日干し。
できた種芋の数は数えなかったのですが、アンデスの雪、アンデスの乙女ともに200個程度ではなかろうか。1個当たりの大きさは例年より若干大きめにしました。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月14日)
時間があったので、切り口が乾いていませんが、今日、苗床に埋め込み。たぶん腐ることはないでしょう。(結果:ごく一部に凍みるものあり。原因は雨水が入り込んだようだ。)
ネギの収穫跡を部分的に均し、60cm幅に種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べる。
土を3cmほど被せ、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せる。ちょうどムシロ1枚分で収まる。
(3月29日)
暑いほどの陽気になったから、ムシロとビニールシートをともに外す。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月18日)
育苗床で1か月以上経ち、今日半日ほどで、ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」3袋弱を使用。
2品種(アンデスの雪、アンデスの乙女)ともに今年は芽吹きが良く、根がけっこう出ているものが多かったです。
アンデスの雪は種芋がけっこう大きく、ポットは小サイズがあまり使えず、中サイスを多用。アンデスの乙女は大半が小サイズで事足りました。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは手でちぎり分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。
なお、今年は育苗床に土を被せすぎたようで、芽が長く伸びたものがけっこうあり、ポットに入れると茎が随分飛び出してしまい、きれいな姿の苗に仕上がるか少々心配です。
できたポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 200ポット強
アンデスの乙女 200ポット強 合計 約450ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
<2020年>
<第1回目の作業=種芋の切り分け>
(2020年3月22日)
畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。
11月下旬から毎月順次収穫し、今年用に畝立てした5畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。
その種芋を自宅庭に運び、今日(3月22日)、根塊を切り分け、切り口に草木灰をつけ(今年は省略)、種芋作りをしました。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。逆に50グラムという大き過ぎる種芋ですと、芽が幾つも出て競合し、やはり収穫量が落ちるような気がします。
「アンデスの乙女」は、種芋が5グラム程度でも十分に収穫が見込めます。例年10グラム程度にしていましたが、今年は少し大きめに切りました。
種芋の出来は無肥料栽培3年目ということもあって、アンデスの雪は若干悪かったものの、アンデスの乙女は例年並みの成育でした。また、種芋を2口けっこうな量を進呈したため、苗づくり用の種芋は今年はだいぶ少なくなりました。
作業は4時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、納屋の軒先に。
できた種芋の数は数えなかったのですが、アンデスの雪300程度、アンデスの乙女400程度ではなかろうか。
<第2回目の作業=種芋の育苗床への植え付け>
(3月23日)
1日しか経っていないが、切り口がけっこう乾いており、今日、苗床に埋め込み。
ネギの収穫跡を部分的に均し、60cm幅に種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べる。通路側にアンデスの雪をまず並べ、区切りの棒を入れて、その先にアンデスの乙女。土を3cmほど被せ、鍬で軽く転圧し、しばらく好天が続くので、ジョウロで軽く水やり。
例年、保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せるが、今年は冷え込みはないので覆いは全くせず。
(3月25日)
これから数日間は雨模様であり、湿り過ぎで種芋が腐る恐れがあり、保護措置をとることにした。昨年の保温措置とは逆に、先にビニールシートを掛け、風邪で飛ばないようにその上にムシロを置いておいた。→ムシロは29日に外す。
(4月4日)
昼は暑いほどのなってきた。ビニールシートを外す。
<第3回目の作業=種芋をビニールポット詰め>
(4月19~20日)
育苗床で概ね1か月経ち、2日かけて都合8時間ほどで、ポット詰め作業。野菜苗用培養土「土太郎」を4袋ほど使用。これがけっこう高く数千円の出費。
アンデスの雪は芽吹きも良く、根もけっこう出ていますが、アンデスの乙女は小さな芽吹きのものが多く、根はほとんど出ていません。例年、こうしたものです。
ポットは小さいサイズを使い、苗トレイ1ケースに7×5=35個入ります。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは手でちぎり分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。
できたポット苗の数は次のとおり。
アンデスの雪 約11ケース(370ポット)
アンデスの乙女 約15ケース(497ポット) 合計867ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
(5月10日)
今までに4人の方に大きそうな苗を差し上げ、今日IT地区の方が100株持っていかれた。残りは、とある製薬会社を通して東海北陸の薬局・薬店に持っていってもらい、希望者に配布してもらう。そこで、だいぶ大きくなってきているポット苗をチェックし、複数出ている芽の芽欠きを行なった。例年そうだが、アンデスの雪は芽欠きするものは少ないが、目がいっぱい出やすいアンデスの乙女は随分と複数の芽が出ており、芽欠き作業にけっこう時間がかかった。
<2019年>
(2019年3月24日)
今日は第1回目の作業。
畑に土を掛けて保存しておいたヤーコンの種芋を掘り出しました。
11月下旬から2月下旬に順次収穫し、今年用に畝立てした5畝の端に種芋をかためて埋めておいたものです。なお、3月中旬に最終収穫した1畝の種芋はダンボール箱に入れ、納屋に。
その種芋を自宅庭に運び、今日(3月24日)、根塊を切り分け、切り口に草木灰をつけ、種芋作りをしました。
「アンデスの雪」の場合は、10~20グラム程度に切り分けるのがベストでしょう。種芋が5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。逆に50グラムという大き過ぎる種芋ですと、芽が幾つも出て競合し、やはり収穫量が落ちるような気がします。
「アンデスの乙女」は、種芋の大半が5~10グラムにしか切り分けられませんが、5グラム程度でも変わりない収穫が見込めます。
昨年の猛暑(そして無肥料栽培に取り組んだ)の影響で、栽培2品種(アンデスの雪、アンデスの乙女)ともにチョウ不作で、種芋の成長も悪かったです。
作業は5時間で終了。できた種芋をムシロに広げ、数を数えてみました。そしたら、アンデスの雪500程度、アンデスの乙女300強で、合計800個ほどしかなかったです。切り分けた種芋はムシロに広げ、納屋にいったん収納。
全部きれいに発芽することはなく、良品のポット苗はアンデスの雪450程度、アンデスの乙女270程度、計720個ほどになりそうです。
2年前までは収獲した種芋の約半分をブログ読者で希望される方に差し上げていたのですが、一昨年、昨年と不作続きで、それを全部お断りしました。そして、今年から栽培規模を縮小しますので、もう種芋進呈はできなくなりました。
ただし、ポット苗は若干余裕がありますので、取りに来ていただける方には、数量限定ですが差し上げることにしてます。
自家使用分は80個もあれば足りるのですが、お約束している大口の団体が3つあり、どこもかも希望数量を減らすしかなさそうな状況となりました。
個人的にご希望される方の予約がすでに80個で、これもそろそろ限界です。
(3月27日)
例年、陰干し2、3日後に苗床へ埋め込む予定にしており、本日実施。
ネギの収穫跡を部分的に均し、ムシロより気持ち狭い幅に、種芋を隙間がほとんどないほどにびっしり並べていきます。通路側にアンデスの雪をまず並べ、区切りの棒を入れて、その先にアンデスの乙女。
土を3cmほど被せ、植え付け終了。保温のためにムシロを乗せ、その上のビニールシートを二重に被せ、周りに石で押さえにして終了。育苗床の大きさは、ちょうどムシロ2枚分です。
例年、何も被せないことが多いのですが、発芽をよくするため、2017年からこの方法を取っています。朝の冷え込みがなくなり、暑くなったとき(たぶん4月10日頃?)には覆いを外すことにします。こうすると種芋が凍みることは全然ないです。
そして、ほんのわずか芽吹いた頃(4月半ば)に、ポット苗作りする予定です。
(4月12日)
育苗床の保温のために乗せておいたムシロ・ビニールシートを外す。
アンデスの雪は1割弱が芽吹き、アンデスの乙女は芽がまだ地表まで達せず。
(下の写真は、アンデスの雪の育苗床の芽吹き具合)
(4月15日)
昨日は午後から雨につき育苗床にビニールシートを被せ、晴れてきた今朝ビニールシートを外し、ポット苗作りを始めました。土が湿りすぎると芽欠き作業がやりにくいからです。
午前8時から作業を開始し、あと少しのところで午後4時で中止。ポット詰めする土(野菜苗用培養土「土太郎」)が底を突いたから。8時間の連続労働で少々疲れ、続きは明日にでもしましょう。
アンデスの雪は芽吹きも良く、根もけっこう出ていますが、アンデスの乙女は小さな芽吹きのものが多く、根はほとんど出ていません。例年、こうしたものです。
(下の写真は、アンデスの雪を掘り出したもの)
ポットは小さいサイズのもので、苗トレイ1ケースに7×5=35個入ります。
種芋を1個1個よく見て一番丈夫そうな(軸が太い)芽を残し、それ以外は全部芽欠きします。指で欠きにくいく箇所はクギの頭や先を使って欠きます。アンデスの雪は芽が少ないですが、アンデスの乙女はたくさん芽が出ているものが多いです。品種によって、かなりの違いがあります。
なお、大きな種芋で2分割できそうなものは包丁で切り分け、切り口はそのままで直ぐにポット詰めしています。これであっても、腐ることはないです。
残した芽が真っ直ぐ上に伸びるようにして培養土をポットにこんもり入れ、一丁上がり。培養土がフワッと乗っているだけですから、雨に打たれて(あるいは水やりで)そのうちフラットになります。なお、今年は培養土をケチって、2割ほどは草花プランターから取り出した残土(草花用培養土+牛糞堆肥)の在庫を入れ込みました。
できたポット苗の数は次のとおり。(翌日に残りをポット詰めした分を含む)
アンデスの雪 16ケース+αで564ポット
アンデスの乙女 13ケース+αで462ポット
合 計 1026ポット
ポット苗を入れたトレイを畑の空きスペースに並べ、水やりして作業終了。
これから晴天が続くと、毎日水やりが必要になります。
(下の写真はポット苗育苗場の全景とポット苗の姿)
観賞用ヤーコンの鉢植づくり [ 観賞用ヤーコン鉢植]
毎年、店頭に観賞用ヤーコン鉢植を置いています。
当店に置いている「ヤーコン茶」や「ヤーコンスーパー」を販売するに当たり、良き販売員になってくれる「ヤーコン嬢」です。
店頭は日が当たらないから、鉢植は4月末頃に3、4鉢作り、自宅で養生しつつ、毎週交替交替で店にもってくるようにしています。その種芋は、前年の鉢植えで育ったものを使いますが、年によっては早く枯れてしまって種芋ができないことがあり、その場合は畑で育ったヤーコンの種芋を使うことにしています。
下の写真は5月中頃の大きさです。
ある程度成育したら、運搬や水やりに支障をきたすから、上部をバッサリ刈り取り、新たに芽吹かせるのですが、それがために枯れてしまうこともあります。
下の写真は、うまくいった7月中頃の姿です。
たいていは11月下旬にはみすぼらしい姿になりますが、うまくいくと年越しし、まれに花を付けることもあります。
2018年は3鉢(「アンデスの乙女」の苗を使用して)作りましたが、1鉢は真夏の猛暑で枯れ、もう1鉢も秋に枯れましたが、残り1鉢は11月下旬に珍しく花を幾つも付けてくれました。
(2018年11月22日撮影)
晩秋以降に枯れたヤーコンには小さな食用部芋が付きますが、とても食えたものではなく、その上部にできている種芋は再び植木鉢で芽吹かせます。小さいものはそのままで1鉢に、種芋がよくできていれば株分けして2、3鉢にしています。
ヤーコンは環境適応力が強く、鉢植環境を記憶していきますから、2年目、3年目には厳しい条件ながら元気さが出てきます。
1月に入ってからは見た目も悪くなり、店頭に飾るにはみっともなく、自宅の納屋の軒先に起き、水やりもせず放置しておきます。
時には3月まで枯れないことがありますが、みすぼらしくなります。
下の写真は2018年3月13日のものです。
非常にまれですが、珍現象を起こすヤーコン苗です。過去記事から紹介。
(2018年5月23日)
今年も例年どおり1000ポットほどヤーコンの苗を作り、あちこち配布し、最終出荷が5月22日でした。苗場から順次運んできて段ボール箱に詰めていく途中で、とんでもない苗を目にしました。
ヤーコンの花は、朝晩冷え込むようになる10月下旬から少しずつ咲き出すのですが、何と苗の段階で大きな花を付けていたのです。
花が大きいといっても、それは相対的なものでして、晩秋に見ると、ヤーコンの図体が人の背丈ほどもありますから、それはそれは小さな花です。
でも、まだほんの小さな苗の段階、背丈は4cm、花の直径は1cm。
いやあ、これにはビックリしました。これまで約20年、2万鉢ほどのポット苗を作ってきたのですが、こんなことは過去になかったです。
この珍しい苗を小さめの植木鉢に植え付け、店頭で飾ることに。下の写真です。
なお、品種は「アンデスの乙女」です。
(後日追記)
残念ながら、この鉢植のヤーコンは猛暑で枯れてしまい、子孫を残せませんでした。
<2024年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
4.15昨年同様、アンデスの雪、アンデスの乙女を大きな植木鉢に1鉢ずつとした。
ポット苗づくりをしたときに余った苗で、複数芽が出ているものを3個埋め込み。
なお、用土は花プランターの残土を主に、昨年のヤーコン鉢の土も少し入れ、牛糞堆肥を少々混ぜた。後日、肥料入れ込みの予定。
<2023年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月17日)
昨シーズンは3鉢作ったが、いずれも晩秋には枯れて、芋ができなかった。
よって、今年は、ポット苗づくりをしたときに余った良品の苗を、大きな植木鉢に、3個固めて埋め込み。アンデスの雪、アンデスの乙女を1鉢ずつとした。
なお、用土は花プランターの残土を主に、牛糞堆肥を混ぜ、少々有機肥料粒を入れた。
(6月27日)見頃となったヤーコンの鉢植 左:アンデスの雪、右:アンデスの乙女
<2022年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月14日)
昨シーズンは晩夏には3鉢が枯れ、冬までもったのは1鉢であった。
冬に枯れたヤーコン鉢植は種芋ができていそうで、それが芽吹いてきた。それを植え替えて1鉢作る。予備に2鉢用意することとし、先日ポット苗づくりしたときに残ったクズ種芋(アンデスの雪)を3個ずつ植え付けて鉢植にした。
(4月28日)
予備2鉢にクズ種芋を植え付けた鉢は芽吹きが悪く、今日、ポット苗の手入れをしたとき、ゴチャゴチャッと複数芽吹いた苗(これは処分する)を植え直す。鉢植は脇芽の伸びが悪いので、こうした不良苗が鉢植に適する。
(5月31日)
十分に鑑賞に堪える姿になったので、3鉢とも店頭で飾ることに。
冬越しできた鉢はアンデスの乙女で、他の2鉢(アンデスに雪)より育ちが悪い。
<2021年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月10日)
冬越しヤーコンは今年はなく、鉢植したものからの再生はできず。
よって、ポット苗を鉢植することに。
例年、1本立ちの優良苗を1ポット(最近は2、3ポット)を大きめの植木鉢に植えるのだが、今年はクズ苗(数多く小さな芽が出ているもの)を2、3ポット植え付けた。
たぶんクズ苗は生育が悪いであろうから、あまり大きくならず、店頭に飾るのに都合がいいのではなかろうか。
アンデスの雪、アンデスの乙女、各2鉢を用意した。当分の間、自宅玄関先で養生。
(5月20日)
けっこう生育し、鑑賞できる状態となったので、店頭に1鉢持ってきて飾る。
<2020年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月11日)
冬越ししてくれた鉢(アンデスの乙女)から春に芽吹き、けっこう大きく生長してきています。これは引き続き、店頭に飾ることとします。
1鉢では夏に枯れたたりみっともなくなったりしますから、別途3鉢(アンデスの雪)を今日作ることとしました。
今、苗を育苗中で、見栄えの悪い大きな苗を使用。1本立ち3株を1鉢に、複数本立ち2株を2鉢に入れることに。畑に植えるときは1本立ちを使いますが、鉢植だと脇芽があまり出ず、鉢の景観が悪くなるので、初めから複数本をかためて植え付けることにしています。
用土は冬花プランターから取り出したものに牛糞をまぶし、有機肥料ペレットを若干いれました。当分、庭先で養生します。
(9月9日)
今年はお盆頃からの猛暑により、鉢がやかんで枯れたり、弱々しくなり、店頭での鑑賞に耐えなくなったので、自宅の庭陰に引っ越し。
<2019年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(2月25日)
今日、とても暖かく4月6日の陽気となり、今後とも暖かい日が続くとの予報ですから、例年より早いですが、新たな鉢植を3鉢作ることとしました。
冬に枯れてしまった鉢を空けてみると、びっしり根張りしており、小さな芋が数個付いており、その上にかわいらしい芽がけっこう付いていました。
そこで、芋付きのまま3つに分割し、大半の根は千切り取りました。
用土は、鉢から取り出した土と秋に枯れた鉢の土に、牛糞堆肥を加えて3鉢分の用土を作り、そこへ埋め込み、たっぷり水やりしておきました。
養生は玄関先の軒下で、まずまず日が当たる所です。
ときおり水やりすることにします。
昨年はずんぐりむっくり生育し、あまり大きくならず、管理が楽でしたが、今年も同様な生育をしてくれることを期待しています。
(8月26日)
3鉢のうち2鉢を自宅で管理していたが、1鉢は水涸れで枯れ、もう1鉢は原因不明で枯れてしまった。残り1鉢は店頭で飾っているも、少々やせ衰えた感じです。
(2020年4月)
暖冬であったし、3月も冷え込みがなく、店の軒下に置いておいたヤーコンは枯れることなく冬越ししてくれ、新芽が吹き出し、昨年からの伸びた茎はさすがみっとない姿になっていますので、切り取りました。
当店に置いている「ヤーコン茶」や「ヤーコンスーパー」を販売するに当たり、良き販売員になってくれる「ヤーコン嬢」です。
店頭は日が当たらないから、鉢植は4月末頃に3、4鉢作り、自宅で養生しつつ、毎週交替交替で店にもってくるようにしています。その種芋は、前年の鉢植えで育ったものを使いますが、年によっては早く枯れてしまって種芋ができないことがあり、その場合は畑で育ったヤーコンの種芋を使うことにしています。
下の写真は5月中頃の大きさです。
ある程度成育したら、運搬や水やりに支障をきたすから、上部をバッサリ刈り取り、新たに芽吹かせるのですが、それがために枯れてしまうこともあります。
下の写真は、うまくいった7月中頃の姿です。
たいていは11月下旬にはみすぼらしい姿になりますが、うまくいくと年越しし、まれに花を付けることもあります。
2018年は3鉢(「アンデスの乙女」の苗を使用して)作りましたが、1鉢は真夏の猛暑で枯れ、もう1鉢も秋に枯れましたが、残り1鉢は11月下旬に珍しく花を幾つも付けてくれました。
(2018年11月22日撮影)
晩秋以降に枯れたヤーコンには小さな食用部芋が付きますが、とても食えたものではなく、その上部にできている種芋は再び植木鉢で芽吹かせます。小さいものはそのままで1鉢に、種芋がよくできていれば株分けして2、3鉢にしています。
ヤーコンは環境適応力が強く、鉢植環境を記憶していきますから、2年目、3年目には厳しい条件ながら元気さが出てきます。
1月に入ってからは見た目も悪くなり、店頭に飾るにはみっともなく、自宅の納屋の軒先に起き、水やりもせず放置しておきます。
時には3月まで枯れないことがありますが、みすぼらしくなります。
下の写真は2018年3月13日のものです。
非常にまれですが、珍現象を起こすヤーコン苗です。過去記事から紹介。
(2018年5月23日)
今年も例年どおり1000ポットほどヤーコンの苗を作り、あちこち配布し、最終出荷が5月22日でした。苗場から順次運んできて段ボール箱に詰めていく途中で、とんでもない苗を目にしました。
ヤーコンの花は、朝晩冷え込むようになる10月下旬から少しずつ咲き出すのですが、何と苗の段階で大きな花を付けていたのです。
花が大きいといっても、それは相対的なものでして、晩秋に見ると、ヤーコンの図体が人の背丈ほどもありますから、それはそれは小さな花です。
でも、まだほんの小さな苗の段階、背丈は4cm、花の直径は1cm。
いやあ、これにはビックリしました。これまで約20年、2万鉢ほどのポット苗を作ってきたのですが、こんなことは過去になかったです。
この珍しい苗を小さめの植木鉢に植え付け、店頭で飾ることに。下の写真です。
なお、品種は「アンデスの乙女」です。
(後日追記)
残念ながら、この鉢植のヤーコンは猛暑で枯れてしまい、子孫を残せませんでした。
<2024年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
4.15昨年同様、アンデスの雪、アンデスの乙女を大きな植木鉢に1鉢ずつとした。
ポット苗づくりをしたときに余った苗で、複数芽が出ているものを3個埋め込み。
なお、用土は花プランターの残土を主に、昨年のヤーコン鉢の土も少し入れ、牛糞堆肥を少々混ぜた。後日、肥料入れ込みの予定。
<2023年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月17日)
昨シーズンは3鉢作ったが、いずれも晩秋には枯れて、芋ができなかった。
よって、今年は、ポット苗づくりをしたときに余った良品の苗を、大きな植木鉢に、3個固めて埋め込み。アンデスの雪、アンデスの乙女を1鉢ずつとした。
なお、用土は花プランターの残土を主に、牛糞堆肥を混ぜ、少々有機肥料粒を入れた。
(6月27日)見頃となったヤーコンの鉢植 左:アンデスの雪、右:アンデスの乙女
<2022年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(4月14日)
昨シーズンは晩夏には3鉢が枯れ、冬までもったのは1鉢であった。
冬に枯れたヤーコン鉢植は種芋ができていそうで、それが芽吹いてきた。それを植え替えて1鉢作る。予備に2鉢用意することとし、先日ポット苗づくりしたときに残ったクズ種芋(アンデスの雪)を3個ずつ植え付けて鉢植にした。
(4月28日)
予備2鉢にクズ種芋を植え付けた鉢は芽吹きが悪く、今日、ポット苗の手入れをしたとき、ゴチャゴチャッと複数芽吹いた苗(これは処分する)を植え直す。鉢植は脇芽の伸びが悪いので、こうした不良苗が鉢植に適する。
(5月31日)
十分に鑑賞に堪える姿になったので、3鉢とも店頭で飾ることに。
冬越しできた鉢はアンデスの乙女で、他の2鉢(アンデスに雪)より育ちが悪い。
<2021年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月10日)
冬越しヤーコンは今年はなく、鉢植したものからの再生はできず。
よって、ポット苗を鉢植することに。
例年、1本立ちの優良苗を1ポット(最近は2、3ポット)を大きめの植木鉢に植えるのだが、今年はクズ苗(数多く小さな芽が出ているもの)を2、3ポット植え付けた。
たぶんクズ苗は生育が悪いであろうから、あまり大きくならず、店頭に飾るのに都合がいいのではなかろうか。
アンデスの雪、アンデスの乙女、各2鉢を用意した。当分の間、自宅玄関先で養生。
(5月20日)
けっこう生育し、鑑賞できる状態となったので、店頭に1鉢持ってきて飾る。
<2020年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(5月11日)
冬越ししてくれた鉢(アンデスの乙女)から春に芽吹き、けっこう大きく生長してきています。これは引き続き、店頭に飾ることとします。
1鉢では夏に枯れたたりみっともなくなったりしますから、別途3鉢(アンデスの雪)を今日作ることとしました。
今、苗を育苗中で、見栄えの悪い大きな苗を使用。1本立ち3株を1鉢に、複数本立ち2株を2鉢に入れることに。畑に植えるときは1本立ちを使いますが、鉢植だと脇芽があまり出ず、鉢の景観が悪くなるので、初めから複数本をかためて植え付けることにしています。
用土は冬花プランターから取り出したものに牛糞をまぶし、有機肥料ペレットを若干いれました。当分、庭先で養生します。
(9月9日)
今年はお盆頃からの猛暑により、鉢がやかんで枯れたり、弱々しくなり、店頭での鑑賞に耐えなくなったので、自宅の庭陰に引っ越し。
<2019年観賞用ヤーコンの鉢植づくり>
(2月25日)
今日、とても暖かく4月6日の陽気となり、今後とも暖かい日が続くとの予報ですから、例年より早いですが、新たな鉢植を3鉢作ることとしました。
冬に枯れてしまった鉢を空けてみると、びっしり根張りしており、小さな芋が数個付いており、その上にかわいらしい芽がけっこう付いていました。
そこで、芋付きのまま3つに分割し、大半の根は千切り取りました。
用土は、鉢から取り出した土と秋に枯れた鉢の土に、牛糞堆肥を加えて3鉢分の用土を作り、そこへ埋め込み、たっぷり水やりしておきました。
養生は玄関先の軒下で、まずまず日が当たる所です。
ときおり水やりすることにします。
昨年はずんぐりむっくり生育し、あまり大きくならず、管理が楽でしたが、今年も同様な生育をしてくれることを期待しています。
(8月26日)
3鉢のうち2鉢を自宅で管理していたが、1鉢は水涸れで枯れ、もう1鉢は原因不明で枯れてしまった。残り1鉢は店頭で飾っているも、少々やせ衰えた感じです。
(2020年4月)
暖冬であったし、3月も冷え込みがなく、店の軒下に置いておいたヤーコンは枯れることなく冬越ししてくれ、新芽が吹き出し、昨年からの伸びた茎はさすがみっとない姿になっていますので、切り取りました。