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2.27 春、春、春だぁ~、百姓日和がやってきたぞぅ~! [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 ここのところ最高気温は10℃を下回り、寒い日が続いた。でも、それは昨日まで。今日は、放射冷却で朝は冷え込んだが、ぐんぐん気温は上がり、午前10時には7.6℃になった。風もなく、暖かさを感じる。
 そこで畑に出かける。晩秋に種芋(一部むかご)を埋め込み、凍み防止にビニールシートを張っておいたものを外す。そして、冬越しヤーコン芋畝のビニールシートも同様に外す。これだけの作業であっても暑くなり、ジャンパーを脱ぐ。
 次に、昨日、作付け野菜のダイヤグラムを完成させたから、それに従って、夏キャベツ(一部夏大根)畝と夏ニンジン畝の作付け準備作業に取り掛かる。畝は、前作の夏野菜のものをそのまま使う。というのは、慣行農法では畝崩しし、平らにしてから前作とは異なる位置に畝を新設するのだが、これは耕運機を使うか、ビッチュウで起こし、均し、鍬で畝立てする。でも、小生は耕運機は使いたくないし、重労働も避けたい。そこで、前作の畝崩しをせず、“畑起こしもどき”を行う。畝全体に順次スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、約10cmピッチで行う、というものだ。これで、土がほぐれるし、表層の土壌細菌に十分な酸素供給ができるというもの。
 これは軽作業だが、それでもすぐに暑くなる。作業着も脱ぐ。ワイシャツ姿だ。これで、快適になる。久し振りに体を動かすことになり、全身に生気が沸いてきた感じ。
 春、春、春だぁ~、百姓日和がやってきたぞぅ~!
 そう叫びたくなった。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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ヤーコン登録4品種に関して種苗法の本格的適用が4月1日から始まったようですが… [ ヤーコンの普及]

 ネットニュースを見て、種苗法の本格的適用が4月1日から始まったようである。なお、種苗法の改正については、ずっと前にあり、2013年4月6日に次のとおり投稿した。 
 ヤーコン新品種の種芋や苗の値段が高い理由が分かりました
 そのときと今回の規制とどう違うのか、それはよく知らないが、今まで法を無視してやっていたが、育成者権の農研機構のサイトをじっくり眺めたところ、困ったことになった。

 先ずは基本的な事柄は次のとおり。
 ヤーコンの次の4つの新品種は農研機構が開発したものであるから、その栽培には種苗法上、原則として農研機構の許諾を必要とする。
 アンデスの乙女(登録年月日2014/2/12  育成者権の満了年月日 2039/2/12) 
 アンデスの雪(登録年月日2005/12/7 育成者権の満了年月日 2030/12/7)  
 サラダオカメ(登録年月日2005/12/7 育成者権の満了年月日 2030/12/7) 
 サラダオトメ(登録年月日2005/1/19 育成者権の満了年月日 2025/1/19)

 で、農研機構のサイトを見てみたら次のようであった。
 農研機構育成の登録品種の自家用の栽培向け増殖に係る許諾手続きについて (農業者向け)
 種苗法の一部改正により、令和4年4月1日以降、許諾を得て登録品種の種苗を生産・販売している種苗業者、生産者団体等(以下「利用許諾権者」とします。)を通じて正当に入手した種苗から得た収穫物を自己の農業経営において更に種苗として利用する行為(農業者が登録品種の種芋、親株や苗木等から採ったツル苗や穂木等を種苗として利用することを含めて、以下「自家用の栽培向け増殖」とします。)は、育成者権者の許諾が必要となります。
 農研機構が単独で育成した登録品種(出願中の品種を含みます。以下同じ)の自家用の栽培向け増殖に係る許諾の手続きは下記のとおりです。
 この許諾は自家用の栽培向け増殖に係るものであり、増殖した種苗の他者への譲渡(有償・無償に関わらず)を許諾するものではありませんのでご注意下さい。

 ということである。どうして、こうした厳しい制度になったかというと、農研機構が次のように説明している。
 農研機構育成の登録品種の自家用の栽培向け増殖に係る許諾手続きに関するよくあるご質問(FAQ)
質問) なぜ農研機構は登録品種全ての自家用の栽培向け増殖を許諾制にするのですか?
回答) 農研機構は、シャインマスカットに代表されるように、長年蓄積した高度な知見に基づいて優良な品種を開発し、普及、利用促進を行っていますが、昨今ではその優良性ゆえ登録品種が海外に流出する事例が発生しております。
 農業者の方に農研機構の品種の価値を最大限享受していただくためには、このような海外流出の防止に的確に対応できる体制作りが必要であると考えるため、種苗法改正の趣旨を踏まえ、登録品種の自家用栽培向け増殖を許諾制とします。

 ということであるが、何もかも一律に厳しくしているものではなく、カテゴリーを4段階に分けて、ヤーコンは一番緩やかな規制(カテゴリー1)となっている。
 農研機構によれば、カテゴリー1は次のとおり。
 許諾条件を遵守することにより自家用の栽培向け増殖の許諾手続きが不要なもの
 稲(飼料用米、WCS※含む)、コムギ、オオムギ、ダイズ、サトウキビ、ソバ、ハトムギ、ゴマ、ナタネ、花き、牧草、トウモロコシ等 別紙 【出願中・登録品種(カテゴリー1のみ)】

 ということであり、ヤーコン4品種はカテゴリー1の表に掲げられているから、許諾手続きは、不要となる。
 ただし、カテゴリー1の表を見てみると、ヤーコンに断り書きが次のように付いている。
 自家用の栽培向け増殖許諾管理 増殖可否・ 許諾手続:個別相談
 ※増殖には注意が必要:令和4年4月1日より前に自家増殖が認められていなかった品種やF1(一代雑種)品種のように収穫物が種苗に適さないものなど、増殖の際に個別に確認が必要なもの
 
 これは、どういう意味なのかよく分からないが、ヤーコン4品種は「増殖の許諾手続きが不要なもの」とされているから、先ずはホッと一安心。
 ところで、「増殖の許諾手続きが不要なもの」であっても、守らねばならない事項がある。農研機構によると、それは次のとおり。

 農研機構が育成した上記の登録品種(カテゴリー1)については、種苗更新を奨励しますが、自己の農業経営で行う農作物の生産を目的にした増殖の場合、品種の特性を損なわないように適切に管理・利用すること等下記【遵守事項】を条件に無償で許諾致します。許諾に伴う手続きは不要ですが、自家用の栽培向け増殖を行った時点で、下記【遵守事項】に同意したものとみなします。
 この許諾は自家用の栽培向け増殖に係るものであり、増殖した種苗の他者への譲渡(有償・無償に関わらず)を許諾するものではありませんのでご注意下さい。
【遵守事項】
① 当該登録品種の種苗を用いて得た収穫物を種苗として有償・無償に関わらず第三者に譲渡しないこと。
② 当該登録品種の種苗を海外に持ち出さないこと。
③ 収穫物や植物体の一部を種苗として用いる際は、当該登録品種の特性を著しく損なうことのないよう、適切な種苗を選別し利用すること。また、利用した種苗によって本登録品種の特性が損なわれる等の問題が発生した場合には、遅滞なく当機構に報告すること。なお、F1品種のように収穫物が種苗に適さないなど、増殖の際に注意が必要なものがありますので個別にご相談ください。
④ 本許諾に基づき準備した種苗のうち自己の農業経営において種苗として用いなかった種苗は、遅滞なく廃棄又は食用とすること。なお、果樹及び茶の場合、剪定枝は焼却等を行い確実に廃棄処分すること。
⑤ 本許諾に関連する書類やほ場について、必要に応じて当機構が調査することを認め協力すること。
⑥ 第三者から本登録品種の種苗を用いて得た収穫物や植物体の一部を種苗として譲り受けたい又は譲渡したい旨の申し出があった場合は、遅滞なくその旨を当機構に報告すること。
⑦ その他本許諾に関係する事項について当機構の指示に従うこと。

 以上のとおりとなっているが、まあ、これは真面目に栽培に取り組んでいれば問題ないということでクリアできよう。

 しかし、小生の場合は、かなり積極的に種芋や苗の無償譲渡を行っているから、問題が生ずる。そこで、農研機構のQ&Aを見てみると、
質問) 無償であれば、自家用の栽培向け増殖を行った種苗を他者へ譲渡できますか?
回答) 自家用の栽培向け増殖を行った種苗を、他者へ種苗として譲渡する場合は、有償・無償に関わらず、別途団体等を通じた利用許諾の契約手続きが必要となります。(下記の品種の利用許諾 HP をご参照ください)
なお、農研機構では、個人の方との利用許諾契約は行っておりませんので、許諾を希望する場合は、団体様の名義で申し込み下さい。

 小生は全くの個人であるゆえ、このQ&Aからして、申し出はできない。よって、栽培したい人に無償譲渡させてもらえないことになってしまう。
 何か抜け道はないか。小生はヤーコン栽培の規模がけっこう大きいが、採れた芋を売る農業者ではない。家で全部は食べきれないから知り合いに差し上げている程度で、家庭菜園での栽培ともいえる。
 で、そうしたQ&Aを見てみると、
質問) 家庭菜園は「自家用の栽培向け増殖」に該当しませんか?
回答) 自ら増殖した種苗や、自ら増殖した種苗から得られた収穫物を他者に種苗として譲渡することがない(有償・無償は問わない)、個人の趣味による栽培や自家消費用の利用は種苗法で制限されておらず、今回お示しした「自家用の栽培向け増殖」にも該当しませんので、許諾は不要です。但し、個人の趣味による栽培や自家消費用の利用において増殖した種苗を他者に譲渡することは育成者権の侵害となります。優良な品種の海外流出につながらないよう、適切な種苗の管理をお願いします。

 家庭菜園であっても、他人に無償譲渡することは「育成者権の侵害となります」とあり、抜け道もなくなってしまう。弱ったことになった。
 加えて、小生が栽培を希望する方に種芋なり苗を差し上げると、受け取った方は「【遵守事項】⑥ 第三者から本登録品種の種苗を用いて得た収穫物や植物体の一部を種苗として譲り受けたい又は譲渡したい旨の申し出があった場合は、遅滞なくその旨を当機構に報告すること。」に従わねばならなくなる。

 小生が毎年差し上げている「アンデスの雪」「アンデスの乙女」ともに、いかんともしがたい情勢になってしまった。
 さ~て、どうするか。このブログそしてホームページで、今まで(今年のゴールデンウイークも)「アンデスの雪・アンデスの乙女の苗を無償提供します」としてきたが、そう書くことはできなくなり、文言を修正せざるを得ないだろう。
 しかし、ヤーコンの普及活動はしたい。もぐりでやる良き方法を見つけ出したいものだ。何か方法はあろうから、よ~く考えてみよう。
 たとえ農研機構に見つかったとしても損害賠償なんてしてこないだろうし、種苗法違反でお縄になることもなかろう。中国や韓国に流出したシャインマスカット問題で法改正があったんだから、今後の類似した事犯を防ぐのが目的なんだし…。
 それを考えれば、ヤーコンの4品種なんて問題外であるのだから。

(6月3日追記)
 無い知恵はいくら絞っても出てこない。よって、ブログやホームページには「ただし、2022年からは種苗法の規制がかかり、登録品種は無償であっても譲渡できなくなりました。」と書き添えるしかなくなってしまった。

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4.29 ヤーコン苗を栽培普及促進のため店頭に置く [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 ここ10年ほどは別立てブログで毎年ゴールデンウイークには「ヤーコン苗無料進呈」と銘打って広報宣伝も行い、もう20数年もヤーコン栽培の普及促進を孤軍奮闘、性懲りもなく続けている。
 “バカか”と思われそうな変人ぶりを発揮しているのだが、ヤーコンに惚れこんだ小生ゆえ、体が続くかぎり、これを行おうと思っている。
 今年も今日からゴールデンウイークに突入した。その初日は雨で、当店への来店客は閑古鳥さんしかないが、ヤーコン苗だけはちゃんと苗トレイに入れて、大きな(それほどではないが)看板を付けて目立つようにPRしている。
 本来なら、デジカメで撮ってこのブログに写真を貼るべきであるが、デジカメが壊れて処分してしまい、2号機を買う予定は当面ないから、お許しあれ。
 さて、その無料配布だが、予約された2名の方(といっても代表して1人しか取りに来られなかったが)に46ポット差し上げた。数日後にも2名の方(これも代表者1名が来店予定)がいらっしゃる予定である。例年、予約なしの方も若干名あるが、そうした方はたいてい希望数量が少なく、今年は常時店頭に2品種各12ポットを置くことにしたから、これで十分に対応できる。
 苗はたっぷりできているから、今年は数多くの方に取りに来ていただきたいものである。毎年そう思っているが、今年もそうは来られんだろうなあ。
 ゴールデンウイークが終われば、残った苗は、これも例年のことだが、東海北陸の薬局薬店に配布して、ヤーコン栽培普及に協力していただいている。
 こうして、苗が余って処分するということにはならないから、助かっている。もっとも、今年はポット苗を少々作りすぎたから、良品とは言えない苗、約1割を今日処分してしまったが。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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3.25 今年もヤーコン苗をたくさん作ろうぞよ [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 もう20年以上続けている、大量のヤーコン種芋づくり。ヤーコンに惚れた小生ゆえ、多くの方にヤーコンを栽培していただきたく、せっせとポット苗を作り、様々なルートで苗を配布し、ヤーコン栽培の普及活動をしてきている。
 しかし、もう歳(御年73歳)だ。うちの畑での栽培も100㎡から70㎡へと順々に縮小してきているし、苗づくりも1000ポットから500ポットへと半減させた。
 でも、体が動くかぎり、精いっぱいの普及活動は続けていきたい。
 というようなわけで、昨日は畑に保存しておいた種芋の塊を掘り出し、今日、その種芋の塊を切り分けるという作業を、あれこれせねばならない百姓仕事の合間に行ったところである。なお、切り分け作業に先立ち、ブログを通して要望のあった、ヤーコン栽培を始めたいという農業者3名の方に種芋の塊を箱詰めし、送付した。
 そうしたことから、切り分け作業も少しは少なくて済むことになったが、さらに切り分け作業を減らすため、昨年から、切り分けしずらい塊はうちの畑に直植えすることとし、ポット苗もその分少なくなった。
 ところが、こぶし大の塊を直植えすると、ヤーコン品種「アンデスの雪」は十分な収穫が得られたが、「アンデスの乙女」は食用にならない巨大な種芋ばかりが成長し、食用部芋が貧弱になって収穫量が激減してしまった。
 よって、今年は「アンデスの乙女」は例年どおりポット苗を作り、それを畑に定植するというオーソドックスな方法をとらざるを得ない。その分、省力化にブレーキがかかった。
 まあ、こうして今年は、昨年と概ね同じぐらいの切り分けた種芋ができた次第。その数約400といったところだろうか。これにて本日の作業は終了。
 明日明後日は雨模様だから、3、4日後には切り分けた種芋を育苗床(露地)にびっしり植え込み、1か月経たないうちに芽吹くだろうから、少々の芽吹きが認められたらポット苗にすることになる。それからは連日水やりし、ゴールデンウイークから順次、苗希望者に配布するという段取りに。
 けっこう手間のかかる作業が続くことになるのだが、ヤーコンがすくすく生長する様を見ていると、やる気がどんどん出てくるから、育苗作業が全く気にならなくなるから不思議なものだ。やはり小生、ヤーコンに惚れっぱなしなのであろう。“ヤーコンばか”と言っていいほどに。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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ヤーコン栽培の年間スケジュール(新版) [ 年間スケジュール]

<ヤーコンの概要>
 晩秋には人の背丈ほどに生長するヤーコンです。DSCN0233.JPG
 葉っぱは糖の吸収抑制作用があり、また、インスリン様作用もあって、高血糖の改善に効果が高いです。乾燥させてお茶として使うと良いです。
 地下の芋はオリゴ糖たっぷりで、整腸作用が抜群です。低カロリーですからダイエット効果が期待できますし、糖尿病の養生食に最適です。
 栽培はいたって簡単ですが、芋の収穫量を上げるにはそれなりの工夫が必要です。
 最大のポイントは牛糞堆肥をたっぷり入れること。
 なお、種芋になる部分は、地面に隠れて見えませんが(右の写真は2013年11月24日、畑で土をのけて撮影)、茎の直ぐ下、食用部芋(さつまいもの形のもの)との間にある塊茎です。それを切り分けて種芋とし、植え付けます。
(品種は「アンデスの雪」で、芋の表皮は薄茶色)

ヤーコン栽培の年間スケジュール(新版)
(2015年5月14日作成)
(2017年3月5日、2018年3月30日、2022年3月22日一部改訂)

 当地は、岐阜市近郊、濃尾平野の一画にあり、海抜10メートルの沖積層の土壌です。
 3月下旬からヤーコンの作付け準備に取り掛からねばなりません。
 うちでは約100㎡(概ね10m×10m)の区画に7畝(2016年から6畝、2019年から5畝へと順次縮小し、現在は約70㎡)を作付けし、例年11月末から1畝ずつ順次掘り始め、3月中頃に最終収穫しています。
 そして、2月までに掘ったヤーコンの種芋(凸凹した塊:塊茎)は、その都度1か所に集めて土を掛け、春の苗作りに向けて畑で保存しています。
 1株の塊茎から10~20個程度の種芋が作れますから、通常は全部を保存する必要はないですが、ヤーコンを普及させたく、切り分け種芋やポット苗をたくさん作り、皆さんに差し上げることにしていますから、基本的に捨てることはしません。

 うちの2014年度までのヤーコンの栽培方法は下記の記事で紹介しています。
   ヤーコン栽培年間スケジュール(旧版)
 これは、通常の農法によるもので、基本は里芋と同じです。ただし、ヤーコンは暑さに弱いですし、湿り気にも弱いですから、それなりの対応が求められます。
 ところで、小生は2013年には65歳「高齢者」となり、体力的に自身がなくなってきましたので、軽作業で栽培したく、2015年度からは自然農法を可能な限り取り入れようと考えました。つまり、土をあまりいじらず、雑草と共生させる、というものです。
 よって、従前とは畝立ての方法や定植の位置を変え、施肥も定植前に全部済ませ、その後の土寄せを止めることとしました。それを頭に置いて栽培スケジュールを立て直しました。
 2015年度はこれで大成功し、2016年度も同様でしたので、今後は改定新版で栽培することにした次第です。
 さらに2018年からは無肥料連作栽培に取り組んでいるのですが、これはなかなかうまくいかず、あれこれ試行錯誤中です。これについては、ページ末で示し、以下の栽培スケジュールは牛糞堆肥を主として使う農法について述べます。 

*3月下旬:冬越しさせたものを最終収穫
    上部の凸凹した塊(塊茎)が種芋で、下部は食用芋です。
ヤーコン種芋イラスト.jpg
DSCN0236.JPG

(写真:2013年11月24日撮影)
  下部の食用部を千切り取ったあとの種芋部分(塊茎)です。小さい丸で囲った種芋は小さすぎるので捨てます。中ぐらいの丸で囲った種芋はちょうど良いです。下側に大きな塊になっているものは切り分けて種芋にします。

*種芋の塊を10~20グラム程度に切り分け
 1株から種芋が10~20個取れます。
 「アンデスの雪」の場合は、種芋を10~20グラム程度に切り分けるのがベストで、5グラム程度ですと収穫量が落ちる感がします。一方、「アンデスの乙女」は種芋が5グラム程度でも十分に収穫が望めます。
 こぶし大という巨大な種芋を直植えする方法もありますが、「アンデスの雪」はこれでうまくいくも、「アンデスの乙女」は、収穫時に種芋が巨大となり、食用部芋の生育が貧弱となりますから、「アンデスの乙女」は小さな種芋にすべきです。
 なお、冬越しさせたものを放置しておくと、4月には芽が地上に出て、バラバラに分かれ、それを苗にできますが、芽吹いた種芋があまりに小さい場合は収穫量が落ちるように思われます。ただし、「アンデスの乙女」の場合は、これであっても収穫は十分望めます。

*切り分けた種芋を2、3日陰干し
 切り口に藁灰や草木灰を振っておくと腐り防止になり、また、ミネラル補給にもなり、成育が良い感がします。もっとも、何も施さなくても種芋が腐ることはまずありません。
 芽が伸びすぎているものは、切り分け作業中に傷が付くことが多く、綺麗な成長が期待できそうにありませんから、欠き取っています。別の箇所から新たに綺麗な芽が出ますから心配ないです。

*苗床(露天)に埋め込み
 台形の畝を立て、無肥料でよいです。降雨直後で湿りすぎている土ですと種芋が腐る恐れがあり、土が少し乾いてからのほうがいいようです。
 ポット苗にするときは、かすかな芽吹きで掘り出しますから、ビッシリ芋を並べて、土を2cm程度かけます。苗床から直接定植する場合は、芽がある程度伸びてからの移植となり、根がだいぶ張ってきますから、数センチの間隔が必要になりましょう。
 水やりは、あまりしなくて良いです。
 種芋の数が少なければ、穴を十分に空けた発泡スチロール箱でいいです。
 なお、2010年、2011年は、4月の異常低温で発芽が遅れましたし、一部(といっても1割以下)の種芋が凍みて発芽しませんでした。露地育苗では遅霜に注意。氷点下になると種芋が凍みて全滅の恐れがあります。
 霜が降りなくても冷え込みが予想されるときは、夜間ムシロなどで覆うと発芽が早まりますし、凍みる種芋も少なくなります。
 うちでは、2017年からムシロの上にビニールシートを被せ、暖かくなり冷え込みが弱くなったら外しています。降雨による水浸しで種芋が腐ることもあり、ビニールシートはこれも防げますから、これでもって発芽率がほぼ100%になりました。
 また、ビニールトンネルでの育苗が良いようですが、2012年は急に暑くなった日にビニールシートを覆いっ放しにしておいたら、芽がゆだって溶けてしまい、逆に失敗しました。この点は里芋と大違いです。暑さにも弱いヤーコンです。
 冷涼地では早期育成が収穫量を上げるコツとのことで、ビニールトンネルさらにはハウス育苗がおすすめです。寒冷地では、収穫時期が早まりますから、より早期育成が肝腎となり、温室での育苗が必須のようです。

*苗に芽が複数出たら芽掻きし、1本立てに
 苗の段階で主茎が1本ですと、太く高く生長するようですし、収穫量が上がると思われ、複数の芽が出た場合は芽欠きしています。
 うちでは、ビニールポット苗にして育苗しています。(ポットは小でよい。)
 よって、苗床で全体の1~2%が地表に芽吹きかけたら、全部掘り出し、ポット苗にします。そのとき、たいてい幾つも芽が出ていますから、一番軸太の元気のいい芽だけ残して1本立てにしています。
 1本立てにしたポット苗でも育苗段階で複数の芽が生長することがあり、その場合は早めに芽欠きしています。
 苗のうち1割弱は綺麗な葉が出なかったり、ちっとも大きくならないものが生じます。これらは定植しても収穫量も落ちると思われますので処分しています。
 育苗管理は、毎日の水やりが欠かせません。
DSCN0390.JPG

*4月下旬:高畝づくり
 畝幅は150cmとしました。これ以上狭くすると、何本も出る脇枝がために通路がふさがって風通しが悪くなり、収穫量が落ちると思われます。過去の経験では、畝幅を180cmと大きく取っても、逆に120cmと狭くしても、単位面積当たりの収穫量は変わらなかったです。
 うちの畑は若干湿り気が多い土質ですので、高畝にしています。これは、秋に湿り気が多いと、種芋が大きくなり過ぎてしまって、肝腎の食用部の成長があまり進まないからです。
(注)水はけが良すぎると、真夏の長期雨なし日照りで、枯れる恐れがあります。枯れ具合は里芋と同程度かと思われますが、里芋より若干丈夫のように思います。
 なお、うちではずっと連作しており、前年の畝間を今年の畝にするようにします。こうすると、前年に繁茂した雑草が堆肥化され、肥料の節約にもなりましょう。
 肥料は、高畝作りをするときに、牛糞堆肥以外は全部入れ込みます。うちが使うのは、苦土石灰、種粕、鶏糞を適当な量、そしてここの畑で生じた野菜の残骸や柳の木の枝などを燃やした草木灰(近年は住宅が立ち込み野焼きできなくなりました)です。化成肥料は使っていません。
 なお、ヤーコン栽培には、特に連作する場合、牛糞堆肥がベストと聞いていますので、これは定植時に定植穴を大きく空け、たっぷり入れることにしています。

*5月中旬:畑に定植&施肥
 苗の背丈が5cmになれば定植してよいです。
 株間は60cmは取りたいです。これ以上に密植すると1株当たりの収穫量が落ちます。
 生長の悪いものがあったり、ネキリムシに株元を食いちぎられることがありますから、予備苗を1割程度、畝の法面にでも植えておくとよいです。
 ヤーコン苗の定植穴を大きめに掘り、牛糞堆肥をなるべく量多く(少なくとも2リットル:多ければ多いほど高収穫になる感がします)入れ、土とよく混ぜてから苗を植え付け。

*6月:苗の手入れ
 苗が1本立てであっても、後から新芽が種芋の別の箇所から伸びてきて複数立てになることがありますが、以前は芽欠きしていたものの、これをしなくても十分に収穫量は期待でき、最近は放任しています。
 なお、成育が進めば、主茎の近くから脇芽がどんどん出だします。最終的に10本以上の脇枝が生長しますが、これは芋の成育に欠かせないものです。
<食べられる葉と茎>
 芽欠きした葉と茎は、あまりうまくないですが、味噌和えや佃煮にして食べられます。
 ただし、そのまま使うと苦味が強く、ゆでた後で2、3時間水にさらすと良いです。葉っぱのお茶より血糖値を下げる効果が大きいです。糖尿病の方におすすめします。ただし、量多く食べると、低血糖になることがあるようです。

*6~7月:畝の法面に枯草などを被せる
 ぐんぐん生長を始め、脇芽がどんどん出ますが、脇芽は放置し、芽欠きしません。
 ここのところは里芋と大きく違います。
<本格的に葉と茎が食べられるようになり、お茶にもできます>
 全体の2割程度の脇枝を取っても芋の収穫量に差は出ないようです。
 畝間や法面に繁茂しだした雑草は伸びるがままにしておきます。
 雑草でヤーコンが隠れそうになってきたら、草刈機でざっと草刈します。
 (うちでは、年に2回ほど草刈する必要があります。)

*梅雨明け後:必要に応じて熱射、乾燥対策
 暑さに弱いヤーコンです。畝の法面に雑草が生えていれば、地温上昇が防げ、ヤーコンへのダメージが随分と減ります。
 雑草の繁茂がなければ、どこかで刈り取った雑草や藁などをたっぷり敷くこととします。その藁や雑草は最終的に堆肥になります。
 雑草は引き続き繁茂しますが、梅雨明け後の猛暑で雑草の方が倒れて、ヤーコンが勝ってしまい、以後の草刈は不用になることでしょう。

*真夏の日照り対応=水やり
 2012年のまれな猛暑のときは、用水路から汲んだ水で何度も水やりをしましたが、これは20数年の栽培歴で1回しかないです。
 水はけが良すぎる畑では、里芋と同様に水やりが必要でしょう。          

*9月:必要に応じて湿気対策、風害対策
 真夏の間は、ヤーコンにとって暑すぎるからでしょう、生長がとんと鈍いですが、朝晩涼しくなった頃からぐんぐん伸び始め、脇芽もどんどん出て伸びます。
 湿り気の多い畑(種芋部分が大きくなりすぎ、食用部の成育が鈍る)は、水はけを良くするために、畝の削り上げを行い、雨水が流れ去りやすくする必要がありますが、当初から高畝にしておけば何もしなくて済みます。
 たびたび強い風害が予想される地域では、背丈が1mほどになるよう、主軸の上部を刈り取っておくと軸折れせず、収穫減を防ぐことができるようです。

*11月下旬以降:順次収穫し、種芋は別途保存
 10月下旬には芋がだいぶ大きくなっていて、一部収穫して良いですが、芋はまだ成長中です。葉の元気さがなくなったら、そろそろ収穫時期です。霜が降りたら、葉が凍みて黒く変色し、もう芋の生長は見込めません。
 食用部はさつまいもの形をした部分です。収穫量は1株当たり3キログラム以上になります。条件が整えば5キログラム程度にもなります。
 痛みやすい芋ですから、長期保管が難しいです。
(写真:上側が「アンデスの雪」、下側が「アンデスの乙女」)
DSCN0441.JPG

<大量に収穫したとき>
 収穫後、呼吸が落ち着いてから、さつまいもと同じ方法で貯蔵すればよいとのことです。大きな箱に籾殻を入れて保存しても良いです。新聞紙で囲みこんでもかなり持ちます。乾燥に弱いのがヤーコン芋ですから、こうした保存法を取るのですが、単にダンボール箱に入れておくだけでも冬季は少なくとも1か月は十分にもちます。
 掘らずに冬越しし、3月に収穫した芋を籾殻の中で保存すると5月中旬までは持ちます。2015年産からは、籾殻を入れず、新聞紙でダンボール箱の上下左右を覆う形で乾燥防止し保管していますが、これで5月までは十分な感がします。
 また、2016年3月収穫の大きな芋を4月半ばに1個ずつ新聞紙に包んで冷蔵庫保管したところ、7月までは良かったのですが、それ以降は乾燥してダメになったものが多くなりました。(アンデスの雪はまだ良かったのですが、アンデスの乙女は日持ちが悪かったです。)
 よって、2017年以降は8月以降に食べる分はアンデスの雪だけとし、ビニール袋に入れて冷蔵庫保管することとしています。でも、もって8月末まで。

<種芋(根塊)の保存>
 種芋を畑の一角に積み上げ、土を掛け、ビニールシート(肥料袋でよい)で上部を覆い、雨水が染み込むのを防止し、冬越しさせます。里芋より若干寒さに強いです。なお、雨水が浸み込むと種芋が腐りますから、周りに水が溜まらないよう、水はけを良くしておきます。          

*12月下旬:地上部を刈り取り、畝にシートを掛けて、冬越し
 雪や雨で、芋が凍みることがありますから、必須です。雪が降らない温暖地では土寄せだけで良いようです。こうして、2月、3月にも収穫できるようにしておきます。
 畝間に雑草を繁茂させたために枯れ草がビッシリあり、シート押えの土寄せができず、ヤーコンの残骸などを重しにしただけにしたら、シートが一部分めくれたました。よって、石や瓦をいくつも持ってきて、これでシート押えにしています。
(2013年3月撮影 5畝は収穫済み、残りは2畝)
DSCN0079.JPG
        
備考:連作障害について
 連作は可能ですが、化学肥料栽培だと収穫量が年々落ちます。安定した収穫を得るには、堆肥、特に牛糞堆肥をたっぷり投入し、土壌を肥沃にするのが理想的です。
 うちでは長年連作していますが、牛糞をそうたくさんではありませんが意識して使うようにしており、収穫量は落ちていません。
 なお、ヤーコンの跡にトマトを栽培すると全滅することがあります。ナスも出来が悪くなる傾向にあります。(ヤーコンの根に毒がありそうです。) 

 以上の栽培方法は、当地(濃尾平野の一角で夏は猛暑。やや湿り気のある土壌)での方法で、2015年から少々変えた、当地に最適の栽培法です。
 地域や土壌の違いで、やり方が変わりますから、工夫なさってみてください。
 なお、ヤーコンはまだまだ原種の力を持っていますから、環境適応力が強く、1年目が失敗に終わっても、その地域の気候と土壌を学習し、2年目、3年目と収穫量が上がってきますから、種芋を保存し、あきらめずに栽培を続けてください。
 皆さんのヤーコン栽培の成功をお祈りいたしております。
 そして、隣近所やお友だちに栽培をお勧めしていただき、ヤーコンの輪を広めていきましょう。よろしくお願いします。
 

※2018年産から「無肥料栽培」に挑戦
 雑草と共生させ、牛糞堆肥をメインとする栽培法を確立したものの、その後に各種野菜の「無肥料連作栽培」に取り組むこととし、ヤーコンもそうしました。2018年がその初年度で、この年は残留肥料があって減収しなかったのですが、その後は収穫量が半減し、悪戦苦闘しています。
 ヤーコンの無肥料連作栽培については、別立ての下記ブログで書いています。
 「チャレンジ自然農法」、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培 
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3.21 ヤーコンの種芋づくりに精を出す昨日今日 [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 もう20年以上続けている、大量のヤーコン種芋づくり。ヤーコンに惚れた小生ゆえ、多くの方にヤーコンを栽培していただきたく、せっせとポット苗を作り、様々なルートで苗を配布し、ヤーコン栽培の普及活動をしてきている。
 しかし、もう歳(御年73歳)だ。うちの畑での栽培も100㎡から70㎡へと順々に縮小してきているし、苗づくりも1000ポットから500ポットへと半減させた。
 でも、体が動くかぎり、精いっぱいの普及活動は続けていきたい。
 というようなわけで、昨日は畑に保存しておいた種芋の塊を掘り出し、今日、その種芋の塊を切り分けるという作業を、あれこれせねばならない百姓仕事の合間に行ったところである。なお、切り分け作業に先立ち、ブログを通して要望のあった、ヤーコン栽培を始めたいという農業者3名の方に種芋の塊を箱詰めし、送付した。
 そうしたことから、切り分け作業も少しは少なくて済むことになったが、さらに切り分け作業を減らすため、昨年から、切り分けしずらい塊はうちの畑に直植えすることとし、ポット苗もその分少なくなった。
 ところが、こぶし大の塊を直植えすると、ヤーコン品種「アンデスの雪」は十分な収穫が得られたが、「アンデスの乙女」は食用にならない巨大な種芋ばかりが成長し、食用部芋が貧弱になって収穫量が激減してしまった。
 よって、今年は「アンデスの乙女」は例年どおりポット苗を作り、それを畑に定植するというオーソドックスな方法をとらざるを得ない。その分、省力化にブレーキがかかった。
 まあ、こうして今年は、昨年と概ね同じぐらいの切り分けた種芋ができた次第。その数約400といったところだろうか。これにて本日の作業は終了。
 明日明後日は雨模様だから、3、4日後には切り分けた種芋を育苗床(露地)にびっしり植え込み、1か月経たないうちに芽吹くだろうから、少々の芽吹きが認められたらポット苗にすることになる。それからは連日水やりし、ゴールデンウイークから順次、苗希望者に配布するという段取りに。
 けっこう手間のかかる作業が続くことになるのだが、ヤーコンがすくすく生長する様を見ていると、やる気がどんどん出てくるから、育苗作業が全く気にならなくなるから不思議なものだ。やはり小生、ヤーコンに惚れっぱなしなのであろう。“ヤーコンばか”と言っていいほどに。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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ヤーコンの種芋の保存方法 [ヤーコンの種芋の保存]

 ヤーコン芋を掘り起こしたとき、サツマイモのような形をした食用部芋をちぎり取ると、その上部にあるゴツゴツとした塊が残ります。これが種芋(正式名称は「塊茎」)となります。種芋の塊は、栽培地の土壌や気象の影響を受け、成育が旺盛な秋に土の湿り気が多いと大きくなる傾向にあるようです。また、同じ畑であっても、地上部の成育具合や芋の出来具合とは無関係に大きかったり小さかったりもします。
 食用部芋と種芋の塊は下のイラストのようになっています。

ヤーコン種芋イラスト.jpg

 種芋の塊の写真は次のとおりで、黒線で囲った部分(ゴツゴツしたもの)がそれぞれ種芋になります。5gぐらいに切り離しても十分に育ちますが、10~20gぐらいに切り分け(ちぎり分け)して使うのが一般的ですが、こぶし大の塊を1つの種芋として使ってもいいです。(うちでは2020年までは小さく切り分けた種芋を育苗床で芽吹かせてからポット苗を作ってから定植、2021年からはこぶし大の塊を直植えしています。)

DSCN0236.JPG
 
 うちでは11月末に1畝(約10m)掘り、その後毎月末に1畝ずつ掘り、最終は3月中頃になりますが、2月末までの4回収穫後に、それぞれの畝の端に種芋の塊10数個を集めて埋め込み、3月中旬まで保管し、3月下旬に取り出して切り分け、種芋づくりをしますが、その保管状況は次のとおりです。凍み防止のため、肥料袋で覆い、袋が飛ばないように土を乗せておきます。
(2013年3月13日撮影)
DSCN0080.JPG

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ヤーコン栽培の写真集 [ヤーコン写真集]

 過去に少しばかり畑で撮った写真を栽培時系列に沿って並べてみました。なお、収穫後に水洗いしたヤーコン、観賞用鉢植ヤーコンも掲載。参考になれば幸いです。
(デジカメの調子が悪く、ピンボケが多くて申し訳ありません。)

ヤーコンを掘り、食用部をちぎり取った後の種芋(黒で囲んだ部分が種芋になる)
DSCN0236.JPG

切り分けた種芋に草木灰をまぶしたもの(3月下旬)
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育苗床から掘り出した種芋(4月中旬)
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同上種芋をポット苗にし、養生開始(4月中旬)
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定植時期が来たポット苗(5月中旬)
DSCN0390.JPG

ポット苗の畑への植え付け(5月中旬)
DSCN0652.JPG

雑草が繁茂(6月中旬)
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同上草刈機で草刈り後(6月中旬)
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雑草が繁茂(7月上旬)
DSCN0666[1].jpg
同上草刈機で草刈り後(7月上旬)
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生育中のヤーコン(8月上旬)
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生育中のヤーコン(9月中旬)
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花が咲いて間もなく収穫(11月中旬)
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収穫直前のヤーコン。畝の土を一部除け、芋の付き様を写真に撮ったもの(2013.11.24)
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1畝掘って、半畝ずらして畝間に来季の畝づくり(11月末)
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霜が降りて完全に枯れたヤーコン(12月下旬)
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畑で越冬させるためにビニールシートを掛け、ヤーコンの残骸を乗せた(12月末)
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種芋の塊を畑の隅で、収獲のたびに越冬保管(2月末)
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とんでもない猛暑でダメージがひどく、枯れたものも出た2018年(10月撮影)
手前の大豆は元気ですが、ヤーコンは成長不良で惨めな姿に。
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収獲したヤーコンを水洗い(上:アンデスの雪、下:アンデスの乙女)
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大きく育ったヤーコン芋(アンデスの乙女)
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観賞用ヤーコンの鉢植を店頭に飾る(4月中旬)
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鉢植ではめったに花を付けないヤーコンですが(2018.11.21)
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夜間店内に避難させ、冬越ししたヤーコン(2018.3.13)
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非常に珍しい苗段階でのヤーコンの花(2018.5.23)残念ながら夏に枯れ子孫を残せず
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5.13 また一つヤーコンの輪が広がりそう  [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

 幾本かブログを立てているのだが、そのなかにヤーコン専門ブログがある。そのブログでヤーコン栽培の普及を図ろうと、毎年ゴールデンウイーク期間に苗の無償提供を告知している。ただし、取りに来てくださることを条件に。
 毎年、2、3名の方がお出でになる。今年も近隣で2名の方がいらっしゃった。そして、その期間にメールが入り、1週間ほど先になるがいただけるものかどうか問い合わせたがあった。名古屋市の南にあるT市にお住まいの方からだ。車で1時間はかかろう。
 2つ返事でOKし、今日、取りにいらっしゃった。聞くところによると、お寺の農地を誰も守りしなくなって檀家数人で守りすることになり、そのなかでヤーコンも栽培しようということになったとのこと。
 これは有り難い。ヤーコン栽培がうまくいき、その数人なり他の檀家の方が興味を示されれば、その地区で一気にヤーコン栽培が広がるかもしれぬ。
 そう願っていますと、お話ししたところである。これでまた一つヤーコンの輪が広がりそう。ぜひそうなるよう、南の空を見あげ、祈ったところです。

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4.18 ヤーコンの苗づくりは例年の半分にして楽をする [よもやま話、雑感]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ヤーコンに関するものは、このブログで再掲することにします。

 ヤーコンに惚れ込んでいる小生ゆえ、例年、種芋は一切捨てず、全部苗づくりし、なんと1000ポットぐらいの苗を育てていた。自分でもあきれるほどに。
 でも、今年は、うちのヤーコン畑に植える苗は作らず、大きな塊のまま3月半ばに直植えして省力化した。そして、例年より大きめの種芋に切り分け、数を減らした。
 そうしたところ、例年の半分ぐらいの苗づくりになった。3月半ばの切り分け作業も楽に済んだし、そして、今日、育苗床から掘り出してポット詰めしたのだが、約450。例年の半分であり、作業時間も半分。概ね半日作業で済んだ。
 余裕しゃくしゃく、といったところだ。
 自分の歳を考えると、これくらいの数で済ませるのがよかろう。
 だがしかし、これから毎日、ポット苗に水やり作業をせねばならない。苗が千であろうと5百であろうと手間は一緒だ。全部がもらわれていくのは1か月先。
 けっこうな長丁場であるも、苗が順々に大きくなり、適齢期となって、あちこちもらわれていくのはうれしいものである。昨年はコロナ過がゆえに、出遅れして適齢期を過ぎ、処分せねばならないものが数多く出たが、今年はそのようなことがないことを祈るのみ。

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